Apple Computer が 1977 年発売の 8-bit PC。MOS 6502 / 48KB RAM / カラーディスプレイ / 拡張スロット搭載で 1977-1993 年大ベストセラー、累計 500-600 万台出荷で標準 PC 普及の起点となった伝説機。
Apple II(アップル ツー)は、Apple Computer 社が 1977 年 6 月に発売した 8-bit パーソナルコンピュータです。Steve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)がハードウェア設計、Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)と Mike Markkula(マイク・マークラ)が事業化を主導した同社の本格的な量産型 PC で、1976 年の Apple I(キット販売、約 200 台、$666.66)の後継として、より完成度の高い量産機として開発されました。
技術的特徴として、MOS 6502 プロセッサ(1MHz)・48KB RAM(後年 64KB / 128KB に拡張)・カラーディスプレイ出力(NTSC TV 接続可能、6 色 280×192 / 16 色 40×48 解像度)・拡張スロット 8 本搭載・QWERTY キーボード / 電源内蔵の一体型筐体・カセットテープ / フロッピーディスク(後年)対応・Microsoft 製 Applesoft BASIC ROM 搭載といった、当時の混沌とした 8-bit PC 市場で圧倒的な完成度と拡張性を提供しました。
1977 年 Trinity 3 機種(Apple II / Tandy TRS-80 Model I / Commodore PET 2001)の一角として PC 市場の確立に貢献し、特にビジネス用途では VisiCalc(1979、世界初のパーソナル PC 用表計算ソフト、Dan Bricklin / Bob Frankston 開発)が Apple II 専用にリリースされたことで爆発的に普及しました。VisiCalc は「キラーアプリ」として Apple II の販売を牽引し、Apple II は 1979-1983 年に米国の中小企業 / 教育機関 / 家庭で標準 PC 的位置付けを獲得しました。
派生機種としては、Apple II Plus(1979、Applesoft BASIC 標準搭載)・Apple IIe(1983、自動キャッシュ付き 64KB)・Apple IIc(1984、コンパクト型)・Apple IIc Plus(1988)・Apple IIgs(1986、16-bit 65C816、Mac 風 GS/OS)などがあり、1993 年の Apple IIe Card(Mac LC + Apple IIe 機能拡張)生産終了まで 16 年間継続しました。累計 500-600 万台出荷で、標準 PC 普及の起点となった伝説機として歴史に残ります。
教育市場での影響も大きく、米国の小学校 / 中学校 / 高校に大量導入され、1980 年代の米国学校 PC のデファクト標準として「Apple II = 教育用 PC」のイメージを確立しました。プログラミング学習・教育ソフト・ゲームのプラットフォームとして 1990 年代まで現役で使われ続けたことも特筆に値します。
| 機種 | 公開年 | プロセッサ | RAM | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Apple II | 1977 | 6502 1MHz | 4-48KB | 初代 |
| Apple II Plus | 1979 | 6502 1MHz |
| 48KB |
| Applesoft BASIC ROM |
| Apple IIe | 1983 | 65C02 1MHz | 64KB | 80 桁テキスト |
| Apple IIc | 1984 | 65C02 1.4MHz | 128KB | コンパクト |
| Apple IIgs | 1986 | 65C816 2.8MHz | 256KB | 16-bit、GS/OS |
| Apple IIc Plus | 1988 | 65C02 4MHz | 128KB | 高速版 IIc |
Apple II は現在新規購入できませんが、レトロ PC コレクター・コンピュータ史マニア・教育用ソフトのレガシー稼働需要が根強く、中古市場で活発に取引されています。Apple IIe / IIc / IIgs が ¥30,000-200,000 で流通中、状態 / 完備性 / 希少性により価格は変動します。
エミュレータ環境(AppleWin / Virtual II / OpenEmulator)で Apple II 環境を Mac / Windows / Linux で再現可能で、Apple II ROM の入手 + 当時のソフトウェア ISO で実用的に体験できます。プログラミング学習・1980 年代教育 PC 環境再現・VisiCalc 等の歴史的アプリ実体験用途に有用です。
Q1: なぜ Apple II は教育市場で成功したのですか? A: ハードウェアの安定性 / 拡張性 / カラーディスプレイ + 教育用ソフトの豊富さ + Apple の積極的な学校マーケティング(セット販売 / 割引)が組み合わさり、1980 年代の米国学校 PC のデファクト標準となりました。
Q2: VisiCalc とは何ですか? A: Dan Bricklin と Bob Frankston が 1979 年に開発した世界初の PC 用表計算ソフトです。Apple II 専用で発売され、ビジネスユーザーが Apple II を購入する決定的な理由となった「キラーアプリ」です。
Q3: 現代で Apple II を試す方法は? A: AppleWin(Windows)・Virtual II(Mac)・OpenEmulator(クロスプラットフォーム)などのエミュレータが無料で利用可能です。Apple II ROM を Apple Asimov 等のサイトから合法的に入手し、当時のディスクイメージを Web Archive 等で取得することで実体験できます。