【i7-12700K、RTX3060ti】BTOになるべく近い構成、なるべく近い価格で組んでみるPart.15【Dell New XPS】
同じ価格帯のBTOパソコン
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パーツリスト
INTEL B660 | MicroATX | LGA 1700 | USB Type-C | Wi-Fi 6 | 2022-01-01発売
x1
GeForce RTX 3060 Ti | GDDR6 8GB | 2021-06-01発売
x1
容量 500GB | TLC | M.2 (Type2280) | PCI-Express Gen3
x1
Crucial CT8G48C40U5[8GB]
ddr5-4800
¥11,980
x2
その他
総計
電源 295W/推奨 442W 以上
推奨 442W 以上
¥272,384
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第十五弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
しばらく間が空きましたが、今回はデルから新発売された、New XPS デスクトップ プラチナプラスのRTX3060tiモデルです。
自分が知らなかっただけかもしれませんが、白い筐体のケースのBTOが珍しいと思い、注目してみたという感じです。
またセール価格ではありますが、わりと現在のパーツ価格から言ったら買いな値段なのではと直感的に思えたので、ちょっと試しに自作パーツで同じように組んでみようかなと思った次第。
お値段は233,100円です。
前回はRTX3070とRuzen7 5700Gの組み合わせで18万円台というセール品を扱い、自作パーツでもRTX3070でがんばれば20万円台になるという感じだったので、それに比べれば割高な面もありますが、このモデルはDDR5搭載モデルなので、それを含めて考えるとこのぐらいの値段になりそうですね。
❶CPU:Intel i7-12700K
12コア20スレッドのバランスの良い設計。
Pコアが8コアにEコアが4コアというのも、高性能帯としては個人的にいちばんバランスとしてよいと思っています。
インテルの第12世代の中であれば、個人的には12600K推し(10コア16スレッド、P6コア+E4コア)ですが、インテルの場合、i5とi7とでシングル含めて明確な能力の線引きをしているので、純粋により良いものを買う場合には、12900Kより12700Kをお勧めします。
12900Kは、何というか、Ryzenで言う5950Xと同じ匂いがする、と言いますか、一般消費者向けとはいえ、こんなもん一体どう扱えと、という惑いを与えてくる仕上がりだという印象です。
もちろん自作PCを楽しむという人であれば、じゃじゃ馬どころじゃない暴れ馬をうまく使いこなすみたいなところに面白さを感じる人も少なからずいると思うので、12900Kはそういった人向け、まさにエンスージアスト向けの商品ではあるとは言えるのですが、ハイエンド向けと称してこいつをBTOに組み込んで冷却部分とか電源を手抜いてる商品とか見ると、数年後大丈夫なのかな……とか心配になるレベルです。
5950Xのほうは純粋にこんなにコアあって使いきれるか、という方向ですが、その方面でも、E4コア増やしてクロック上げてまで12700Kからグレードアップさせようかと考えるときに、主に熱方面の処理で困ることを考えれば、多くの場合変更する理由はないだろうという判断が働きます。
12700Kも熱はすごいですが、それでもパーツの自由度は12900Kよりはありますし、私としては絶対性能より自由度を選択したいという意味で、12700Kをお勧めする次第。
❷GPU:GeForce RTX3060ti → 玄人志向 GALAKURO GK-RTX3060Ti-E8GB/WHITE/LHR
何回も言ってますが、個人的に3000番台でいちばん推したいグレードです。
ただ、最近のエントリー向け製品の値下がりと逆行して3060とともに値段が上がっており、2月14日現在の最安値でパソコン工房のガラクロホワイトモデルで85000円台という、どうしようもない値段になってます。
個人的には、こういう値付けになっている今こそ、BTOでの購入を勧めるべき時期なんじゃないかと思っています。
それか、少しだけグレードを落としFHDメインで考えると、RX6600XTが最有力ですね。
❸マザーボード:表記なし → ASUS ROG STRIX B660-G GAMING WIFI
