概要
ランダムストレージとは、データの読み書きがシーク(ディスクアームの移動)を伴う、ランダムな位置で行われるストレージのこと。主にHDDや一部のSSDで顕在化し、順次アクセスと比較して性能が低下する。ベンチマークにおけるI/O性能評価で重要な指標となる。
順次アクセスでは、ディスク上の隣接するブロックから連続してデータを読み書きするため、効率的に処理できる。一方、ランダムアクセスでは、ディスク上の離れた位置にあるブロックを頻繁に読み書きする必要があるため、ディスクアームの物理的な移動や、SSDの内部コントローラーの処理による遅延が発生し、性能が低下する。I/O演算回数 (IOPS) やアクセス遅延が主要な指標として用いられる。NVMe SSDでは、より高速なプロトコルやコントローラーにより、ランダムアクセス性能も向上している。
HDDを選ぶ際、ランダムアクセス性能(IOPS)は、データベースサーバーや仮想マシン環境など、ランダムアクセスが頻繁に発生する用途において特に重要。SSDを選ぶ際は、コントローラーやキャッシュの性能がランダムアクセス性能に大きく影響するため、ベンチマーク結果を参考に、用途に最適な製品を選ぶ。ゲーム用途では順次アクセス性能が重要だが、OSの起動やアプリケーションの読み込みにおいてはランダムアクセス性能も考慮すべき。
ベンチマーク結果は、テスト環境や設定によって大きく変動するため、複数の情報源を参照し、総合的に判断する必要がある。ランダムアクセス性能は、コントローラーの性能やファームウェアの最適化によっても変化するため、製品のレビューや評価を参考にする。SLCキャッシュを搭載したSSDの場合、書き込み量の増加により、ランダムアクセス性能が低下する可能性がある。