自作PC初心者必見!|CPUの選び方・AMD・Intelを徹底比較

自作PC初心者必見!|CPUの選び方・AMD・Intelを徹底比較

自作.com

最終更新:

シェア

PCを構成するパーツの中で、最も大事なのはCPUといっても過言ではありません!おそらくPCについて詳しくない方がPCを購入するときに、一番早くぶつかる壁がCPU選びだと思います。このページでは、CPUについて簡単に説明し、CPU選びのヒントを与えます。

そもそもCPUとは何?

CPUは「Central Processing Unit」すなわち「中央処理装置」を指す言葉です。CPUはPCの頭脳と呼ばれるのですが、人の脳が体に命令を下すようにCPUは、PCに必要な情報が処理できるように各PCパーツに命令を下します。

インターネット、ワードのような簡単な操作から、ゲーム、Photoshop、映像編集などの高度な作業まで、すべての作業がCPUを通じなければなりません。

CPUの性能を確認する時は、「コア」、「スレッド」、「クロック」を把握しておく必要があります。

初心者にとって、コア・スレッド・クロックはどういう意味か分かりづらいので以下で説明します。

コアとは?

CPUをレストランのキッチンとしましょう。このとき、コアはシェフに例えることができます。

注文が入ってきたときに、一人のシェフが料理を作るより、複数のシェフが料理を作ったほうが料理がが早く出てきます。つまり、コアが多いほど、一度に処理できる命令の量が増えます。

スレッドとは?

スレッドは、簡単に言ってシェフ(コア)が仕事をスムーズにすることができるように補助シェフを二人つけてくれることだと考えてください。

例えば、コアの数が「4コア」のCPUがある場合「8スレッド」として認識させ、パフォーマンスを向上させることができます。

クロックとは?

そして「CPUが仕事を処理する速度」を表す数値である「動作速度(クロック)」があります。同じくレストランに例えると「キッチンに注文が入ったときどれだけ速く料理が出てくるのか」と考えることができます。

知っておくべきCPUメーカー

あなたがCPUを買うときに考慮すべき会社は2社があります。「Intel」と「Amd」です。

まず、Intel(インテル)は、PCをよく知らない方でも一度は聞いたことがある思います。2010年代半ばまでにCPU市場をほぼ独占するほど、世間から信頼されるメーカーです。

Intelの代表的な製品は、2008年を皮切りに、現在まで世代を重ねて発表されている「Core i」シリーズがあります。IntelのCore iシリーズは、第一世代から第十世代まであります。

もう一つのメーカーはAMDです。AMDはIntelよりは、遅くスタートしたCPUメーカーで、2010年代半ばまでは、Intelに負けていました。

2017年、AMDの代表製品「Ryzen」シリーズが発売され、CPU業界が大きく変わります。

Ryzenシリーズは、お手頃な価格で高い性能を出すことができ、すぐにCPU市場の占有率を高め始めました、そして2019年には、Ryzen 3世代が優れた性能で発売されCPU市場の占有率でIntelを上回るようになっています。

IntelとAMDどっちを選ぶべき?

上記で、「コア」はシェフに例えることができると説明しました。インテルの「iシリーズ」は、シングルコアで高い性能を発揮します。

レストラン例えるとインテルは有名シェフが料理をするということを意味します。

一つの注文が入ってきたとき、一人のシェフが集中して高いクオリティの料理を出すということを意味します。

つまり「単一の高性能」の作業で、Intelは優れた性能が発揮できます。ゲームをするときの処理能力と計算能力は、これまでIntelに勝る性能を持つメーカーはありませんでした。

一方、AMDはシングルコアで、Intel並みの性能を引き出す代わりに、Intelに比べて多くのコアを配置します。レストラン例えるとIntelは、一人の有名シェフを働かせAMDは水準級のシェフを二人、四人使うということを意味します。

もしあれこれ複数の注文が入ってきた場合は、AMDは、複数人のシェフがありますのではるかに迅速かつ確実に料理を出すことができよね?

