Alder Lakeのベンチマークでは、DDR5-4800とDDR4-3200が衝突します。
インテル社の第12世代Alder Lakeプロセッサーは、DDR5とDDR4の両方のメモリーをサポートすると噂されています。しかし、Tum_Apisak氏が投稿したUserBenchmarkによると、Alder LakeがDDR5とDDR4の両方に対応した場合、パフォーマンスに影響が出る可能性があることがわかりました。
Alder Lakeのサンプルには、16のCPUコアと24のスレッドが搭載されていると言われます。Alder LakeはGolden CoveコアとGracemontコアで構成されますが、Hyper-Threadingを搭載しているのは前者だけであることを念頭に置くと、チップは8個のGolden Coveコアと8個のGracemonetコアを搭載しているはずです。
今日の投稿は、UserBenchmarkに16コアのAlder Lakeチップが登場する2回目となります。今回のサンプルは、ベースクロックが1.8GHz、平均ブーストクロックが3.65GHzとなっているようです。一方、前回のサンプルは、ベースクロックは同じですが、平均ブーストクロックが低く、ピーク時には3.05GHzとなりました。
コア数を考えると、エンジニアリングサンプルは「Core i9-12900」または「Core i9-12900K」である可能性があります。当然のことながら、高速なチップの方がメモリ性能に優れています。両Alder Lakeサンプルが同じプロセッサーであるかどうかは定かではありませんので、結果を見る際には真に受けないことをお勧めします。
インテルAlder Lake RAMベンチマーク
Kingston DDR4-3200 2x8GB | Micron DDR5-4800 2x8GB | |
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Multi Core Read | 41.5 | 33.6 |
Multi Core Write | 37.0 | 30.8 |
Multi Core Mixed | 28.8 | 30.2 |
Single Core Read | 15.4 | 15.4 |
Single Core Write | 30.2 | 31.4 |
Single Core Mixed | 22.1 | 22.4 |
Latency | 136 | 86.7 |
DDR5プラットフォームは、2つの8GB Micron DDR5-4800メモリモジュールで構成されました。C8C1084S1UC48BAWの品番では結果が出ませんでした。もしこのメモリモジュールがJEDECの仕様に忠実であれば、CASレイテンシー(CL)が40という評価になるはずです。
一方、DDR4プラットフォームでは、8GBのKingston HyperX Fury DDR4-3200メモリモジュールが採用されました。「HP37D4U1S8ME-8XR」の製品ページは見つからず、いくつかのリストを見ると、これらはOEMのメモリモジュールである可能性があります。
DDR4-3200は、DDR5-4800に比べ、読み出しでは最大24%、書き込みでは最大20%の性能差がありました。しかし、混合テストでは、DDR4-3200の方が5%高い性能を示しました。しかし、シングルコアテストでの性能差はそれほど大きくありませんでした。読み込みテストでは変化がありませんでしたが、書き込みテストではDDR5-4800が4%、混載テストではDDR5-4800が1%の性能向上を実現しました。
DDR5はレイテンシーテストで最高のパフォーマンスを発揮しました。DDR5-4800を搭載したAlder Lakeでは、メモリレイテンシーが36%低下しました。
インテルのAlder Lakeプロセッサーは、2021年末から2022年初めに登場する可能性があります。噂されているDDR5への対応に加えて、ヘテロジニアスチップは高速なPCIe 5.0規格を採用する可能性もあります。AMDはインテルを抜いてベストCPUのリストに名を連ねているため、Alder Lakeには発売日前から大きな期待が寄せられます。