同じ価格帯のBTOパソコン
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パーツリスト
INTEL Z690 | ATX | LGA 1700 | USB Type-C | Wi-Fi 6 | 2021-11-04発売
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容量 1TB | TLC | M.2 (Type2280) | PCI-Express Gen3
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Extended ATX | ホワイト/ブラック/ホワイト | 2020-02-28発売
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その他
Windows11 home
OS
¥16,800
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総計
電源 385W/推奨 577W 以上
推奨 577W 以上
¥373,681
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第五弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
これまで取り上げてませんでしたが、各種ベンチマークなどが出揃い一定の評価が出たところで、Intel第12世代のCPUモデルのBTOを取り上げてみたいと思います。
今回はサイコムのG-Master Hydro Z690/D5というモデルを取り上げます。
理由は単純に、BTOメーカーと言ったらサイコムの名前上がるけどまだ取り上げたことなかったなぁと気づいたからです。
サイコムのBTOは、カスタマイズが幅広くできることが売りですが、その分値段が他のBTOよりも若干高く出る傾向にあります。
今回私がカスタマイズしたモデルは、CPUとGPUをともに簡易水冷のものであるということもあり、価格は480,210円と、50万に迫る価格ですが、これでもCPUは最上位のものではありません。
ただ、インテル第12世代は、まだ価格がこなれていないDDR5だったり新しい仕様のマザーだったりを使用せざるをえない状況なので、必ずしもこの価格が高いということでもなさそうです。
その辺のことを、自作する想定でパーツを集めてみて確認したいと思います。
❶CPU:Intel Core i5-12600K
個人的にインテル第12世代で一番のねらい目だと思っています。購入するならこれ、ということで今回は12600Kを選びました。
後ほど確認しますが、今回はなるべく使用しているパーツを揃えて純粋に価格を比較するという目的に配慮し、CPUクーラーを簡易水冷のものとしましたが、熱管理的には12600Kはかなり扱いやすいので、ぶっちゃけ空冷でもいいと思われます。
それでいて、ハイエンド帯のGPUの性能をきちんと引き出すことができ、かつ多コアなので、並列処理を見ても性能は十分だろうと思われます。
選んだモデルがゲーミングモデルということで、今回は諸々を含めてもゲーミングとして最適なCPUとして12600Kとしたいと思います。
❷GPU:サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3080 10GB LHR+Asetek Hybrid GFX 240mm水冷ユニット+Noctua NF-A12x25 ULN×2
→ MSI GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR
サイコムBTOの売りの一つとなっている、自社製簡易水冷GPUですね。
これに代わる製品としては、当座MSIの簡易水冷モデルしかないだろうということでこちらを代替品として選択。
余談ですが、CPUクーラーとGPU排気の組み合わせをどうするかは本当に悩みどころだと思います。
通常はGPUはケース内排気となるので、簡易水冷のCPUは吸気じゃないと冷えないですし、しかしそうするとケース内の空気が温まってしまいGPUは冷えないという苦しい感じになります。
今回選択したデュアル水冷の良いところは、CPUもGPUも吸気とできるところです。底面にGPU、フロントにCPUのラジエーターを設置して、排気をリアと天面に置くという形であれば、きれいなエアフローになり、CPU、GPUともに冷えるようになります(ただし今回採用しているDefine7だと底面吸気240mmは無理なので、CPUかGPUのどちらかのラジエーターを天面に設置するしかないですね。。)。
ただその分、マザーボードへの温度的な負担が増え、SSDも冷えにくくなります。冷却は本当に難しい……。
