米国の小売業者がAlder Lakeの箱入り価格を公開。最大で600ドル

米国の小売業者であるProvantage社は、Intelの第12世代Alder Lake Kシリーズプロセッサの価格を掲載しました。Alder Lakeは、メインストリームプラットフォームにおける初のハイブリッドx86デスクトップチップであり、競争力のある価格リストを見ると、AMDのRyzen 5000チップと競合して、我々の「ゲーム用ベストCPU」リストに入ることになりそうです。

Provantage社は評判の良いショップですが、価格設定には注意を払うことをお勧めします。Alder Lakeは2021年秋まで登場しないため、Provantage社の価格は単なるプレースホルダである可能性があります。しかし、この価格は別の小売業者のリストと一致しているため、インテルがヘテロジニアス・プロセッサーをどのように価格設定するかを示す非常に良い指標となる可能性があります。

Provantage社は、Core i9-12900K、Core i7-12700K、Core i5-12600K、およびこれらに対応するKFシリーズをリストアップしました。KFモデルは26ドルから27ドルの値引きがついているので、それがインテルのGen12 Xeグラフィックスの価値になっているようです。Alder Lakeは、IntelのTiger Lakeチップに搭載されるXe-LPグラフィックスエンジンを維持しつつ、最大32個のEUを搭載すると噂されていることを考えると、これは大きな驚きではありません。

インテル第12世代Alder Lakeの価格

Provantage社では、Core i9-12900Kが604.89ドル、Core i9-12900KFが578.13ドルで販売されています。同じプロセッサーをそれぞれ705ドルと674ドルで掲載している他の小売店と比べると、価格は控えめに見えます。しかし、現在のRocket Lakeのラインナップを見てみると、「Core i9-11900K」は549ドル、「Core i9-11900KF」は529ドルで販売されています。どうやら、Alder Lakeの同等品には55ドルと49ドルのプレミアムがついているようです。

価格的には、Core i9モデルは、希望小売価格が549ドルのRyzen 9 5900Xと競合します。しかし、AMDのチップはSMTを採用した12個のZen 3コアを搭載しており、Core i9-12900Kは合計16個のコアを搭載していますが、高性能なGolden Coveコアは8個しかありません。そのため、4コア分の不利があるZen 3に対して、Golden Coveがどのように対抗するのかが注目されます。

「Core i7-12700K」と「Core i7-12700KF」は、それぞれ422.17ドルと395.61ドルになるかもしれません。一方、「Core i7-12700K」は422.17ドル、「Core i7-12700KF」は395.61ドルとなります。「Core i7-11700K」と「Core i7-11700KF」はそれぞれ409ドルと384ドルで販売されているので、11ドルから13ドルの値上げになると思われますが、これは妥当だと思います。

この価格帯のZen 3チップは、449ドルでデビューしたRyzen 7 5800Xしかありません。Core i7は8つのGolden Coveコア、Ryzen 7 5800Xは8つのZen 3コアを搭載していると噂されているので、これは公平な戦いになるかもしれません。

ゲーマーにとっては、「Core i5-12600K」と「Core i5-12600KF」がお気に入りのSKUになるでしょう。前者は288.77ドル、後者は261.77ドルの価格設定になるかもしれません。ここでもProvantage社の価格設定は、「Core i5-12600K」を343ドル、「Core i5-12600KF」を312ドルとしていた米国の他の小売業者よりも低くなります。「Core i5-11600K」と「Core i5-11600KF」は通常、それぞれ272ドルと247ドルで販売されています。Alder Lakeでは、前者に16ドル、後者に14ドルのプレミアムがついています。

「Core i5 Alder Lake」チップは、6つのGolden Coveコアを搭載し、299ドルで販売されているヘキサコアの「Ryzen 5 5600X」と対戦することになると予想されます。