CRC エラー
概要
CRC(巡回冗長検査)エラーとは、データ転送中に発生したエラーを検出するために使用されるチェックサムの検証に失敗した状態です。ネットワーク通信やストレージデバイスなどでデータの完全性を確認する際に用いられ、エラーが検出されるとデータの再送やエラー処理が行われます。
詳細説明
CRCは、送信データに特定の多項式を使って計算されたチェックサム(冗長データ)を付加します。受信側でも同じ計算を行い、送信側と受信側のチェックサムを比較します。一致しない場合、データが改ざんまたは破損したと判断し、エラーを検出します。CRCは、ビット反転や順列といった特定のパターンエラーに対して優れた検出能力を持ちますが、全ての種類のビットエラーを検出できるわけではありません。
関連用語
- チェックサム
- 多項式除算
- パリティチェック
- FEC (Forward Error Correction)
- データ完全性
実用例
- ネットワーク: TCP/IP通信におけるフレームチェックシーケンス(FCS)としてCRCが利用され、パケットの破損を検出します。
- ストレージ: HDDやSSDのデータ記録時、あるいはCD/DVDなどの光学ディスクの読み書き時にデータのエラー検出に使用されます。
- 通信回線: DSLやケーブルテレビなどの回線で、信号の品質を監視するためにCRCを利用します。
注意点
- CRCはエラーを検出するものであり、自動的に修正するものではありません。
- CRCエラーが頻繁に発生する場合は、ケーブルの不具合、デバイスの故障、または電磁ノイズの影響など、根本的な原因を調査する必要があります。
- CRCの多項式(CRC16、CRC32など)によって、検出できるエラーの種類と計算量が変わります。一般的に、多項式が長くなるほど、より多くのエラーを検出できますが、計算量も増加します。