英国規制当局がAMD-Xilinx社の買収を調査中

英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ担当国務長官は月曜日、AMD社による350億ドルでのXilinx社買収提案の調査を開始しました。CMAは、潜在的な取引が英国の消費者や企業に悪影響を及ぼす可能性がある場合、利害関係者に通知するよう求める調査を開始しました。調査の第一段階の期限は、2021年7月6日となります。

"The Competition and Markets Authority（CMA）は、「取引が実行された場合、Enterprise Act 2002（2002年企業法）の合併規定に基づく関連する合併状況の創出につながるか、あるいはつながる可能性があるかどうかを検討しており、もしそうであれば、そのような状況の創出が、英国内の商品またはサービスの市場における競争の実質的な低下につながることが予想されるかどうかを検討しています」とCMAの声明は述べます。

昨年10月、AMD社とザイリンクス社は、AMD社がザイリンクス社を全株式取得により350億ドルで買収することで予備的合意に達したと発表しました。今年4月には両社の株主が買収を承認しました。

AMDは、アルテラを保有するインテルに対抗するために、FPGAの大手開発会社であるザイリンクスを必要とします。AMDとザイリンクスの両社は、それぞれ独立して存続・繁栄することも可能ですが、両社の経営陣は、統合された企業の方が2つの独立した事業よりも強力になると考えています。

ザイリンクスを買収することで、AMDはデータセンターで使用される3種類のコンピュートデバイスを提供できるようになります。CPU、GPU、FPGAの3種類のコンピュートデバイスを提供できるようになります。さらに、汎用プロセッサコア、コンピュートGPU機能、フィールド・プログラマブル・トランジスタを組み合わせたハイブリッド製品の開発も可能になります。