AMDはカジュアルな1080pゲーミング用のRadeon RX 5300をこっそり表に

Radeon RX 5300を聞いたのは初めてではありませんが、AMDが発売するまでにこれほどの時間を要したことには驚きを隠せません。

Radeon RX 5300は、1080pで優れたゲーム性能を発揮するエントリーレベルのグラフィックスカードとして自負していますが、ベストGPUリストに掲載されるかどうかは疑問です。このグラフィックスカードはOEMのみに限定されているかもしれませんが、Radeon RX 5300を見たことがあるのはプレビルド済みのマシンの中だけです。Naviベースの製品に期待されるように、Radeon RX 5300はPCIe 4.0インターフェイスを対応していますが、グラフィックカードがx8接続に限定されているため、スループットの向上の恩恵を受けることはできません。

内部には、AMDのNavi 14ダイがあり、Radeon RX 5300 XTに搭載されているとされる7nmのTSMC製シリコンが使用されています。スペック的には、1,408個のストリームプロセッサ（SP）を搭載し、ゲームクロックは1,448MHzまで、ブーストクロックは1,645MHzまでとなっています。メモリ側では、Radeon RX 5300は3GBの14Gbps GDDR6メモリを使用し、96ビットのメモリバスを介して通信する必要があります。その結果、Radeon RX 5300のメモリ帯域幅は168Gbpsで最大となります。

基本的に、Radeon RX 5300はRadeon RX 5500 XTのカットダウン版です。どちらのモデルも、同じシェーダー数を共有しています。主な違いは、Radeon RX 5300の方がクロック速度が低く、メモリが少なく、メモリインターフェイスが制限されていることです。

AMD Radeon RX 5300のスペック

Radeon RX 5300は低消費電力です。AMDはこのグラフィックスカードを100W TBP（ボードの総電力）と評価しており、6ピンPCIe電源コネクタ1つで済むことを示唆しています。このグラフィックスカードは、350Wの電源しかないシステム内でも、適用です。

AMDはRadeon RX 5300の製品ページでNaviベースのグラフィックスカードをNvidiaのGeForce GTX 1650と比較して、いくつかのパフォーマンスチャートを提供しました。しかし、AMDは、比較に使用したGeForce GTX 1650のどのバリアントを正確に特定していませんでした。思い出せないかもしれませんが、Nvidiaは4つの異なるバージョンのGeForce GTX 1650を発売しました。

いずれにしても、AMDはRadeon RX 5300がGeForce GTX 1650よりも18.6%から56.8%高速であると主張しています。結果のリストには、「Battlefield 5」、「Monster Hunter World」、「Call of Duty: Modern Warfare」、「PlayerUnknown's Battlegrounds」などの人気タイトルが含まれています。AMDは、テストに高設定とウルトラ設定をミックスして使用しました。チップメーカーは解像度を明示しませんでしたが、Radeon RX 5300は1080pのゲームを目指しているので、それが使用された解像度であると予想しています。

GeForce GTX 1650は149ドルで発売されました。Radeon RX 5300がOEM独占ではないと仮定すると、このグラフィックスカードは150ドル以下の価格帯で競合するはずです。