【i9 11900K、RTX3080】BTOになるべく近い構成、なるべく近い価格で組んでみるPart.9【『Powerd By ASUS』 コラボ ROG Strix Helios(GX601)ケース採用完成品 ゲーミングPC】
同じ価格帯のBTOパソコン
パーツリスト
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第九弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
今回はツクモで販売されているPowered by ASUSのModel TK-ROG-I911900KFRTX3080を取り上げます。
価格は12月10日現在で428,780円。
このモデルは名前の通り、ASUSの中でも、特にROGブランドのパーツを使用したものです。
ROGブランドはお値段は張りますがその分細かい部分の配慮が行き届いていたり、使っているパーツのグレードが高かったりと、値段相応の体験を得ることのできる商品という認識です。
このモデルはほとんどが市販されているROGブランドのパーツで組まれているため、純粋にBTOとしての強さが色々と分かりそうなモデルだと思い、取り上げてみました。
それと個人的にASUSのパーツをあまり知らないということもあったので、勉強がてら一つ一つパーツを見ていきます。
❶CPU:Intel Core i9 11900K
CPUはインテル第11世代の最上位モデルでした。ここのところ発売されたCPU、特にAMDのZEN3からインテル第11世代、第12世代までは、ゲーム性能はほとんど横一線、といった感じです。インテルの場合は熱と消費電力という弱点がありますが、その点が気にならないのであれば、少なくともゲーム使用を目的とする場合にはどちらを選んでもよいと思います。
❷GPU:ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
RTX3080の中でも上位モデルとされるROG STRIXです。8ピン×3に対応する電源ケーブルが必要なので、できれば850W以上の電源を選びたいところです。
個人的な意見としては、各会社が出しているボードはたくさんありますが、グラフィックに使われているチップが大方のグラフィック性能を決めているので、あとは値段と好みで選べばいいと思います。私の場合はデザインにはあまり興味がないのと、保証年数がしっかり世界標準になっているガラクロゲーミングを選びました。
❸マザーボード:ASUS ROG MAXIMUS XIII EXTREME
マザーボードとしては最上位クラスにあたる、伝統のシリーズです。
基本的にマザーボードは上位になればなるほど、各種オーバークロックに耐えうる電源フェーズ、各種コンデンサを搭載し、またそれに伴う熱処理を効率的におこなうことのできるヒートシンクを搭載しています。また、拡張ポートの数はもちろん、音声処理もよく、またM.2とPCIeスロットとの排他性もほぼありません。
ASUS ROG MAXIMUS XIII EXTREMEの特徴は、
・VRM部は14+2フェーズで、チョークコイルからコンデンサに至るまで高品質な部品を使用している点
・リアのI/Oパネルに2.5GbLANのポートが2つ搭載されている点
・最大M.2を4枚搭載でき(うち2枚がGen4対応)、すべてのスロットにヒートシンクが用意されている点(ただしPCIeスロットやSATAポートとの排他性あり)
・パワースイッチやストレージLEDなどのPINをまとめてマザーボードに接続できるコネクタやグラフィックボードのステーが付属している点
などでしょうか。
❹CPUクーラー:ASUS ROG RYUJIN 360
360mm簡易水冷であれば11900Kも冷やせるだろうということで選ばれた感のあるパーツです。
目立つ特徴としては、CPUに装着するヘッドに有機ELパネルを搭載してる点ですが、そのほか、冷却ファンにノクチュア製のファンを搭載している点、ラジエーターの質が高い点などが上がるでしょう。
少なくとも冷却性能はピカイチという評価ですが、ただ発売が2018年と少し古くなってきている点や、制御ソフトを使用する際にはマザーボードが同じASUS製でないとかなり不自由するという点などが弱点になります。
❺メモリ:表記なし → Crucial CT2K16G4DFD832A(16GB×2)
こちらは表記がなかったのでいつものやつを選びましたが、このマザーボードであればOCメモリを使用する価値はあると思います。
❻ストレージ:Western Digital WD Blue SN550 NVMe WDS100T2B0C(1TB)
こちらは何の変哲もない普通のSSDですね。この構成からも、発売されているこのモデルがゲーミング仕様であることが分かります。割り切る部分は割り切るという態度は、個人的には好ましく思います。
❼電源:ASUS ROG-STRIX-850W-GOLD
850Wの電源としては少しお高めのものになります。複数情報では、この電源の中身は有名なSeasonic製で、そのOEM品であるとのことらしいです。最近は紫蘇電源も評価が割れる部分もありますが、少なくともこの電源についてはあまり悪い噂を聞きません。
最近はこのモデルの白バージョンも発売されていて、そちらの方の人気が高い印象です。個人的な意見としては、延長スリーブだけ白に変えて見栄えをよくするのは、付属のケーブルを使用しない分リスクになるので、こうした白電源白ケーブルという商品を用意してくれるのはありがたいです。
❽ケース:ASUS ROG Strix Helios
幅250×奥行565×高さ591mmのどでかいミドルタワーケースです。
重さも約18kgと、取り回しを犠牲にする分、剛性を確保して共振などを防ぐ意図が見えます。そのほかにも、ワンタッチのサイドパネルや縦置き用のPCIeスロット、本格水冷用の装備など様々に用意されており、組み立てのやりやすさから魅せる構成対策、水冷対策に至るまで、配慮の行き届いたケースという印象です。
また、大きな分、フロントパネルには最大で420mmの簡易水冷を装着することができ、天面も360mm搭載可能と、エアフローの工夫の余地も最大限与えられていて、インテルのハイエンド構成にも十分耐えうる感じです。
また標準でFANコントローラを搭載しているので、フロントパネルからPCケースファンを一元で管理することも可能です。ただ、これに関しては現在は基本的にBIOSで管理する人のほうが多いので、本当に必要かは微妙なところ。
フロントパネルにもLEDを搭載しているところから、いわゆる魅せるゲーミングPCという面持ちのケースです。
❾総評
ほとんどのパーツが明示されていたので、構成を工夫する余地がほぼなく、ただただパーツを揃えただけでしたが、総額は466,185円と、BTO価格より4万円ほどオーバーしてしまっています。
インテル第11世代+RTX3080という構成をROGブランドで揃えたいという人にとっては、よほどのことがない限り、この製品を購入したほうがよさそうですね。
パーツのグレードや使われ方などを総合的に見る感じ、所有欲は満たせそうだけど、ところどころ過剰性能だなという部分も見られるという感想を持ちました。
特にそう思うのが、マザーボードと電源ですね。マザーボードも電源は盛るに越したことはないですが、OCされることを前提としたグレードであるようにも思われ、ゲーミング用途として出しているっぽいこの構成の中では少し浮いているという印象です。
というわけで、ROGというブランドそのものに価値を見出している方にとってはお買い得の一品というのが私の総評です。
R20マルチコア
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#ゲーミングの自作PC
![[70万]RTX3080 12900K 搭載エヴァコラボゲーミングPC(でも正直70万あったら3090Ti乗せてもおさまるから見た目追い求める人以外は3090Ti買ったほうがいい)](https://cdn.jisaku.com/upload/7c/noRgcuZik3ymkn/280.jpg)


