NBMinerがNvidiaのアンチマイニングリミッターを部分的に解除、Ampere LHR GPUで70%のパフォーマンスを回復

Nvidiaはおそらく、Lite Hash Rate（LHR）シリーズの導入により、GeForce RTX 30シリーズ（Ampere）グラフィックスカードでのEthereumマイニングに決定的な歯止めをかけたと考えていただろう。人気のマイニングソフトウェアであるNBMinerは、Nvidiaの強化されたマイニング防止リミッターに対する部分的な回避策を見つけました。

NBMinerの最新バージョンが本日デビューし、非常に興味深いハックをもたらしました。変更ログによると、このツールはAmpere LHRグラフィックスカードのマイニング性能を最大70％まで回復させます。これは部分的なバイパスに過ぎませんが、NBMinerは何かを掴んでいるので、完全な回避策の可能性を捨てることはできません。悲しいことに、マイナーはこの新しい開発により、LHRシリーズに注目することになるでしょう。また、ゲーマーにとっても、新たな品薄状態が発生する可能性があるため、悪い知らせとなるでしょう。

NBMiner社の解決策は現在進行中です。開発者は、グラフィックスカードのマイニング性能の68％を使用することを推奨します。これは、テストによると最も安定した値であるためです。このソフトウェアは、LinuxとWindowsの両方のOSで動作し、Nvidiaの最新のGeForceドライバでも問題なく動作します。ただし、現時点ではethashアルゴリズムにしか対応していませんが、近い将来、他のマイニングアルゴリズムにも対応するかもしれません。

GeForce RTX 3060 Tiは、NvidiaがEthereumのマイニングを取り締まる前は、最高のマイニングGPUの1つでした。憧れのAmpereグラフィックカードは、60MH/s台のハッシュレートを実現しました。Nvidiaは結局、マイニング性能を半分にしてしまいました。NBMinerの新しいバイパスを使えば、マイナーはGeForce RTX 3060 Ti LHRから最大41MH/sを引き出すことができる可能性があり、Radeon RX 5600 XTやGeForce RTX 2070と肩を並べることができます。

イーサリアム財団によれば、イーサリアムのプルーフ・オブ・ワーク（PoW）モデルからプルーフ・オブ・ステーク（PoS）モデルへの移行は、電力使用量を最大99.95%削減し、グラフィックスカードへの依存をなくすことを目的とします。アップグレードは2021年末から2022年初頭に行われる可能性がありますので、マイナーの方はお早めにご検討ください。