ITU-R IMT-2030 として 2025-2030 年策定中の第 6 世代モバイル通信規格。テラビット級ピーク速度・1ms サブミリ秒遅延・統合 AI / RIS / サブテラヘルツ周波数活用で 2030 年商用化予定の次世代通信。
6G ネットワーク(ロクジー、Sixth-Generation Mobile Networks)は、ITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門)が IMT-2030 として 2025-2030 年に策定中の第 6 世代モバイル通信規格です。5G(IMT-2020、商用化 2019)の次世代として、研究段階から各国キャリア・ベンダー・大学が共同研究を進めており、2030 年頃の商用化が予定されています。
主な目標スペックは、テラビット級(1Tbps 以上)のピーク速度・1ms サブミリ秒遅延(URLLC を更に強化、特に AR/VR / 自動運転 / 遠隔手術用途)・統合 AI(ネットワーク自体が機械学習で動的最適化される NeuralNet 設計)・RIS(Reconfigurable Intelligent Surface、再構成可能インテリジェント表面、電波反射 / 透過 / 拡散を電子制御するメタマテリアル素子)・サブテラヘルツ(0.1-1THz)・テラヘルツ(1-10THz)周波数活用などです。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は Release 21(2027 凍結予定)で初の 6G 仕様策定、Release 22-23(2028-2030)で完成化する見込みで、世界主要国・キャリア・ベンダー(米 NextG Alliance / 6G Forum、欧州 Hexa-X-II、中国 IMT-2030(6G)推進グループ、日本 Beyond 5G 推進コンソーシアム / NICT、韓国 6G Forum)が研究開発に巨額投資を行っています。
日本は NTT(日本電信電話)が IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想として 2030 年に向けた光電融合・サブテラヘルツ・統合 AI を主導しており、Photonics-Electronics Convergence(光電融合)技術で消費電力 100 分の 1・遅延 200 分の 1・帯域 125 倍を目指しています。NTT / NEC / 富士通 / KDDI / SoftBank / 楽天モバイル等が共同研究中です。
技術的なキーワードとしては、AI ネイティブネットワーク・空間 / 時間 / 周波数の超高解像度センシング・統合通信センシング(Joint Communication and Sensing、JCAS)・量子通信ハイブリッド・衛星通信統合(NTN、Non-Terrestrial Networks 拡張)・デジタルツイン連携・グリーン通信(電力消費最小化)などが挙げられ、5G の延長線ではなく根本的なアーキテクチャ革新が予想されています。
| 世代 | ピーク速度 | 遅延 | 接続密度 | 商用化 |
|---|---|---|---|---|
| 4G LTE | 1Gbps | 50ms | 10万/km² | 2010 |
| 5G NR | 20Gbps | 1ms | 100万/km² | 2019 |
| 6G(目標) | 1Tbps | 0.1ms | 1,000 万/km² | 2030 予定 |
6G は 2024-2026 年現在まだ研究段階で、商用化は 2030 年頃の予定です。一般ユーザー / 自作 PC ユーザーが直接利用できる対応機器はまだ存在しません。研究 / 学術関心のあるユーザーは、各国の 6G 推進団体の技術文書(3GPP / ITU-R / NextG Alliance 公開資料)・大学研究室発表(東大 / NICT / NTT 武蔵野研究開発センタ / Bell Labs Innovations)を参照することで最新動向を追跡できます。
実際の対応機材展開は 2028-2030 年頃から、初期は研究機関 / 大学 / キャリア社内テストベッド向け、その後 2030-2032 年頃にコンシューマ向けスマホ / モデム / IoT デバイスが順次登場する見込みです。
Q1: 5G から 6G への移行はいつ頃ですか? A: 商用化は 2030 年頃、本格普及は 2032-2035 年頃の予想です。5G から 6G への移行は 4G から 5G への移行と同様、約 10 年スパンで段階的に進む見込みです。
Q2: 6G で何が新しくできるようになりますか? A: ホログラフィック通信 / 完全没入型 AR/VR / 自動運転 V2X 強化 / 遠隔精密医療 / 統合通信センシング(屋内測位を電波で実現)/ デジタルツイン連携などが期待されています。
Q3: テラヘルツ周波数のメリットは? A: 1-10THz の超高周波数帯では、既存の Sub-6 / mmWave よりはるかに広い帯域(数十 GHz 単位)を確保でき、超高速通信が可能になります。一方、伝送距離が極短(数 m 程度)なので、屋内 / 短距離高速通信用途に限定されます。