水冷システムの熱輸送液体。プロピレングリコール・防腐剤・防錆剤を含む完成品(EKWB EK-CryoFuel・Thermaltake P1000)とDIY向けカスタムクーラントがあり、色・電気伝導率で分類。
クーラントは水冷システムの心臓部であり、CPU・GPU・マザーボードなどの発熱部品から熱を吸収し、冷却ユニットへ運搬する液体です。主にプロピレングリコール(PG)をベースにし、熱伝導率を高めるために金属イオンや防腐剤・防錆剤を添加した完成品と、DIY向けに自由に配合できるカスタムクーラントがあります。完成品は「EKWB EK‑CryoFuel」「Thermaltake P1000」「Corsair Hydro X」「Bitspower X5」「G.Skill XTRM Liquid Coolant」などが代表例で、カスタムではPGと水をベースに「アンチフリー」「アンチオキシダント」「電気絶縁」などの目的に応じて配合比率を調整します。
| 製品名 | ベース | 防腐剤 | 防錆剤 | 電気絶縁率 | 沸点 (°C) | 粘度 (mPa s) | 価格 (USD) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EK‑CryoFuel |
| PG 100% |
| 0.5 % |
| 0.3 % |
| 1.2 × 10⁶ Ω m |
| 188 |
| 4.2 |
| 60 |
| Thermaltake P1000 | PG 80% / 水 20% | 0.4 % | 0.2 % | 9.0 × 10⁵ Ω m | 170 | 5.0 | 55 |
| Corsair Hydro X | PG 90% / 水 10% | 0.3 % | 0.2 % | 1.0 × 10⁶ Ω m | 175 | 4.8 | 58 |
| Bitspower X5 | PG 70% / 水 30% | 0.5 % | 0.4 % | 8.5 × 10⁵ Ω m | 165 | 5.5 | 52 |
| G.Skill XTRM | PG 85% / 水 15% | 0.4 % | 0.3 % | 9.2 × 10⁵ Ω m | 172 | 5.0 | 57 |
注:価格は2025年時点の平均値。実際の販売価格は店舗・地域によって変動。
Q1. PGベースのクーラントは金属パイプに腐食を起こすのでは?
A1. PGは酸性が低く、金属に対して腐食性が弱い。さらに防錆剤を添加することで、ステンレスやアルミニウムパイプの寿命を延ばす。
Q2. 2026年に登場した最新クーラントはどのような特徴がある?
A2. 2026年の最新クーラントは、PGと水の混合比率を自動調整できるセンサー付きボトルが登場。熱負荷に応じて最適な粘度・沸点をリアルタイムで維持し、効率的に熱を運搬する。
Q3. カスタムクーラントを作る際の注意点は?
A3. 配合比率を誤ると熱容量が低下したり、絶縁性が損なわれる。必ずメーカーの推奨配合を参考にし、試験用に小容量でテストする。
Q4. どの程度の温度でクーラントが沸騰する?
A4. PG単体は約188 °Cで沸騰。水を混合すると沸点は150–180 °Cに下がる。水冷システムは通常70–80 °Cで運転するため、沸騰は起こりにくい。
Q5. クーラントの交換頻度は?
A5. 3–6か月ごとに交換するのが一般的。汚染や腐食が進むと熱伝導率が低下し、冷却効率が落ちる。
クーラントは水冷システムの性能を左右する重要な要素である。PGベースの完成品は高い熱容量と腐食防止性能を備え、DIYカスタムは配合比率で細かく調整できる。2025年以降の製品は絶縁性・熱伝導率が向上しており、次世代の高性能PCに最適。選択肢は多岐にわたるため、TDP、流量、電気絶縁性、腐食防止剤、価格などを総合的に比較し、自作PCに最適なクーラントを選ぶことが、長期的な安定稼働と高い冷却性能を実現する鍵となる。