PlayStation 5のSSDの性能は予想以上に寛容であるかもしれない

PlayStation 5のSSDの性能は予想以上に寛容であるかもしれない

ソース:Tom's Hardware

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ソニーとマイクロソフトの最新世代のゲーム機は、ユーザーによる内蔵ストレージのアップグレードを念頭に置いて設計されます。ソニーは「プレイステーション 5」向けにアップグレード用のSSDを発売しましたが、ゲームのインストールサイズが大きくなるにつれて、ユーザーはゲーム機のストレージ容量を追加またはアップグレードする必要が出てきます。ソニーのPS5に搭載される様々なSSDについて、Digital Foundry社が新たに行ったパフォーマンス分析によると、SSDの変更がユーザーの体験にどのような影響を与えるかについて、ユーザーが期待すべきことが明らかになりました。

Digital Foundry社の分析では、ソニーの仕様に準拠した最も安価な250GBのWestern Digital SN750(55ドル)と、現在市場で最も優れたSSDの1つであるWestern Digital SN850(容量500GBで希望小売価格149ドル)を、PS5の内蔵SSDと比較します。250GBの「SN750」は読み込み速度3,200MB/s、PS5の内蔵SSDは5,500MB/s、WDの「SN850」は7,000MB/sと、スペック差は侮れないものがあります。しかし、これらの性能差からは想像もつかない結果が得られました。

実際にゲームをしてみると、どのドライブでもパフォーマンスにほとんど差はありませんでした。『Ratchet & Clank: A Rift Apart』という、ストレージサブシステムにとって非常に負荷の高いゲーム(現実を変える裂け目に入った後、瞬時に全く異なるマップをロードするため)のテストでも、フレームレートはテストしたSSDの間で1ミリも変わりませんでした。

ゲームをコールドブートする際にも違いが現れ、高速なドライブの方がより良い、より速い体験を提供します。Digital Foundry社のテストでは、「A Rift Apart」をPS5の純正SSDでコールドブートした場合、キーを押してからゲームメニューが表示されるまで7秒、より高速なSN850では8秒、SN750では10秒と、人間の感覚ではごくわずかな差しかありませんでした。

しかし、PS5の内蔵ストレージと選択したSSDの間でインストール済みのゲームを転送する場合、その差ははるかに大きくなりました。その点、60GBの「Ghost of Tsushima」を250GBの「SN750」にコピーした場合、7分という長い時間がかかりました。一方、SN850へのコピーは49秒で完了しました。このテストでは、PS5の内蔵SSDはSN750と同程度の性能を発揮しました。

では、現実の世界ではどうなのでしょうか。ゲーム用途に限って言えば、PS5に対応するSSDを選ぶのは簡単なようです。ただし、ゲームコピー時のパフォーマンスを重視し、SN850のコールドブート時間の短縮による2~3秒のプレイ時間の延長を重視する場合や、SSDの増設をPS5だけでなくご自身のPCでも利用する場合には、より高速なSSDを選択することで何らかのメリットが得られるはずですので、SSDガイドをご参照ください。

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