【i7 12700F、RTX3080(12GB)】BTOになるべく近い構成、なるべく近い価格で組んでみるPart.16【Frontier FRGH670/WS1A】
同じ価格帯のBTOパソコン
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パーツリスト
サイドフロー型 | 140x140x25 mm | 70.8 CFM | 2021-05-28発売
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INTEL H670 | ATX | LGA 1700 | USB Type-C | Wi-Fi 6 | 2022-02-04発売
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GeForce RTX 3080 | GDDR6X 12GB
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容量 1TB | TLC | M.2 (Type2280) | PCI-Express Gen3
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その他
総計
電源 431W/推奨 646W 以上
推奨 646W 以上
¥292,339
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第十六弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
今回はフロンティアが定期的におこなっているセール品を扱ってみたいと思います。
セール品で商品数が限定されているので明日にはなくなっているものかもしれませんが、今回注目したのはマザーボードのチップセットにH670を使用している点です。
インテル第12世代の廉価版マザボと言えば圧倒的にB660のチップセットが多いですが、このセール品はH670という、B660よりも拡張性が高いチップセットを使ったマザーボードを使っているということで、安いだけでなくパーツ追加をしてより利便性を高めることのできる将来性があるのも魅力だと思い、取り上げてみました。
お値段は税込み295,800円です。
直感的にはこの値段で12700F+RTX3080(12GB)は自作では組めないはず……と思っていました。
ですが、最近の構成としてハイエンドGPUを選択しつつ全体的には安く仕上げたいという点で12700Fに注目するのはなかなか良いチョイスだと思いますので、自作で組む場合どうなるのかを見ていきましょう。
❶CPU:Intel i7-12700F
この世代では12600Kと並んで使い勝手のいいCPU。
個人的にこの世代は12400、12600K、12700がベスト3だと思います。
構成はPコア8コア+Eコア4コアの12コア20スレッド。
オーバークロックはできませんが、そもそもこの構成でオーバークロックしようとするとそれだけでパーツの全体構成がかなり変わり、本格水冷も視野に入ってきます。
12700Kならばまだ市販の簡易水冷でもいけるっぽいですが、12900Kをオーバークロックとなるとどうなるんでしょうね……。
12900も割と熱にシビアなので、構成に自由度を持たせたいのであれば12700Kが上限だろうなというのが個人的な感覚です。
まあゲームだけやるなどであれば12900Kでも温度は十分ですが、今度はなんでオーバークロックしないのに12900K選ぶのか、となってしまう感じなんで。
というわけで、構成としては12700(F)はいいチョイスかと思います。
❷GPU:GeForce RTX3080(12GB) → Palit RTX 3080 GamingPro 12GB LHR版
登場時の値段が人を馬鹿にしたような価格だった3080のVRAM12GBも、マイニングが終焉するとともに価格がきっかり下がってきました。
12GB版ではパリットの製品が現状では抜群に値段が下がっているので、迷いなくパリット製を選択しました。
3080の12GB版は、Cudaコア数その他こそ3080tiと差がつけられていますが、メモリバス幅が広がった分、特に4Kゲーミングなど負荷の大きなゲームでの性能が10GBに比べても無視できないぐらいには向上しています。
このままグラボ全体の値段が下がりつつ、10GB版と12GB版で1万円以内になるようであれば、十分選択肢に上がる製品となりそうです。
❸マザーボード:インテル H670 チップセット搭載マザーボード → MSI MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4
H670のチップセットで性能バランスと価格比で言えば、これかASUSのものの二択ですね。
電源周りがしっかり安定している反面、思ったより拡張性が絞られているのが少し気になりましたが、B660よりはましですかね。
B660のトマホークもバランスが良いので同じ構成でも十分選択肢に上がります。
❹CPUクーラー:空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) → Deepcool AS500 PLUS
言わずもがなディープクールのAs500 plus。
シングルタワーなので若干熱に対するバッファのなさが気になりますが、それを補うだけの冷却能力を持っていると判断してこちらを選びました。
もう少し出すのであれば同ディープクールのAK620も選択肢かなと思います。
本当はサーマルライトが出しているThermalright TRUE Spirit 120 Rev.B Ultimateなんかも個人的にはいい製品だとは思うのですが、いかんせん値段が高すぎて、ディープクールのものと比較してしまうとちょっと手を出しづらいなーと。
❺メモリ:32GB (16GB x2) PC4-25600 (DDR4-3200) DDR4 SDRAM DIMM → Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2)
説明不要のネイティブメモリ16GB×2構成。
ずっと32GB構成で使っていますが、メモリ使用量見ていると最近は16GBでもちょっと気にしなければならないかな、というぐらいにはメモリを使用するので、ほとんど何にも考えず運用してもまったく支障がなく使用できるのは32GB以上と考えて間違いないと思います。
❻ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD → Western Digital WD Blue SN570(1TB)
こちらも説明不要のSN570。
いまちょうど決算期なので、SN5701TBが1万切りで売られている場所がありました。
今後NANDの価格も上がっていくという予測が出されているので、各社の余剰在庫分などを考えても、メモリとSSDが安く購入できるのは今年前半までではないかと個人的には予測しています。
❼電源:850W ATX電源 80PLUS GOLD (日本製コンデンサ仕様) → Deepcool DP-GD-DQ850-M-V2L
この企画で恐らく初めてディープクール製の電源を取り上げたのではないかと思います。
今時の電源事情を見ると、玄人志向を選択しても必要十分の性能を発揮してくれるので、正直こだわりがないのであればどれでもいいのではと思えてきますが、それでもできるだけ長く運用すると考えた場合、ノイズや交流成分がなるべく残らないものを選びたいという気持ちもやはりあります。
今回は価格比でディープクールのものが選択肢に上がった感じです。
ノイズが他社の優秀な電源に比べてしまえば少々強めに出てますが、それでも十分許容範囲ですし、決して悪い電源ではありません。
❽ケース:メーカー品 → NZXT H510 CA-H510B
安定のAntecのものより程よく安かったのと、構成的に少々ケースファンを強くしたかったというのがあったので、こちらを選択しました。
珍しくリアファンのほかにトップファンが付属してきます。ともに120mmです。あと、簡易水冷を装着する場合には、フロントが280mmまでという、他の製品に比べて抑え目になっているのもちょっと罠だったりしますが、悪いケースではないです。
❾ケースファン:Arctic P14 PWM
前回も選んだ140mmファンです。前述のとおりフロントが280mmまでなので、120mmファンだと2つしか装着できず冷却面に不安があったので140mm×2としていちばんコスパの良いArctic P14を選択しました。もう少し予算に余裕があればToughfanの140mmも使ってみたいです。
❿総評
というわけで、OSを含めた総価格が285,419円となりました。
マジかよ、という。
だいたいこの手のグレードだと30万を予算に見ると思うので、この価格で抑えられるのであれば、電源にもう少しお金を駆けたり、ケースをもう少し上等なものにしたりと、いろいろ自由度も生まれてきます。
別の記事でも書いていますが、12600Kはオーバークロックしなくても十分に良い製品なので、CPUを抑え目にしてその分マザーボードにコストをかけるもよし、自作パソコンとして選択肢が広いというとても楽しい組み合わせになっています。
今現在であれば、この構成と予算を基準にして自分の構成を考えるといろいろベストなチョイスが導けそうです。
もちろん元のままでも十分に魅力的な構成と価格なので、そうした意味でBTOとしてもかなり魅力がある製品だと思います。
3DMark Time Spy
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