表記がなかったのですが、諸々の情報を見てみるとmicroATX規格のデル独自設計のマザーボードのようだったので、それに代わる製品を選びました。
デルはAlienwareもそうでしたが、マザーボードを独自設計で出すところに一つの特徴がある感じです。
それが必ずしも売りになるかどうかは別ですが。。
で、お値段を抑えるのであれば、DDR4モデルを選択するのがよいのですが、今回はDDR5モデルしか選べない製品となっていたので、microATXのマザーボードの中でも12700Kに十分耐えることのできる製品を選ぶということになり、ASUSのこのマザーボードにたどり着きました。
❹CPUクーラー:水冷式 → NZXT KRAKEN X63
ホームページには「水冷式」とのみ表記されていて、ラジエータの大きさが書かれていなかったので、12700Kの発熱に耐えることのできるものとして、280mm水冷の中から代替品を選択しました。
より安定を見るのであれば360mmですが、後述の使用するケースの制限があり、280mm水冷が上限となった次第です。
製品自体は安定した能力を発揮するNZXTを選択しました。白い見た目にこだわるならコルセアの水冷でもよかったのですが、値段との相談ですね。
❺メモリ:16GB (8GB x2) DDR5-4400 → Crucial CT8G48C40U5[8GB]×2
こちらも製品の表記がなかったのと、DDR5自体があまり出回っていない感じなので、あまり選択の余地なくクルーシャルの製品となりました。というか、私自身DDR5の定格クロック知らない。。
❻ストレージ:500GB (PCIe NVMe/M.2) 、HDD 1GB(7200rpm/シリアルATA/3.5インチ)→ Western Digital WD Blue SN570(500GB)、Seagate ST1000DM010(1GB)
ストレージは、BTOとしては無難なSSD+HDDという構成ですが、商品のHDDの容量が1TBなのは珍しいですね。個人的にはこの容量であればSSD単品で済ませるか、あるいは少なくとも2TBに増設したいところですが、構成を合わせるということで1TBのHDDを見繕いました。
❼電源:750W Platinum → Antec NE750 Platinum
電源は12700K+3060tiの組み合わせでは少し心もとない部分もありますが、750WのPlatinumということで、このワット数でこのグレードであれば、Gold以上にAntecのこの製品一択といったところです。
確かにお値段は少し張りますが、Platinumの中ではそれでも抑えめのほうです。そしてそのお値段以上に安定したパフォーマンスを発揮してくれる、いわゆるナイス電源です。
❽ケース:メーカー品 → Thermaltake S100 TG
ここは価格を抑え目に、microATX用で白色を選択できるこの製品にしました。
本当ならばATXぐらい筐体を大きくして、水冷の360mmを搭載できる大きさにするために、例えばH26などの安い製品を選んでもよかったのですが、ここは価格との相談でより安い組み合わせを選びました。
❾ケースファン:Arctic P14 PWM
簡易水冷なので、フロントに設置すれば最低限のエアフローは確保できますが、CPUの熱をもろに通す形になるので、天面ファンを追加で設置すべきだと判断し、140mmの中ではコスパが随一のArctecのファンを選択しました。
これも見た目の白さのことを考えるなら、同製品の白色バージョンを選択したいところですが、ほとんどオリオスペックでしか売っていないということもあり、価格が黒バージョンに比して2倍ぐらいになっているということも加味し、こちらを選択しました。
❿総評
というわけで、自作パーツのみで組んだ場合、OS込みで257,271円となりました。
やはり当初見込んだ通り、デルのこの製品はこの組み合わせとしては抑え目の価格になっているようです。
ただ、製品の詳細があまり明かされておらず、特に冷却の処理の面で不安を感じる部分もあります。
また、B660などのミドルクラスのマザーボードの場合、最近は8割がたDDR4製品となっており、コスパという点で言えば圧倒的にDDR4製品のほうが高いのと、絶対的な価格も抑え目にできるので、頑張って20万円台に収めたい場合にはほぼ迷いなDDR4バージョンの購入をお勧めします。
今回は、この組み合わせであえてDDR5製品を選ぶとこのぐらいの値段になるというよい指標となるような組み合わせだったので、よい勉強になりました。
R20マルチコア
R20シングルコア
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