AI・機械学習
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DAPT(ドメイン適応的事前学習)(ディーエーピーティー)

ドメイン固有の大量テキストで言語モデルを追加事前学習し、専門領域への適応性を高める手法。ACL 2020のDon't Stop Pretrainingで提案。

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2026/6/8 更新
関連タグ
dapt
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dont-stop-pretraining

DAPT(Domain-Adaptive Pre-Training)とは

DAPTはDomain-Adaptive Pre-Trainingの略で、汎用的に学習済みの言語モデルに対して、特定ドメインの大量テキストで追加事前学習を行う手法です。2020年にAllenAIの研究チーム(Gururangan et al.)が発表した論文「Don't Stop Pretraining」で広く知られるようになりました。

背景と動機

BERTやRoBERTaなどの汎用LLMはWikipediaやBooksCorpusで学習されており、医療・法律・科学・生命科学などの専門ドメインの文体・用語・文脈とは大きく異なります。この分布の乖離(Distribution Shift)がダウンストリームタスクの精度低下につながります。DAPTはこの問題をドメイン固有コーパスでのマスク言語モデリング(MLM)再学習によって解消します。

代表的なDAPTモデル

  • BioBERT: 生命科学・医療 / BERT / PubMed + PMC
  • SciBERT: 科学論文全般 / BERT / Semantic Scholar
  • LegalBERT: 法律 / BERT / EU法律文書
  • FinBERT: 金融 / BERT / 財務報告書・ニュース
  • CodeBERT: プログラミング / RoBERTa / GitHub

DAPTの手順(LLM時代の実装)

# Axolotl設定例
config = {
    "base_model": "meta-llama/Meta-Llama-3-8B",
    "datasets": [
        {"path": "medical_corpus_v2", "type": "completion"},
        {"path": "general_replay_5pct", "type": "completion"},
    ],
    "learning_rate": 0.00002,
    "num_epochs": 2,
}

DAPT vs TAPT

  • DAPT: ドメイン全体のデータ(数GB〜数TB)/ ドメイン内広範な汎化 / 中〜大コスト
  • TAPT: 特定タスクのデータ(数MB〜数GB)/ タスク特化 / 小コスト

2025年のトレンド

LLM時代のDAPTでは、BERT時代と異なりCausal Language Modeling(CLM)で実施するケースが主流です。LoRA等のPEFTと組み合わせたパラメータ効率的DAPTも研究が進んでいます。また、データ選択(Data Selection)によってドメインデータの品質フィルタリングを行い、少量でも効果的なDAPTを実現する手法(LESS, IFD等)も注目されています。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度中級
作成日2026/6/8