インテルの14コアのAlder Lake-P CPUが初期のベンチマークで8コアのAMD Ryzen 7 5800Hに敗れる

インテルの14コアのAlder Lake-P CPUが初期のベンチマークで8コアのAMD Ryzen 7 5800Hに敗れる

ソース:Tom's Hardware

シェア

AMD Ryzen 7 5800Hは、まだあまり心配する必要はなさそうです。ハードウェア・リーカーのTum_Apisak氏が発見した初期のベンチマークによると、Intelの次期第12世代Alder Lakeプロセッサは、AMDの現行モバイルRyzen 5000(Cezanne)チップに強力なライバルがいることになります。

ベンチマークは、「UserBenchmark」と「Geekbench 5」から取得します。結果はインテルが確認したものではありませんので、大目に見ていただくことをお勧めします。また、ユーザーはWindows 10でテストを行ったため、Alder Lakeのパフォーマンスに影響を与えたと思われます。Windows 11では、Alder Lakeを適切にサポートするためにスケジューラーが改良されると噂されます。

問題の2つのAlder Lakeチップは、DDR5 SO-DIMMメモリーを搭載したHP社製デバイスに搭載されていたことから、モバイル用のAlder Lake-Pラインアップに属していると考えられます。UserBenchmarkとGeekbench 5に掲載されたデバイスには、"HP 89C0"と"HP 896D"というラベルが貼られます。HP 89C0はテスト用のプラットフォーム、"HP 896D"はHP社のノートパソコン「EliteBook」に該当する可能性があります。

昨年のcorebootパッチにより、Alder Lake-Pプロセッサの潜在的な構成が明らかになりました。これまでに、Golden CoveとGracemontの2つのCPUコアを組み合わせた、最大6種類の構成が確認されました。Intel社が既知の構成に加えてさらなる構成を導入しない限り、Alder Lake-Pのエントリーモデルは2つのGolden Coveコアでスタートし、フラッグシップチップは最大で14コア(6つのGolden Coveと8つのGracemont)になると思われます。

Geekbenck 5のAlder Lake-Pチップには、14コア、20スレッド、24MBのL3キャッシュが搭載されます。Hyper-Threadingを搭載するのはGolden Coveコアだけだと思われるので、サンプルには6個のGolden Coveコアと8個のGracemontコアが搭載されるはずです。Geekbenchでは、ベースクロックが945MHz、ブーストが4,253MHzと検出されましたが、誤報である可能性が高いので、数値はあまり気にしないことにします。

16GBのDDR5-4800 SO-DIMM RAMと組み合わせた14コアのAlder Lake-Pプロセッサは、シングルコアおよびマルチコアでそれぞれ1,258ポイントと6,831ポイントの結果を出しました。

ちなみに、SMT(Simultaneous Multithreading)機能を備えたZen 3コアを8個搭載したAMD Ryzen 7 5800HのGeekbench 5の平均スコアは、シングルコアで1,338ポイント、マルチコアで7,063ポイントです。

これらの数値から、Ryzen 7 5800HはAlder Lake-Pチップよりもシングルスレッド性能で最大6%、マルチスレッド性能で最大3%高速であることがわかります。

2つ目のAlder Lake-Pは、UserBenchmarkに投稿されたもので、8コア、12スレッドを搭載します。構成としては2つの可能性があります。2つのGolden Coveコアに8つのGracemontコアが付随するか、あるいは均等に分割される可能性があります。

ベンチマークでは、オクタコアのAlder Lake-Pプロセッサは、Hynix HMCG66MEBSA092N DDR5-4800 8GB SO-DIMM RAMモジュールを1枚搭載したプラットフォーム上に置かれました。UserBenchmarkを信頼するならば、Alder Lake-Pシステムはシングルコアベンチマークで160ポイント、オクタコアベンチマークで773ポイントを記録したと報告されました。

UserBenchmarkでは、Ryzen 7 5800Hがシングルコアベンチマークで133ポイント、オクタコアベンチマークで898ポイントとなります。

これらの数値から、Alder Lake-Pサンプルはシングルコア性能が最大20%向上しますが、マルチコアワークロードではRyzen 7 5800Hが最大16%インテルチップを上回ります。

インテルは、2021年後半から2022年前半にAlder Lakeを解き放つと予想されます。詳細はまだ明らかになっていませんが、チップメーカーがデスクトップ版をリリースして当社の「ベストCPU」リストに対抗するのか、モバイル版から始めるのか、あるいは両方を同時にリリースするのかは、明らかになっていません。

関連ニュース

みんなの自作PC

さらに表示