CPUやGPUが一時的に定格以上の性能を発揮する際の動作周波数。
ブーストクロックとは、CPUやGPUが、通常動作時よりも高い周波数で動作する状態を指します。これは、処理負荷が高いタスクを実行する際に、一時的にパフォーマンスを向上させるために用いられる技術です。通常、ベースクロック(定格周波数)よりも高い周波数で動作し、メーカーが定める上限値まで自動的に上昇します。
例えば、IntelのCPUの場合、「ターボブースト」という技術がこれに相当します。Core i5-13600Kのベースクロックが3.5GHzだったとしても、ターボブースト時には最大5.1GHzまで上昇することがあります。GPUの場合も同様で、NVIDIAのGeForce RTX 3070のベースクロックが1.5GHzでも、ブーストクロック時には最大1.73GHzまで上昇することがあります。
ブーストクロックの動作は、温度、消費電力、システム全体の負荷など、様々な要因によって制御されます。CPUやGPUが過熱したり、電力供給が不足したりすると、ブーストクロックは自動的に低下し、ベースクロックでの動作に戻ります。これは、システムを安定的に動作させるための安全機構です。
自作PCにおいては、CPUやGPUの選定時に、ブーストクロックの値を確認することが重要です。特に、ゲームや動画編集など、高負荷なタスクを実行する場合には、ブーストクロックが高いほど、より快適な動作が期待できます。ただし、ブーストクロックを最大限に活かすためには、十分な冷却性能を持つCPUクーラーやGPUクーラーを選定する必要があります。また、電源ユニットの容量も、ブーストクロック時の消費電力に耐えられるように選ぶ必要があります。
ベースクロックは、CPUやGPUが保証する最低限の動作周波数であり、ブーストクロックは、それを上回る一時的な動作周波数である、という点が重要な違いです。また、「ターボブースト」はIntelのCPUにおけるブーストクロックを実現する技術の名称であり、一般的に「ブーストクロック」はより広範な概念を指します。