Cyberpunk 2077 Patch 1.2の後、CDPRは間違いから学ぶように見えます

Cyberpunk 2077が、開発元であるCD Projekt Redが期待していたような結果にならなかったのは間違いありません。CD Projekt Redの前作であるオープンワールドRPG「The Witcher 3」が広く賞賛され、いくつかのゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した後、「Cyberpunk 2077」はバギー状態で発売されたとき、ほとんどすぐにそのすべての善意を浪費し、多くのプレーヤーにとってゲームがほぼ壊れたままになりました。あまりにもひどい状況だったため、ソニーはこのゲームをPlayStation Storeから撤去し、ハッカーたちはCDPRの最近のプロジェクトのソースコードを（いわゆる）報復のために盗んでしまいました。

現在、CD Projekt Redは、「Cyberpunk 2077」へのパッチと新しい開発アプローチの両方で、その好意を取り戻そうとします。

まずは、新しいアプローチについて説明します。CD Projekt RedのInvestor Relationsアカウントが本日早朝に発信した一連のツイートには、複数のAAAゲームとその拡張版を並行して開発するという、CD Projekt Redの新しい開発パイプラインの概要が示されています。これまでも信頼できる情報源として知られてきたゲーム業界アナリストのDaniel Ahmad氏によると、これらのゲームには、それぞれのゲームの発売に近い時期にコンテンツを配信することに焦点を当てた短いマーケティングキャンペーンが付いてくるとのことです。

これは、「Cyberpunk 2077」での戦略とは大きく異なります。「Cyberpunk 2077」では、「The Witcher 3」の開発終了を待って「Cyberpunk 2077」の構想段階から移行し、「The Witcher 3」が発売される3年前に「Cyberpunk 2077」を発表していました。つまり、「Cyberpunk 2077」は、宣伝効果を高めるために10年近くを費やしたものの、実際に制作されるまでの時間ははるかに短かったのです。

CDPRは、新しい戦略を「Red 2.0」と呼んでいますが、結果がどうなるかを見守る必要があります。マーケティングキャンペーンを短縮することで、より現実的な期待を抱かせることができそうですが、並行開発に移行するということは、新しいゲームやチームがリソースを分割しなければならず、将来的に問題が発生する可能性があります。

今のところ、新コンテンツの計画は、まず『Cyberpunk 2077』の無料DLC、『The Witcher 3』と『Cyberpunk 2077』の両方の次世代機のアップグレード、デジタルカードゲーム『Gwent』の新コンテンツに集中しています。また、『The Witcher.Monster Slayer』というタイトルのウィッチャーのモバイルゲームが発売されます。Monster Slayerというタイトルのモバイルゲームも予定されますが、『Pokémon Go』のようなARコンテンツを搭載するという予告以外、詳しいことはわかっていません。Monster Slayerは、CDPRが所有するSpokkoによって制作されていますが、同社は新しいチームなのか買収なのかについては口を閉ざしています。いずれにしても、より大きなCDPRスタジオからリソースを奪わないことを願っています。

また、CDPRはトランスメディアコラボレーションの拡大を計画しており、「キルラキル」や「プロメア」などのヒット作を手がけたスタジオトリガーが制作する「Cyberpunk 2077」のアニメ化など、さらなるプロジェクトを展開しています。

古いコンテンツに関しては、CDPR社は「Cyberpunk 2077」のパッチをこれまでのホットフィックスよりも大きなものにすることをようやく進めています。Cyberpunk 2077のパッチ1.2は昨日、約束された変更点を正式に発表し、"まもなく"ゲームに適用されるアップデートのための膨大なメモが掲載されています。バグの修正やクオリティ・オブ・ライフの変更から、AMD GPUでのレイトレーシングのサポートなどの新機能まで、必要とされる改善点が盛りだくさんです。かなり大規模なアップデートになるようで、その長さからTwitterでは批判の声も上がっています。このような嘲笑は、現時点では「サイバーパンク2077」にとって当たり前のことですが、CD Projekt Redがハッキングされたことをきっかけに一度延期された後、ゲームを修正するという同社の約束が実現したことは喜ばしいことです。

もちろん、このパッチがどのように作用するかを見守る必要がありますが、まだリリース日が決まっていないのが心苦しいところです。また、AMDのレイトレーシングがゲームにどのように適用されるのかにも興味があります。なぜなら、DLSSがサポートされていない場合、Cyberpunk 2077の有名な高額な基本要件に加えて、システムに多くの要求が課せられる可能性があるからです。

しかし、CD Projekt Redが何らかの回復を計画しているのは良いことです。「The Witcher 3」の好評から「Cyberpunk 2077 」の大失敗まで、私はいまだに動揺しています。CD Projekt Redのチームが、同社のスライドに書かれているように準備万端であることを期待したい。