ちなみにこれに対するサイコムの回答は、フロント吸気でフレッシュな空気を取り込んで、天面のフロント側にGPUのラジエーター、リアに120mmのCPUのラジエーターを置くことによって、クリアなエアフローを確保している感じです。
120mmファンは、以前紹介したAlienwareにも採用されていましたが、今回のサイコムの配置はエアフローの一つの最適解になるかと思います。
ただし、12600Kであればいいのですが、12900Kで120mmだとそもそもの冷却能力として不安があるという点で、最上位モデルに対する解答としては不足があると思います。
❸マザーボード:ASUS ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI
ローンチで発売されているZ690のマザーボードの中では上位モデルとなります。
12600Kであれば廉価版のマザーボードでも十分だと思いますが、価格を揃えるためにあえて同じものを選択。
❹CPUクーラー:サイコムオリジナルAsetek 650LS RGBポンプ仕様 + Enermax UCTB12P [水冷ユニット]
→ASUS TUF Gaming LC 240 ARGB
ここもサイコムのBTOの売りの一つです。カスタマイズでは240mm版も選べるようですが、今回は12600Kを選んでいるということと、後述するエアフローの観点から、120mmを選択しました。
簡易水冷についてはあまり知らないのですが、今回代替品はLGA1700にデフォルトで対応しているもののなかでも、マザーボードとメーカーが同じで単純に安いモデルを選びました。
❺メモリ:DDR5-4800 [メジャーチップ・JEDEC準拠品] Dual Channel → ARD5-U32G88HB-48B-D「SKhynix Edition」
インテル第12世代の総額が高い原因の一つがこれ。新しい規格のメモリが出る際には仕方のない部分がありますが。。
メーカーは書かれていなかったのですが、COモデルではなさそうなので、SKhynixの純正モデルを選択しました。
現状の価格ではDDR4-3200の2倍以上です。しかも供給が追い付かずほとんど売ってない。
❻ストレージ:Intel SSD 670p 512GB → Western Digital WD Blue SN570 1TB
BTOやノートのカスタマイズだと、だいたいストレージの増設での価格増加がえぐいので、その金額分出すなら最安値で買って、それとは別にストレージを個別に買って、後でクローンすればええやんという精神になる。
今回もその精神で、BTOではストレージ面を抑え目にしてますが、自作する際には自由に選べるので、今回は最近発売されたばかりのWD製の新青シリーズ1TBを選択しました。
❼PCケース:Fractal Design Define 7 White TG Clear Tint
このモデルで色選択意外にほぼカスタマイズできないものです。
上記のように、CPUクーラーとGPUをともに簡易水冷にするのであれば、本当は底面にラジエーター吸気できるようなケースが欲しいんですが(それこそ同じFractal DesignのTorrentとか)、選べないのでこれ一択。
特にDefine7のこのモデルは、簡易水冷のホースがフロントに届かないケースもあるらしいので、実測値やレビューをよく調べる必要があると思います。
❽電源:Corsair HX1000
12600K+3080という組み合わせのため、最大の消費電力を見た場合には1000Wが視野に入るということで、BTOのカスタマイズでコルセアの名作電源を選択し、自作でもそのままこれを選択しました。
電源はけちるな、は真理です。
❾総評
ということで、今回自作で組んだ場合の総額は371,618円となりました。
サイコム価格と比べてみると、10万円ほどの差がつきました。
正直意外でしたが、水冷仕様のGPUは、他のメーカー製の簡易水冷とは異なった、こだわりが各所に見られるようですし、同じくCPUクーラーも相応に価格が高くなりそう、という面にプラスして保証などの面も含めればそのぐらいにはなるかなぁという値段です。
ただ、この価格でi5、つまりミドルレンジのCPUだ、というところを気にする人にとってはちょっと納得感が薄いお値段になっているということも事実だろうと思います。
まあ、上の自作価格を見ればわかるように、現状ミドルレンジであってもAMDで組めば最上位クラスが揃えられるようなお値段になっているわけですし、コスパを見る人にとってはまだまだ買い時ではないということになりそうです。
ただ、今回はサイコムのカスタマイズに則ってパーツを選びましたが、マザーボードをギガバイトの最安値+DDR4版にして、CPUクーラーを空冷などにすれば5万円ぐらいは安くできますし、ケースもAntecなんかのもう少しお安めのものを選択すれば30万円前後にまでは価格を落とせそうです。
R20マルチコア
R20シングルコア
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