ゲーミングモニターとは
PCゲームプラットフォームSteam(スチーム)の人気のおかげで、パソコンゲームのルネサンスが起きてます。欧米だけではなく、家庭用ゲーム機の発祥地である日本まで浸透してきています。2018年以来、ゲームに特化したモニターの大量発売がその裏付けとなっています。ゲーミングモニター(Gaming Monitor)はこの部類のモニターを指してます。
ゲーミングモニターに必要な特徴は何?
ゲーミングの一言だけでは、説明仕切れてないことが多いです。なぜなら同じゲーミングモニターの部類であっても、値段がなんと3万円〜30万円の広い区間に分布されています。当然中の機能も大きく異なっています。
パソたんのゲーミングモニターお勧めランキングはゲームに必要な特徴からそれぞれ採点し、総合採点でランキングを作成しました。
サイズについて
2019年現在、24インチのFHD(1080p)モニターの値段はすでに1万円強に安くなっています。それ以下のサイズを考える必要はまずないと思います。
サイズの上限につきましては、筆者自身の経験だとパソコンデスクで近距離使用の場合、16:9アスペクト比で32インチ前後のモニターはかなり大きい気がします。首が常に上下左右に移動してしまうため、疲れやすいです。30インチ以上なら、相対的に高さが低いウルトラワイドがおすすめです。ウルトラワイドといっても、アスペクト比はいろいろあり、21:9は割とよく見かけるタイプです。2018年から16:9の2台の横並びに相当する32:9も発売されました。
アスペクト比が16:9の34インチの画面高さは450mm前後に対して、21:9の34インチや32:9の49インチは360mm~370mm前後になります。これだと首の上下移動が少なくて済むので、ゲーム中は画面の中央部に集中できます。
解像度について
16:9のアスペクト比で、よくあるのは下記の3つの解像度です。
- 1080p (フルHD、FHD、1080p、解像度1920x1080)
- 1440p (QHD、QuadHD/2K、1440p、解像度2560x1440)
- 2160p (UHD/4K、2160p、解像度3840x2160)
より高い解像度はより高いピクセル数を意味し、同じゲームの同じシーンでは、より良いディテールを視認できる画像を提供することを意味します。
しかし、ハードウェアの制限で、2019年現在、10万円クラスのグラボ(GTX 1080Tiレベル以上)のものを使わない限り、4K解像度でのゲームを完全体験(最高品質で60FPS以上維持)するのは難しいです。4Kモニターは24インチ前後なら5万円くらいになりますが、それよりグラボのほうがはるかに出費が高いわけです。
例えば、34インチとは言え、解像度が4Kの1.3倍の5120x2160となっているLG 34WK95Uは、ややゲーミングに不向きです。
パソたんの評価基準は現時点最先端のコンシューマー向けグラボに超準し、4Kのピクセル数が一番得点高い領域で、ピクセル数がそれより多くても少なくても減点計算になります。
HDRについて
HDRはHigh Dynamic Rangeの略称で、画面の暗すぎたり、明るすぎたりする部分をより詳細に表示できます。ゲーム内の元々暗くて見えない洞窟でも、HDRでは何があるかがより明らかになるかもしれません。対戦系の場合、相手を見つけても、相手が自分を見つけられなかった場合、間違いなく有利になるでしょう。
もちろん、ゲーミングにはプラス得点です。
FreeSync / G-Syncについて
FreeSyncとG-Syncは、NVIDIAとAMDが画面のテアリング(画像の表示途中から異なる内容が一部に切り換わる)を防止したり、入力の遅れを減らしたり、ゲーム体験をスムーズにするための新しい技術です。たとえばFreeSyncは、DisplayPort規格に組み込まれているAdaptive Sync規格や、ビデオカードの機能を使用してモニターのリフレッシュレートを管理します。
FreeSyncとFreeSync 2の両方が市場に共存していますが、その違いはFreeSyncが基本的なものであるのに対してFreeSync 2はハイエンドモニターのためのプレミアムオプションです。HDRの対応もFreeSync2限定になっています。
これも、プラス得点です。
リフレッシュレートについて
普通の利用場面では60Hz以上のリフレッシュレートを区別するのは難しいです。しかし、ゲーマーにとって、これらの小さな違いは、特にCS、GO、Overwatch、Battlefield、Fortnite、PUBGなどのFPSゲームで勝つために不可欠な役割を果たします。
なお、高いリフレッシュレートは画像の品質を向上するものではなく、動きのしなやかさを改善するものです。60Hzのモニターは毎秒60枚の異なる画像を表示しますが、120Hzのモニターは毎秒120の異なる画像を表示します。言い換えれば、Hzはリフレッシュレートであり、グラフィックの改善とは何の関係もありません。
使っても違いが分からない可能性もありますが、144Hzのモニターに慣れてから、120Hzや60Hzに戻ってみたら、著しい違いを感じるでしょう。
リフレッシュレートは高いほどよい、大きなプラス得点です。
入力遅れについて
入力遅延または表示遅延とは、キーボード、コントローラ、またはマウスなどのデバイスを介して入力したコマンドがテレビまたはモニタに反応して表示されるまでの時間(ミリ秒単位)です。アップコンバート、HDR処理、フレーム補間、インターレース解除など、すべての画像処理が含まれます。
ミリ秒ごとにカウントされる競合の激しいゲームでは、入力遅延の量が非常に重要です。この数値は低いほど良いです。
曲面ディスプレイについて
曲面ディスプレイのメリットは、画面の両端が利用者側に曲がっているため、画面の端でもディスプレイと目の間の距離がほぼ一定に保たれ、ゲームに没頭し、臨場感を体験することができます。
ウルトラワイドと曲面がほぼセットとなっているのもそれを利用しているのだと思われます。設置する際にスペースが多く取られるデメリットもありますが、ゲーミングにはプラス得点です。
最後に
ゲーミングモニターにはさまざまな種類、サイズ、そして値段のバリエーションも2万円弱から30万円前後にばらばらになっています。最高のゲーミングモニターを選択することは主観的な問題であり、さまざまな側面を分析しながらバランスを取って,自分に最適なモニターを探しましょう。
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