【i5 11400、GTX1660super】BTOになるべく近い構成、なるべく近い価格で組んでみるPart.12【STORMコンパクトタワーPC 新春セール】
同じ価格帯のBTOパソコン
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パーツリスト
GeForce GTX 1660 SUPER | GDDR6 6GB
x1
容量 500GB | TLC | M.2 (Type2280) | PCI-Express Gen3
x1
その他
総計
電源 271W/推奨 406W 以上
推奨 406W 以上
¥142,548
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第十二弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
今回取り上げるのは、新春セールモデルで特価品としてツクモから出されているSTORMコンパクトタワーPCのi5-11400モデルとなります。
ツイッターでぱっと見た時に、構成的に現在のミドルクラスってこんなもんなんだろうな、という感じだったので、いま現在このミドルクラスの構成で自作するといくらぐらいかかるのかという点が気になり、取り上げようと思った次第です。
BTO価格は154,800円です。
直感的にはグラボの高騰分がそのまま値段に乗っていて、去年の年頭より4万ぐらい高いのではという気がするのですが、いかに。
❶CPU:Intel Core i5 11400
言わずと知れた大人気6コア12スレッドのミドルレンジ低価格CPUです。
10400と比べて熱処理が多少面倒になったものの、後述する虎徹さんで十分冷やせるレベル。
静音性を重視してファンが全く回らないようにする10400か、多少の静音性の犠牲とともに少しでもゲームパフォーマンスが高くなる11400か、という選択になると思います。
現状AMDには価格的に対抗馬となるCPUがほぼなく、3600は2万円台でゲーム性能的には10400に少し劣るので、この価格帯ではintelの一強です。
❷GPU:INNO3D GEFORCE GTX 1660 SUPER TWIN X2 → Palit NE6166S018J9-1160A-1
GPUはGTX1600superという、去年であればFHD向けゲーミングPC入門として最適なチップが選択されていました。
去年であれば3万円も出せばよい製品が買えたのですが、いまやこれが6万円台にまで上昇しており、はっきり言って選択肢からは完全に除外されるような値段です。
さっと見たところ、Inno3Dのこのモデル、というより1660superそのものがすでに出荷停止となっているようだったので、現状でこのチップで最安値のpalitの製品を代わりに選択しました。
最安値、とは言っても、57800円(1月3日現在)です。2か月ぐらい前の3060の最安値ぐらいの値段なので(今は6万円台後半)、これを買うぐらいなら3060を買ったほうがいいでしょう。
❸マザーボード:MSI MPG B560I GAMING EDGE WIFI
11400+1660superの組み合わせとしては少々お高めの選択になっています。
OCできないですしそうすべきものでもないので、価格的には、もう一ランク下のMSIのMortor WIFIか、ASUAのPrime M-A WIFI辺りであっても使用感はそう変わらないと思われます。
ただ、今回はケースの制約上、Mini-ITXのみという選択となるため、ほぼこちら一択。
❹CPUクーラー:表記なし → サイズ 虎徹 MarkII
BTOの構成表にはクーラーの表記がなかったので、おそらくはリテールクーラーが使われているのだろうと思います。
自作的には、10400であればリテールでも問題ないと思いますが、11400であれば虎徹を使いたい感じですね。
❺メモリ:Crucial CT16G4DFD832A(16GB×1)
珍しいことに、このモデルはシングルチャンネルのメモリを一枚だけで運用する形になっています。
いちおうその表記に合わせてクルーシャルのシングルチャンネルメモリを選びましたが、今の時代、よほどのことがない限りは16GBであれば8GB×2のデュアルチャンネルが基本だと思います。
何のためにこの構成にしたのか、少なくとも効能の観点からは疑問しか湧きません(もしかして在庫しょ……)
❻ストレージ:500GB NVMe SSD → Western Digital WD Blue SN570
こちらは製品名がなく規格のみ書かれていたので、値段を見て新春セール品のSN570を選択。
コスパ的には1TB品を狙うのがいちばん良いと思いますが、絶対値的には500GBのほうがもちろん安いので、購入する際の現金の持ち合わせがあまりない場合には、将来の拡張可能性を考慮しつつ500GBというのも十分ありです。
というかゲーム用途でなければ500GBでも十分なんですが、上記のCPU+GPUの組み合わせであれば基本コスパを考えたゲーミングPCという用途がまず考えられるので、その場合にはストレージは少なくとも合計2TBは欲しいところです。
❼電源:Antec NeoECO Gold NE750G
激戦区750Wの中でも価格と性能的にバランスの取れたNeoECOがやはり選択肢の一番上に挙がります。
ノイズや電圧の安定性、省電力性のバランスをとるのであれば、NZXTなども選択肢に上がりますが、価格的にはこちらが優位。
❽ケース:JONSPLUS i100 Pro
こちら私は存在を知りませんでしたが、写真を見る限りリアの作りが少々特殊である以外には特に変わったところもない普通のITXケースかなと思われます(が、何分不勉強故特殊な部分があるかもしれません……)。
地味にUSB-Cがフロントについているのがよい。
❾ケースファン:120mmFAN x2 → Deepcool GAMER STORM TF120 S WHITE x2
製品表記がなかったので、コスパ的にディープクールのこちらの製品を選びました。
CPUが11400なので、回転数を絞って運用すれば静音性を確保しつつもほどよいエアフローが得られると思います。
❿総評
今回はショップに係わらず、また新春セールの値段でなるべく安く組むという方向でパーツを揃えてみました。
そのため、3日後ぐらいには値段も変わっていそうですが、少なくとも1月4日現在の自作価格はOS含めて約150000円。
1月3日現在、表示価格が自作.comに記録されているものだと最新ではなく、グラボの値段が+1万円、メモリの価格が-1000円となっているので、約15万としました。メモリはもう少し安くできると思います。
新春セールとなっていますが、感覚的には通常のセール品ぐらいの値段かなぁというところです。
逆に言えば、今の自作PCのミドルの相場がこのぐらいというところになる、という指標とも言える値段となっています。
去年の年始だと、セール品ではこのぐらいのスペックで10万前後の記憶があるので、4-5万ぐらい値上がりしているのではないでしょうか。
これからNVidiaもAMDも下位モデルのグラボを近いうちに市場に出すという話があるのと、今年の前半でイーサリアムベースのマイニングがシステム的に終わるという観測もあるので、今年の中ごろにはもう少しだけ価格が下がると予想されますが、コロナ禍の流通の停滞と半導体不足、世界的なインフレという負の要素がまだまだ存在するため、ミドルスペックPC冬の時代は当分続きそうです。
そうなると各企業の体力も落ちていってしまうので、中期的に見てパーツの価格はなかなか下がらないのではないか、あるいはもうこのまま高止まりするのでは、という気すらします。
いまはインテル第12世代の、特にメモリとマザボが高いという話になっていますが、何と言うか、この辺が今後の標準価格になってしまいそうな気すらしますね。。
何とか平穏が戻りますように、と祈ることしかできません。
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