AIO 360 vs 280 vs 240 サイズ決定(ラジエーターサイズ決定)
AIO Radiator Size選択指南。240mm(2x 120mm fan・150-200W TDP・Ryzen 5 9600/Core i5 14600K対応・Compact case)・280mm(2x 140mm fan・200-250W TDP・higher rad volume・優れる performance/footprint)・360mm(3x 120mm fan・250-300W TDP・9950X3D/14900K/285K対応・Mid Tower mainstream)・420mm(3x 140mm fan・300W+ TDP・Premium・Lian Li V3000 Plus等)・280mm > 360mm in some cases(140mm fan静圧高)・Mid Tower 360mm主流・SFF 240mm・Custom Loop 480mm+・選択基準: Compact SFF = 240mm・Mass appeal = 360mm・Workstation Premium = 420mm+・280mm niche but optimal performance/dB ratio・2026年 9700X 240mm/9800X3D 360mm/9950X3D 360mm minimum推奨。
概要
AIO(All‑In‑One)水冷は、CPUやGPUの発熱を効率的に奪うために必須のパーツです。
2025年に登場したRyzen 9 9950X3Dや、2026年にリリース予定のRTX 5090といったハイエンドチップは、250 W 以上のTDPを持つため、冷却性能が最重要課題になります。
そのため、AIOラジエーターのサイズを選ぶ際は「冷却負荷」「ケースの寸法」「ファンの配置」などを総合的に判断する必要があります。
本稿では、240 mm、280 mm、360 mmの代表的なサイズを比較し、2025〜2026年の最新トレンドを踏まえた選択基準を示します。
主な特徴・仕組み
- 240 mm
- 2×120 mmファンで約150 W〜200 WのTDPに対応
- SFF(Small Form Factor)ケース向け、最大幅 150 mm
- 120 mmファンの空気流量は約200 CFM
- 280 mm
- 2×140 mmファンで200 W〜250 WのTDPをカバー
- 140 mmファンの静圧は約5 mmH₂Oで、ターボモードに最適
- 280 mm×120 mmのサイズは、ミッドタワーでも十分に設置可能
- 360 mm
- 3×120 mmファンで250 W〜300 WのTDPをサポート
- 120 mmファンの合計空気流量は約600 CFM
- RTX 5090 / Ryzen 9 9950X3DのようなハイパフォーマンスCPUに最適
- 420 mm
- 3×140 mmファンで300 W+のTDPに対応
- Lian Li V3000 Plus / Cooler Master MasterLiquid 360Rなどが代表例
- ファン配置の違い
- 140 mmファンは静圧が高く、ターボや高負荷時に有利
- 120 mmファンは空気流量が多く、一般的な負荷に向いている
- 最新動向(2025年)
- Ryzen 9 9950X3Dは250 W TDPで、360 mmが推奨
- 最新動向(2026年)
- RTX 5090は260 W TDP、360 mmが標準的
- DDR5‑6000は32 GBで、冷却負荷が増大
- 最新動向(2026年)
- Cooler Master MasterLiquid 360Rは120 mmファンを3枚搭載し、静圧と空気流量の両立を実現
スペック比較表
| サイズ | ファン数 | ファンサイズ | 推奨TDP | 推奨ケース | 代表製品 |
|---|---|---|---|---|---|
| 240 mm | 2 | 120 mm | 150–200 W | SFF、ミニタワー | Corsair iCUE H100i |
| 280 mm | 2 | 140 mm | 200–250 W | ミッドタワー | NZXT Kraken Z73 |
| 360 mm | 3 | 120 mm | 250–300 W | ミッドタワー | Cooler Master MasterLiquid 360R |