つまり、「マルチタスク」環境でAMDは圧倒的な性能が発揮できます。要するに「僕はゲームを主にしますが、インターネットを見ながら、YouTube、Netflixも見る」という方にはAMDのCPUがオススメです。

  • 単一の高性能作業をする →「Intel」
  • マルチタスクをする →「AMD」

しかし、2019年AMDかRyzen 3世代が発売され、単一の作業でのパフォーマンスのもAMDがIntelに負けなほどの性能を持つようになりました。

Ryzen 3世代の前には、AMD製品だと「マルチタスクは、まあまあ使えるけど高性能が必要な作業は、Intelに追いつかないんじゃないか?」という評価がありましたが、第3世代からは、ゲームでもいいパフォーマンスが発揮できゲームするならRyzenというイメージになってきています。

Intel長所

IntelとAMDの長所と短所を知ってみましょう。Intelの大きな長所は、「これまで圧倒的なシェアを占めていた会社」ということにあります。つまりCPU市場で長い間いい成績を出してきている分、安定した性能を持ちソフトウェアの最適化が速いです。そして先に述べましたように単一の高性能、特にゲームに強いことです。

Intel短所

Intelの短所は、長い間市場のシェアを独占してきたので価格設定が高いことです。さらに、世代別ソケット互換性が悪いことです。もし8世代の製品を9世代にアップグレードする場合は、メインボードまで新たなものに取り替えなければなりません。なのでIntelは価格面でリスクが大きいと言えます。

AMDの長所

AMDの長所は、「コスパ」です。インテルに比べて低い価格で同レベルの性能を持つCPUが購入できます。さらに、2020年に発売する製品まで、ソケットが同じで互換性があり、メインボードを取り換える必要がありません。そして先に述べたように、複数の作業時のIntelに勝る性能を持ちます。第3世代からは、単一の高性能が必要な作業でもIntelと同レベルの性能を発揮することができます。

AMDの短所

AMDの短所は、「Intelに比べて低かった市場シェア」ということにあります。つまり、ソフトウェアの最適化がインテルに比べて一歩遅れています。もし一般的ではないレアなソフトウェアプログラムを主に取り扱う方なら、この点がリスクになります。そして、AMDのRyzenシリーズは、「RAMオーバークロック」を行えばよりいいパフォーマンスを発揮することができますが、ユーザーによっては面倒な作業かもしれません。

モデル名の意味

両社のモデルの名前は、数字やアルファベットで構成されており初心者の方には意味が分からないと思います。以下では、モデル名の意味を説明します。

Intelの場合

  • 例:i7-9700KF

ここで、i7は、CPUのグレードを表します。その次の「9」は世代を、次の「700」は、性能を意味します。(数字が上がるほど、良い性能)「K」は、オーバークロック可能かどうかを、「F」は、内蔵グラフィックがないことを表します。

AMDの場合

  • 例:Ryzen 7 3700X

ここで、7は、CPUのグレードを表します。その次の「3」は、世代を、次の「700」は、性能を表します。(同じく数字が大きければ大きいほどいい性能を持ちます。)そして最後「X」は、Intelとは異なり、オーバークロック可能かどうかを表すものではなく、メーカーからすでにオーバークロックを終え出荷された製品を意味します。(Ryzenシリーズは、すべての製品がオーバークロックが可能です。)

結局どっちを選ぶべき?

結論から申し上げますと、2020年にもAMD Ryzen勢いは続くと思われます。価格、性能面ではすでに、Intelとの差を広げているからです。2019年からは、PC市場で、IntelがAMDに負けています。特にRyzen 3世代の発売以来、家庭用およびオフィスPC市場でもAMD社のRyzenを選ぶ人が多くなりました。

Intelのi5-9400F、i7-9700KF製品を除けば、すべての製品で、IntelがAMDに負けている状況です。

Intelについて多少否定的な記事になってしまいましたが、「Intelは悪い!AMD Ryzen一択!」と言うことは言いたくありません。

2つのメーカー長所と短所を把握し、自分に合ったCPUをて選択してください。ただし、ブランドイメージだけ見てむやみにIntelを選択しないほうがいいと思います。

Intelに比べて、AMDのRyzenシリーズは着実にパフォーマンスの向上を重ねて低価格で良い製品を相次いで披露しています。

もし、一日中ゲームばかりしたい!という方はIntelのCPUが向いていると思います。しかし、一般的な業務・ゲーム・YouTube・映画などの一般的な日常で使うのであれば、AMD Ryzenを購入したほうがいいでしょう。

みんなの自作PC

もっと見る