TeamGroup、専用AIO液冷搭載のSSDを発表
TeamGroupは、オールインワンの専用液冷システム(LCS)を搭載したSSDの新製品シリーズを発表しました。「T-Force Cardea Liquid II」は、最高のパフォーマンスを求めるハードコア・エンスージアストを対象としており、自分のリグに極端だが派手な付加価値をつけることができます。
「T-Force Cardea Liquid II」は開発中であるため、TeamGroupはまだ仕様や性能に関する情報を公開していません。しかし、TeamGroupの画像を見ると、標準的なM.2 2280 SSDを使用していることがわかります(おそらくPCIe x4インターフェース)。PCIe 4.0 x4バスを使用していると仮定すると、SSDの性能はおそらく7,400MB/sに達するでしょう。したがって、洗練された冷却システムによってもたらされる主な利点は、すべてのM.2ドライブが提供できるわけではない、長時間にわたる持続的な性能です。
専用の液冷システムは、冷却効率を最大限に高め、長時間の高負荷状態でもドライブがスロットリングせずに動作することを目的とします。このような負荷はデスクトップではほとんどありませんが、自宅のデスクトップでワークステーション用のアプリケーションを実行しているプロフェッショナルもいますので、SSDの高度な冷却を利用することができるでしょう。
クローズドループLCSは、最新のコンシューマーグレードのPCIe Gen 4 SSD(たとえ最高で最速のSSDであっても)には過剰と思われるかもしれませんが、次世代のPCIe Gen 5ドライブには実際に役立つかもしれません。これらのSSDコントローラは約9Wを放散できるので、SSDはそれよりもさらに高温になると予想されます。
一方、高いパフォーマンスを維持するために設計されたSSDは、適切な耐久性を提供する必要があり、多くの場合、最近のコンシューマーグレードのドライブではほとんど提供されていないものです。
しかし、M.2 SSDのための巨大な専用液冷システムは、すべてのシステムにとって理想的とは限りません。多くのマザーボードでは、M.2スロットを、かなり大規模な冷却システムを持つグラフィックカード用のPCIe x16スロットの近くに配置します。もちろん、液冷SSDを使用するLCS愛好家は、ほぼ確実にグラフィックスカード用の液冷を使用しますが、デュアルスロットラジエーターを採用したハイブリッド冷却システムのボードもあり、SSDに巨大なクーラーを設置することはできません。
いずれにしても、TeamGroupの「T-Force Cardea Liquid II」ドライブはまだ開発中であり、最終的にどのような外観と性能になるかは未知数です。