AI Inference Token Throughput/TTFT/TBT 2026(エーアイインファレンス)
LLM推論性能指標。TTFT Time To First Token (Latency・1-3sec)・TBT Time Between Tokens (10-50ms)・ITL Inter-Token Latency・Token Throughput tps tok/s (RTX 5090 Llama 3 70B Q4 30tps Native・Speculative Decoding 2x)・QPS Queries Per Second・E2E Latency・Prefill+Decode・Continuous Batching・PagedAttention vLLM・Speculative Decoding (Draft Model)、2026年Speculative Decoding主流。
概要
AI Inference Token Throughput(TTFT/TBT 2026)は、LLM(大規模言語モデル)推論時の性能を定量化する指標である。TTFT(Time To First Token)は最初のトークン生成までの遅延、TBT(Time Between Tokens)はトークン間の平均遅延、ITL(Inter‑Token Latency)はトークン間の遅延分散を測定する。Token Throughputは秒間生成できるトークン数(tps)で、QPS(Queries Per Second)はクエリ単位での処理速度を示す。E2E LatencyはPrefill+Decodeを含むエンドツーエンドの遅延。2026年にはSpeculative Decodingが主流となり、2倍近いスループットを実現するケースが増加している。
主な特徴・仕組み
- TTFT:RTX 5090でLlama 3 70B Q4推論時に1.5 s、RTX 5090(Q8)で1.2 s。
- TBT:平均12 ms、AMD Radeon 7900 XTXで15 ms。
- ITL:トークン間遅延の標準偏差が5 ms。
- Token Throughput:RTX 5090で30 tps(Q4)、Speculative Decodingで60 tps。
- QPS:RTX 5090で200クエリ/秒、AMD Radeon 7900 XTXで180クエリ/秒。
- E2E Latency:Prefill+Decodeで0.5 s、全体で1.2 s。
- Continuous Batching:同時に5クエリをバッチ処理、スループットを15 %向上。
- PagedAttention vLLM:メモリ使用量を30 %削減、推論速度を10 %向上。
- Speculative Decoding(2026主流):推論前に複数候補を生成し、正しいトークンを選択。
- 2025年のトレンド:TTFTを80 %削減するハードウェアアクセラレーションが登場。
スペック比較表
| GPU | メモリ | メモリ帯域 | 推論スループット (tps) | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| NVIDIA RTX 5090 | 24 GB GDDR7 | 1.5 TB/s | 30 (Q4) / 60 (Speculative) | ¥1,280,000 |
| AMD Radeon 7900 XTX | 32 GB GDDR6 | 1.2 TB/s | 28 | ¥1,150,000 |
| NVIDIA RTX 5090 (Q8) | 32 GB GDDR7 | 1.6 TB/s | 55 | ¥1,600,000 |
具体例・対応製品
- NVIDIA RTX 5090 – Llama 3 70B Q4で30 tps、Speculative Decodingで60 tps。
- AMD Radeon 7900 XTX – 32 GB GDDR6、28 tps、E2E 1.3 s。
- Intel Arc A770 – 24 GB GDDR6、22 tps、Prefill+Decode 0.6 s。
- Google TPU v5 – 80 GB/sメモリ帯域、90 tps、QPS 250。
- Apple M2 Max – 64 GB unified memory、18 tps、E2E 1.5 s。
自作PCでの選び方・注意点
- GPU:TTFT・TBTを重視するならRTX 5090(Q4)またはQ8。メモリ帯域が高いほど大規模モデルのPrefillに有利。
- CPU:Ryzen 9 9950X3D(24コア、3.5 GHzベース、4.9 GHzブースト、128 MB L3)で、データ転送とバッチ処理を高速化。
- メモリ:DDR5‑6000 32 GB(266 MHz)でデータロードを高速化。
- 電源:450 W TDPを超える場合は600 W以上の高効率電源(80 + Gold)。
- 冷却:高負荷時にTBTが増加しやすいので、液体冷却または大型ファン推奨。
- OS/ドライバ:CUDA 12.3、vLLM 0.8、Speculative Decodingライブラリを最新に保つ。
- ソフトウェア:TensorRT‑Opt、ONNX Runtime 1.12で最適化。
- 2026年の動向:Speculative Decodingが標準化され、推論パイプラインに組み込まれる。
- 2025年のトレンド:GPU側のTTFT低減技術が登場し、同時に複数クエリのContinuous Batchingがサポート。
- 注意点:大容量メモリを持つGPUは熱設計が重要。TBTが長くなるとバッチサイズを減らす必要がある。
関連用語との違い
- Latency:一般的に全体遅延を指すが、TTFTは最初のトークン遅延、TBTはトークン間遅延に限定。
- Throughput:総トークン数/秒を示すが、Token Throughputは1クエリあたりの平均値。
- QPS:クエリ単位での処理速度、複数トークンを含む。
- Speculative Decoding:推論前に複数候補を生成し、正解を選択。従来の逐次推論と比較してスループットを倍増。
よくある質問(FAQ)
Q1. TTFTとE2E Latencyの違いは?
A1. TTFTは最初のトークン生成までの時間、E2E LatencyはPrefill+Decodeを含む全体遅延。TTFTが低いとインタラクティブ性が向上。
Q2. Speculative Decodingを有効にするメリットは?
A2. 2倍近いToken Throughputが得られ、同じハードウェアでより多くのクエリを処理可能。2026年では主流化され、ライブラリが自動で適用。
Q3. Continuous Batchingはどのように設定する?
A3. vLLMやTensorRTでバッチサイズを5〜10に設定し、同時に複数クエリを投入。バッチサイズが大きいほどTBTが短縮されるが、メモリ使用量が増加。
まとめ
AI Inference Token Throughput(TTFT/TBT 2026)は、LLM推論の遅延とスループットを細分化して測定する指標である。RTX 5090やAMD Radeon 7900 XTXなど最新GPU、Ryzen 9 9950X3DやDDR5‑6000を組み合わせることで、TTFTを1.2 s以下、TBTを12 ms以下に抑えつつ、Token Throughputを60 tpsまで伸ばせる。Speculative DecodingとContinuous Batchingは2026年に標準化され、推論性能を大幅に向上させる主要技術となっている。自作PCで高性能推論を実現するには、GPUのメモリ帯域、CPUのコア数、冷却設計をバランスよく選択し、最新ドライバ・ライブラリを維持することが不可欠である。