テンセント、欧米のプロセッサに代わる3つのSoCを開発中

テンセント、欧米のプロセッサに代わる3つのSoCを開発中

ソース:Tom's Hardware

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他のクラウドジャイアントに続いて、テンセントも水曜日に、インテルやNvidiaなどの欧米企業が設計した様々なプロセッサをまず補完し、次に置き換えるために、自社で設計した3つのシステムオンチップを発表しました。これらのSoCには、AIアクセラレーター、ビデオトランスコーディングプロセッサー、ネットワークプロセッシングユニットが含まれています。

中国のインターネットコングロマリットであるテンセントは、何十ものさまざまなクラウドサービスを提供し、中国国内で巨大なデータセンターを運営しています。他のクラウドジャイアントと同様に、テンセントもしばらく前から独自のデータセンターインフラを開発してきました。現在、テンセントは、パフォーマンスの向上、消費電力の削減、コストの削減、ソフトウェアとハードウェアの完全な管理を目的として、チップの設計に乗り出しています。

South China Morning Postによると、テンセントのSoCの初期ラインナップには、自社のデータセンターで使用される3つのデバイスが含まれます。

Zixiao ー 画像、動画、自然言語を処理できるAIアクセラレータ。このチップはすでに「試作」されており、性能は競合製品よりも100%優れていると、テンセントの幹部は語っていますが、詳しい説明はありません。

Canghai ー ビデオトランスコーディングユニットで、準備が整えば既存の提供製品よりも30%優れていると言われています。

Xuanling ー クラウド・データセンター用の高性能ネットワーク・インターフェース・コントローラーで、同種の製品と比べて4倍の性能を発揮するとテンセントは述べましたが、どのような基準で比較したのかは不明です。

他のインターネットコングロマリットと同様に、テンセントはこれまで、データセンターのニーズの大半に、AMD、Broadcom、Cisco、Intel、Nvidiaといった企業の処理ハードウェアを使用してきました。テンセントが独自のAI、ビデオ処理、ネットワーク処理をデータセンターで行うようになれば、前述の米国企業からのチップ購入は自然と減り、最終的には廃止されることになるでしょう。

今のところ、テンセントの野望には、汎用プロセッサやグラフィックス・プロセッシング・ユニットは公式には含まれていません。一方、アリババやファーウェイなどの中国企業は、すでにデータセンターで自家製の汎用SoCを運用しています。

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