シリコン価格の急騰は、ハイテク製品の価格に悪影響を及ぼす

シリコン価格の急騰は、ハイテク製品の価格に悪影響を及ぼす

ソース:Tom's Hardware

シェア

ブルームバーグとmining.comによると、現在入手可能なほぼすべての電子製品で使用されているトランジスタに最適な半導体であるシリコンは、地球の地殻で2番目に豊富な元素であるにもかかわらず、生産不足に苦しむ最新の金属です。

しかし、ただ砂を削ってMOSFETを出すわけにはいきません。そのため、世界で生産されるシリコンの20%は冶金級の純度まで精製され、そのうち15%はさらに精製されて半導体に使用され、純度は99%以上のものです。

それが今、不足しているのです。金属ケイ素の世界最大の生産国である中国での減産のおかげで、金属ケイ素の価格は2ヵ月足らずで300%も上昇し、北欧の工場ではチップの生産を削減する事態になっています。

これは、マイクロチップの分野だけでなく、シリコンをアルミニウムと合金化してエンジンブロックなどの部品に使用する自動車メーカーや、精製された単結晶シリコンをパネルに使用する太陽エネルギー産業など、シリコンの大口ユーザーにとっても悪いニュースです。また、シリコンは多くの医療用インプラントの基本構成要素にもなっています。

ロイター通信によると、今回の減産は電力供給に関連しているようで、石炭が不足していることに加え、産業界からの需要が増加していることから、使用可能な電力量が制限されていると説明します。中国の電力システムでは、石炭価格の上昇分が消費者に転嫁されないため、電力会社自身が財政的な損失を吸収するか、生産量を減らすしかないのです。

シリコン不足のニュースは、日本のシリコンウエハーメーカーであるサムコ社が、20億ドル以上を投じて佐賀県の工場で300mmシリコンウエハーを増産し、2025年までにフル稼働させると発表したことに端を発します。

みんなの自作PC

さらに表示