日本企業がIGZO技術を採用したゲーミングモニターを発売

日本企業がIGZO技術を採用したゲーミングモニターを発売

ソース:Tom's Hardware

シェア

グリーンハウスゲーミングは、日本ではあまり知られていませんが、業界初のIGZOゲーミングモニターを発売します。

IGZOとは、インジウム・ガリウム・ジンク・オキサイド(Indium Gallium Zinc Oxide)の略で、液晶パネルのバックライトモジュールに使用される半導体材料です。IGZOは、従来から液晶ディスプレイのバックライトモジュールに使用されているアモルファスシリコン(a-Si)に比べて、電子移動度が20〜50倍、透光性(透明度)が大幅に向上し、トランジスタサイズも小さくなります。

透明度が高いということは、一定の明るさを得るために必要な電力が少なくて済むため、低消費電力化につながります。また、電子移動度が高いため応答速度が遅くなり、トランジスタのサイズが小さいため画素密度が高くなります。

グリーンハウスゲーミングの「GH-ELCG27WA-BK/GH-GLCC27WA-BK」は、IGZO技術を搭載し、最高のゲーミングモニターに匹敵するスペックを誇ります。解像度は1440p、リフレッシュレートは165Hz、GTG応答速度は2ms、Adaptive-Syncを採用します。

また、最大350nitsの輝度と1,000:1のコントラスト比を謳ります。

ただし、ゲームで普及が進んでいるDCI-P3色空間には対応しません。代わりに、99.9%のsRGBと96%のAdobe RGBのカバー率を謳ります。

I/O部では、DisplayPort×1、HDMI×3、USB Type-C×1、3.5mmジャックが装備されます。モニターのスタンドは、高さ調整、チルト、スイベルが可能で、最高のゲーミングヘッドセット用のハンガーも付きます。

IGZO材料をバックライトモジュールに組み込むことは、決して安くはありません。東京工業大学の発明者からIGZO技術のライセンスを受けているのは、世界でもサムスンとシャープの2社だけです。一方で、近年、IGZO技術をモバイル(スマートフォン、タブレットなど)、ノートパソコン、ハイエンドテレビのパネルに積極的に採用しているのは、(Foxconnが所有する)シャープだけです。したがって、グリーンハウスゲーミングがシャープ製のパネルを使用している可能性は高いです。他のモニターメーカーが同じパネルを採用するかどうかは、今後の課題となります。

グリーンハウスゲーミングは、IGZOモニターの価格を発表していないが、今月中の発売を予定します。

みんなの自作PC

さらに表示