| 420 mm | 3 | 140 mm | 300 W+ | フルタワー | Lian Li V3000 Plus |
具体例・対応製品
- Corsair iCUE H150i Elite
- 360 mmラジエーター、3×120 mmファン、TDP 360 Wまで対応
- 2026年に発表されたRTX 5090の冷却に最適
- NZXT Kraken Z73
- 280 mmラジエーター、2×140 mmファン、TDP 250 Wまで対応
- 140 mmファンの静圧が高く、Ryzen 9 9950X3Dのターボモードに適合
- Cooler Master MasterLiquid 360R
- 360 mmラジエーター、3×120 mmファン、TDP 350 Wまで対応
- 2026年のDDR5‑6000に伴う高熱に耐える設計
- Lian Li V3000 Plus
- 420 mmラジエーター、3×140 mmファン、TDP 400 W以上対応
- ワークステーション向けの高性能冷却を実現
- Thermaltake Floe 360 RGB
- 360 mmラジエーター、3×120 mmファン、TDP 300 Wまで対応
- RGB照明と高い冷却性能を両立
自作PCでの選び方・注意点
- ケースの内部空間を測定
- ラジエーターの長さ+ファンの厚みが許容範囲内か確認
- CPUやGPUのTDPを把握
- 250 W 以上なら360 mm以上を検討
- ファンの向きと空気流路
- 前面から吸気、背面から排気の基本構成を維持
- 静圧と空気流量のバランス
- ターボ時は140 mmファン、日常は120 mmファンを優先
- 冷却パイプの長さと曲げ
- 余分な曲げは圧力損失を招くため、できるだけ直線に近づける
- 電源容量と冷却ファンの電力
- 360 mmファン3枚は約20 W/ファン、合計60 W程度の負荷
- ファンのノイズレベル
- 140 mmファンは静圧が高く、低速でもノイズが抑えられる
- 将来のアップグレードを見越した余裕設計
- 2025〜2026年に登場するハイエンドCPUを想定し、余剰冷却余地を確保
関連用語との違い
- AIO(All‑In‑One)
- ラジエーター、ファン、ポンプが一体化したモジュラー型水冷。
- Custom Loop
- ユーザーがパーツを組み合わせるオープン系水冷。
- 480 mm+のラジエーターが一般的で、AIOよりも冷却性能が高いが、設置が複雑。
- CPUクーラー(空冷)
- ヒートシンク+ファン。AIOに比べて高負荷時に温度が上がりやすい。
- Radiator Size
- ラジエーターの面積を示す。大きいほど熱交換効率が上がるが、ケースへの設置スペースが必要。
よくある質問(FAQ)
Q1. 240 mmのAIOはどのようなケースに適していますか?
A1. 240 mmはSFF(Small Form Factor)やミニタワーのケースで最も適しており、ケース内の幅が150 mm以下の場合に推奨されます。CPUのTDPが150 W〜200 W程度であれば十分な冷却性能を発揮します。
Q2. 280 mmと360 mmのどちらを選ぶべきか?
A2. 280 mmは2×140 mmファンで静圧が高く、ターボモードや高負荷時に有利です。360 mmは3×120 mmファンで空気流量が多く、一般的な負荷に最適です。CPUが250 W以上の場合は360 mm、200 W〜250 W程度でターボ頻度が高い場合は280 mmを選ぶとバランスが良いです。
Q3. 420 mmのAIOは必要ですか?
A3. 420 mmは300 W以上のTDPを持つハイエンドCPUやGPU(例:Ryzen 9 9950X3D、RTX 5090)に対して最適です。フルタワーケースで十分なスペースがある場合に限り、ワークステーションやハイエンドゲーミングPCに適用します。
まとめ
2025〜2026年のハイパフォーマンスチップは、250 W 以上のTDPを持つことが多く、AIOラジエーターのサイズ選択が重要です。
- 240 mm はSFF・ミニタワーでのコンパクト設計に最適。
- 280 mm は静圧が高く、ターボモードに強い。
- 360 mm は空気流量が多く、RTX 5090やRyzen 9 9950X3Dに最適。
- 420 mm はフルタワーで300 W+のTDPに対応するワークステーション向け。
ケースの寸法、CPU/TDP、将来のアップグレード計画を総合的に判断し、最適なサイズを選択することで、長期にわたって安定した性能と低温を維持できます。