複数のケースファンをまとめて接続・制御するための機器
ケースファンハブは、マザーボードの限られたファンコネクタを拡張し、複数のケースファンを接続・制御することを可能にするデバイスです。近年、多くのPCケースに複数のファンが標準搭載されるようになり、冷却性能の向上とともにファンの数が増加傾向にあります。しかし、マザーボードに搭載されているファンコネクタの数は限られているため、複数のファンを個別に接続することが難しい場合があります。そこでケースファンハブの出番です。
ケースファンハブは、SATA電源またはペリフェラル4ピン電源から電力を供給を受け、複数のファンを接続するためのコネクタを備えています。多くの場合、PWM (Pulse Width Modulation) 制御に対応しており、マザーボードのファンコネクタに接続することで、すべてのファンをまとめて制御できます。PWM制御により、CPUやGPUの温度に応じてファンの回転数を自動的に調整し、静音性と冷却性能のバランスを取ることができます。
使用例: 例えば、Thermaltakeの「Commander FP」やCorsairの「iCUE Commander PRO」などが一般的なケースファンハブとして挙げられます。これらの製品は、複数のPWMファンを接続できるだけでなく、LED制御機能も搭載している場合があります。
関連用語との違い: ファンコントローラーは、ケースファンハブよりも高度な制御機能を持つことが多いです。ファンコントローラーは、個々のファンの回転数を手動で調整したり、温度センサーを搭載して特定の場所の温度に基づいてファンを制御したりすることができます。一方、ケースファンハブは、主に複数のファンをまとめて制御することに特化しています。また、PWMスプリッターケーブルは、1つのファンコネクタから2つのファンを接続できますが、回転数情報は1つのファンからしか得られません。ケースファンハブは、すべてのファンの回転数情報をマザーボードに伝えることができます(製品による)。
自作PCでの重要性: ケースファンハブは、特に多くのファンを搭載するハイエンドPCや、冷却性能を重視するゲーミングPCにおいて非常に重要です。ケース内のエアフローを効率的に改善し、各パーツの温度を最適に保つことで、システムの安定性を向上させます。また、配線を整理しやすく、見た目をすっきりさせる効果もあります。ファンコネクタ不足に悩むことなく、理想的な冷却環境を構築するために、ケースファンハブは欠かせないアイテムと言えるでしょう。