AMDの詳細FidelityFXスーパーレゾリューション2.0

AMDは、GDC2022でFidelityFXSuper Resolution 2.0アルゴリズムを発表しました。これは、今後FSR2と略記します。GDCがゲーム開発者に対応し、FSRとFSR2がオープンソースアルゴリズムであるため、AMDはすべてがどのように機能するか、そして行われた選択と最適化の核心に迫りました。また、FSR 1.0の利点と難しさ、およびFSR2で状況がどのように変化するかについても説明しました。

大まかに言えば、FSR2はFSR1よりも大幅な品質向上を提供するように設計されています。これはまったく新しいアルゴリズムであり、既存のFSR作業に基づいて構築されていません。つまり、新しいAPIを統合するには、コードの一部を作り直す必要があります。AMDはまた、FSR2がハードウェア側でより要求が厳しく、画質を改善するために必要な妥協の一部であると予想しています。これはまだオープンAPIであり、旧世代のGPUを含むAMDの競合他社のGPUで動作するように設計されていますが、ローエンドのハードウェアではパフォーマンスの向上が制限される可能性があります。

FSR 1.0は、高性能でゲームへの統合を容易にするために設計された空間アップスケーリングアルゴリズムでした。このアプローチには欠点がありました。たとえば、FSR 1.0には、高品質のアンチエイリアスソースイメージが必要です。つまり、ゲームにアンチエイリアスがまだない場合は、FSRを使用する前にそれを実装する必要がありました。アップスケーリングの品質もAAに依存していたため、AAの品質が低いと、アップスケールの結果が劣ります。また、ソースフレームに情報が不足していると、きらめき、エッジの再構築が不十分、その他のアーティファクトが発生する可能性があるため、低解像度も処理しませんでした。

FSR2は一時的なアップスケーリングソリューションに切り替わり、入力要件はFSRよりもかなり複雑になります。FSR2は、フレームだけでなく、シーンの色（つまり、最終的にレンダリングされたフレーム）、シーンの深度バッファー、およびモーションベクトルバッファーを取得します。これはDLSSに似ています。これらから、より高品質のアップスケール出力を生成します。ただし、DLSSとは異なり、機械学習ハードウェアは必要ありません。

統合に関する限り、FSR2はエイリアス画像を取得し、アンチエイリアス結果を生成します。DLSSまたはその他の一時的なアップスケーリングソリューションをすでに実装しているゲームは、FSR2を簡単に統合できるはずです。FSR2は動的解像度スケーリング（DRS）もサポートしているため、他の動的アップスケーリングソリューションを置き換えることができます。

AMDはまた、さまざまなアップスケーリングモードでいくつかの調整を行いました。以前、FSR1には、Ultra Quality、Quality、Balanced、およびPerformanceの4つのプリセットがありました。FSR2では、AMDはモード名をDLSSに合わせているため、Quality、Balanced、Performance、およびオプションのUltraPerformanceモードがあります。私たちが知る限り、入力解像度は変更されていないため、4Kでの品質は2560x1440から3840x2160（両方の次元で1.5倍のアップスケーリング係数）にアップスケールし、Balancedは1.7倍のアップスケーリング係数を使用し、パフォーマンスは2倍を使用し、ウルトラパフォーマンス（主に8Kのような極端な解像度の場合）は3倍のアップスケーリング係数を使用します。

FSR2は現在「ベータ版」であり、さらに改良が加えられています。AMDは、スライドデッキとビデオ全体を本日または近い将来にオンラインで公開し、2022年6月までにベータ版を終了する予定です。