低消費電力コアにもかかわらず、インテルのAlder LakeモバイルはTDP115Wまで押し上げられる

低消費電力コアにもかかわらず、インテルのAlder LakeモバイルはTDP115Wまで押し上げられる

ソース:Tom's Hardware

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尊敬するLinuxパッチディテクターのCoelacanth's Dreamが、最新のIntelパッチを解読したブログ記事を公開しました。記事では、次期Alder Lake-Pラップトッププロセッサに関する未発表の情報が紹介されています。情報によると、インテルのAlder Lake CPUの一部は、設定可能なTDPが115Wと高く、Alder LakeはこれまでノートPC市場向けに製造されたインテルのチップの中で最も電力消費量の多いチップになります。

投稿では、Alder Lake-Pのコア構成として、2+8+2、4+8+2、6+8+2の3つの構成が明らかにされます。これは、Alder Lakeがそのアーキテクチャにおいて、大きなコアと小さなコアを使い分けていることを意味します。つまり、「大きな」高性能コアと、「小さな」効率の良いAtomコアです。最初の数字は大きな(高性能な)コア、2番目の数字は小さな(省電力な)コアです。最後の数字は内蔵グラフィックスです。

2つの高性能コアを搭載したチップは、PL2ターボ定格で最大55Wで動作します。クアッドコアでは最大64W、ヘキサコアでは最大115Wで動作します。

この数字はノートブックとしては非常識に聞こえるかもしれませんが、市場に出回っている最大級のノートブックであっても、TDPは以前とは全く異なるものです。インテルは、OEMがチップのTDPを大幅に調整できるようにしており、かつて流行した静的なTDPではなく、ノートPCのデザインに合わせてCPUを調整できるようになります。

また、インテルは、ノートブックとデスクトップの両方のフォームファクターでの効率を最適化するために、ターボブーストの動作に2つのレベルを導入しました。これらのレベルはPL1とPL2と呼ばれます。PL2は最もアグレッシブなターボクロックで、短時間でCPUの基本的な消費電力を大幅に上回るように設計されます。このため、ここ数年のインテルのモバイルチップは全般的にTDPの数値が高くなっており、実際よりも電力を消費しているように見えます。

高コア数のAlder Lakeチップを搭載して115WまでブーストするノートPCであっても、長時間にわたってそこまでブーストするかどうかは疑問です。また、そこまで高いTDPで構成されるノートPCも多くはないでしょう。

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