AMDの次期Raphaelプロセッサ用Socket AM5はPCIe 5.0サポートを欠く

AMDの次期Raphaelプロセッサ用Socket AM5はPCIe 5.0サポートを欠く

ソース:Tom's Hardware

シェア

AMDは、自社のプロセッサと付随するマザーボードでPCIe 4.0プロトコルをサポートした最初の企業です。しかし、Gigabyteのハッキングによってもたらされた最新の情報によると、AMDは近日発売予定のsocket AM5マザーボードでPCIe 5.0をサポートすることは、少なくとも当初はありません。

Gigabyteのリーク文書を入手したTechPowerUpによると、AMDはコードネーム「Raphael」プロセッサ用に設計された次期CPUソケットAM5では、PCIe 5.0の波に乗らないことを決定したそうです。

下の図は、AMDがソケットAM5に28本のPCIeレーンを与えたことを示します。レーンは、現在の標準プロトコルであるPCIe 4.0バージョンのプロトコルで動作します。28レーンのうち、16レーンはグラフィックス拡張用のPCI Expressスロットに、4レーンはM.2 SSD用に、4レーンはSATA拡張用に、そして残りの4レーンはチップセットとソケットとの通信用に割り当てられます。

驚くべきことに、AMDはインターコネクト分野でIntelの後塵を拝します。昨日開催されたインテルのアーキテクチャーデイで、同社は次期Alder LakeシリーズのプロセッサーがPCIe 5.0接続を実現することを明らかにしました。AMDのRaphaelとの競合製品になると予想されるこの製品は、PCIeデバイス間のより高速な通信を可能にする新しい通信規格を誇ることは間違いありません。

もちろん、インテルがOEMメーカーにPCIe 5.0規格の統合を強制するという意味ではありません。チップがPCIe 5.0に対応しているからといって、マザーボードも対応しているとは限りません。より新しいGen5プロトコルでは、より良い配線のために厚い基板が必要となり、速度を伝えるためにはより多くのリタイマー/リドライバが必要となるため、Gen5プロトコルは、インテルのZレベルチップセットのような一部のハイエンド製品に限られる可能性があります。

また、AMDがなぜPCIe 4.0のみのサポートを選択したのか、その理由も興味深いものがあります。EPYC GenoaのラインナップはGen5規格をサポートしていますので、I/O接続オプションでPCユーザーとエンタープライズユーザーを分離しているように見えるのは不思議です。AMD Raphaelプロセッサが発売されれば、さらに詳しい情報が得られることでしょう。

みんなの自作PC

さらに表示