GeForce RTX 3090、サイズ変更可能なBARで3%のパフォーマンス向上

Chiphellフォーラムのユーザーが、NvidiaのフラッグシップモデルであるGeForce RTX 3090でResizable BARの影響を評価しました。その結果は驚異的なものではありませんが、追加のパフォーマンスは無料で提供されているので、私たちはそれを素直に歓迎します。

Nvidiaは、Ampereグラフィックスカードの全スタックにResizable BARを導入することを約束していますが、最近のGeForce RTX 3060だけは、この機能のために用意されたvBIOSが付属します。他のAmpere製品で同じ効果を得るには、vBIOSのアップデートが必要です。Nvidia社とそのパートナーは、明日、対応するグラフィックカードのvBIOSアップデートをリリースする予定です。しかし、GalaxとGainwardはすでに新しいアップデートの配布を開始しており、Chiphellフォーラムのユーザーは他のユーザーに先駆けてResizable BAR機能をテストすることができました。

Resizable BARは、NvidiaのAmpere製品でのみ対応されます。しかし、プラットフォームの面では、AMDとIntelのプラットフォーム、具体的には両チップメーカーの400シリーズと500シリーズのチップセットが対応されています。プロセッサーについては、AMD社の「Zen 3」、インテル社の「Comet Lake」および「Rocket Lake」が互換性リストに含まれています。多くのマザーボードメーカーは、AmpereのResizable BARに対応した新しいファームウェアをリリースしていますので、そこには何の問題もないはずです。

Nvidia GeForce RTX 3090 Resizable BARのベンチマーク

Chiphell社のユーザーのテストベッドは、Ryzen 9 5950Xプロセッサーをベースに、32GBのメモリーとGeForce RTX 3090 Founders Editionグラフィックスカードを組み合わせたものでした。彼は4K（3840×2160）の解像度でテストを行いました。

現在、AmpereでResizable BARに対応しているタイトルはわずかです。「アサシン クリード ヴァルハラ」、「バトルフィールド V」、「ボーダーランズ 3」、「フォルツァ ホライゾン 4」、「ギアーズ 5」、「メトロ エクソダス」、「レッド・デッド・リデンプション 2」、「ウォッチドッグス：レギオン」などがその一例です。ユーザーはすべてのゲームをテストしましたが、バトルフィールドVにはベンチマークツールが内蔵されていないため、バトルフィールドVだけはテストしませんでした。

その結果によると、Resizable BARは、ゲームに応じて1.2%から4.8%の間でGeForce RTX 3090のパフォーマンスを向上させました。1つの数値にまとめると、平均で3.2%となります。もちろん、「Metro Exodus」のように、Resizable BARの恩恵を受けられないタイトルもあります。

些細な改善かもしれませんが、無料なので、場合によってはプラシーボであってもResizable BARを有効にしておいて損はありません。Chiphell社のユーザーは4Kでテストを行ったので、1440p（2560×1440）や1080p（1920×1080）の低解像度では、グラフィックスカードのボトルネックが少なくなるため、パフォーマンスの向上が期待できます。