中国、暗号通貨マイニング業者を閉鎖し、新たな規制を実施

中国は、国内のマイニング事業を広範囲に渡って閉鎖し、ビットコインとイーサリアムのネットワークハッシュレートの低下を招いたことで、単独で暗号市場を弱体化させています。実際、中国の「Global Times」によると、ある省ではビットコインのマイニング能力の90％が閉鎖されたといいます。Coindeskはまた、中国人民銀行（PBOC）が、銀行が暗号通貨を含む取引を促進するいかなるサービスも提供できないようにする新たな規制を発表したと報じました。そのため、当然ながら、今日の取引ではビットコインとイーサリアムの両方の価値が暴落しました。

PBOCの声明の翻訳版では、"仮想通貨取引の投機行為は、正常な経済・金融秩序を乱し、違法な国境を越えた資産移動やマネーロンダリングなどの違法・犯罪行為のリスクを醸成し、国民の財産の安全を著しく侵害する "と主張しています。

この発表を受けて、ビットコインやイーサリアムなどのコインの価値は速やかに下落しました。Coindeskの価格指数によると、執筆時点でビットコインの価格はおよそ4％下落しており、イーサリアムの価格は6％以上下落しています。

両暗号通貨は、すでに中国の規制に苦しめられていました。ロイター通信によると、四川省の当局は6月18日、マイニング業者に対して6月20日までに操業を停止するよう指示したといい、ブルームバーグは同日、ビットコイン価格が5.5％、イーサリアム価格が5.9％それぞれ下落したと報じました。

四川省の取り締まりは、内モンゴル自治区、青海省、新疆ウイグル自治区、雲南省に続き、暗号通貨マイニングを禁止しました。これらは、世界で最も生産性の高いマイニング国の、最も生産性の高いマイニング省であり、市場が不安になるのも無理はありません。

暗号通貨のマイニング事業は、中国の規制を避けるために移転することができるかもしれません。エルサルバドルは特にビットコインの受け入れに熱心ですが、今のところは完全に閉鎖されているようです。そこから立ち直るには、まだ時間がかかりそうです。

しかし、主要な暗号通貨の価値が低下することは、ハードウェア愛好家にとっては良いニュースかもしれません。ASRock社は先週、マイニング事業からの需要が減少することで、供給が制限されているグラフィックカードの価格が下がる可能性があると述べました。