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データセンターレベル(データセンターレベル)

Uptime Institute Tier認証。Tier I(99.671%・28.8時間/年ダウン)・II(99.741%)・III(99.982%・1.6時間)・IV(99.995%・26分)が規格、AWS東京/大阪・Azure East Japan・NTT大手町・KDDIテレハウス東京 CCTV-IIIが該当。

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2026/4/25 更新
関連タグ
Tier III
Uptime Institute
99.982%
NTT大手町

概要

データセンターレベルは、Uptime Institute が定める Tier 認証に基づく基準です。Tier I は 99.671%(年間 28.8 時間ダウン)を満たし、Tier II は 99.741%(年間 8.7 時間ダウン)を要求します。Tier III は 99.982%(年間 1.6 時間ダウン)で、冗長性を備えた構成が特徴です。Tier IV は 99.995%(年間 26 分ダウン)で、完全な冗長性と障害時の自動復旧を実現します。日本国内では、AWS 東京/大阪、Azure 東日本、NTT 大手町、KDDI テレハウス東京、CCTV‑III が Tier III に該当します。

主な特徴・仕組み

  • 冗長電源:各サーバーに 2 つの電源ユニットを装備。
  • 冗長冷却:空調機器を 2 系統配置し、片方が停止しても温度管理を継続。
  • 障害時の自動切替:UPS からの電源供給が 30 秒以内に完了。
  • 予備機能:ネットワークスイッチは 2 系統構成で 1 系統障害時に自動切替。
  • 監視システム:リアルタイムで温度・湿度・電力消費を 1 秒間隔で取得。
  • 設備の分離:電源、冷却、ネットワークを物理的に分離し、障害の波及を防止。
  • 予備容量:UPS バッテリーは 2 時間のバックアップを確保。
  • 監査対応:定期的に第三者監査を受け、Tier 要件を満たす証明書を取得。
  • 省エネ設計:PUE(Power Usage Effectiveness)を 1.3 未満に抑制。
  • スケーラビリティ:追加サーバーを 10 台単位で容易に拡張可能。

スペック/製品比較表

Tier年間ダウン時間冗長性主要機器代表的なデータセンター
I28.8 時間1 系統1 台電源旧型データセンター
II8.7 時間2 系統2 台電源近年建設データセンター
III1.6 時間2 系統2 台電源・2 系統冷却AWS 東京, Azure 東日本
IV26 分2 系統2 台電源・2 系統冷却・自動復旧NTT 大手町, KDDI テレハウス東京

具体例・対応製品

  • AWS 東京リージョン(us-east-1):Tier III で 99.982% の可用性を実現。
  • Azure 東日本(eastasia):Tier III で 1.6 時間の年間ダウンを許容。
  • NTT 大手町データセンター(NTT‑DC‑01):Tier III で 99.982% を維持。
  • KDDI テレハウス東京(KDDI‑TH‑01):Tier III で 1.6 時間のダウンを許容。
  • CCTV‑III(CCTV‑III‑01):Tier III で 99.982% の可用性を提供。
  • Dell PowerEdge R740xd:Tier III 対応サーバー。
  • HPE ProLiant DL380 Gen10:Tier III 対応サーバー。
  • Cisco UCS C240 M5:Tier III 対応サーバー。
  • Lenovo ThinkSystem SR650:Tier III 対応サーバー。
  • Supermicro SuperServer SYS‑1029P‑TRT:Tier III 対応サーバー。

自作PCでの選び方・注意点

  1. 電源ユニット:80 PLUS Platinum 以上を選び、冗長構成を検討。
  2. 冷却:ケース内に 2 系統のファンを設置し、温度を 30 ℃ 未満に保つ。
  3. UPS:30 分以上のバックアップを持つ UPS を導入。
  4. ネットワーク:2 つの LAN ケーブルを別ルートで接続し、障害時に自動切替。
  5. 監視ソフト:温度・電力をリアルタイムで監視し、閾値超過時にアラート。
  6. 物理的分離:電源とネットワーク機器を別のラックに配置。
  7. 定期メンテ:UPS バッテリーは 2 年ごとに交換。
  8. PUE 計算:全電力 ÷ IT 電力で PUE を算出し、1.5 未満を目指す。
  9. 拡張性:マザーボードに 4 スロット以上の PCIe を備える。
  10. バックアップ:重要データは 3 つのコピーを別場所に保管。

関連用語との違い

  • Tier は物理的な冗長性と可用性を数値化したもの。
  • PUE はエネルギー効率を示す指標で、Tier とは別に評価。
  • RAID はデータ保護のレベルで、Tier とは構成レベルの違い。
  • SLA はサービスレベル契約で、Tier はインフラ側の基準。

よくある質問

Q1. Tier III と Tier IV の主な違いは何ですか?
A1. Tier III は 1.6 時間の年間ダウンを許容し、障害時に手動切替が必要。Tier IV は 26 分のダウンで、完全自動復旧が実装されています。

Q2. 自作PCで Tier III を再現するにはどうすればよいですか?
A2. 冗長電源、UPS、二重冷却、二重ネットワークを備え、監視システムでリアルタイムに状態を把握します。

Q3. 2025年に導入予定のデータセンターはどの Tier ですか?
A3. 2025年に新設される主要クラウドプロバイダーのデータセンターは、ほとんどが Tier III か Tier IV で設計されています。

まとめ

Uptime Institute の Tier 認証は、データセンターの可用性を数値化し、運用リスクを可視化する重要な指標です。Tier III は 99.982% の可用性を実現し、AWS 東京・Azure 東日本・NTT 大手町・KDDI テレハウス東京・CCTV‑III などが該当します。自作PCで Tier III を模倣するには、冗長電源・UPS・二重冷却・二重ネットワーク・監視システムを組み合わせることが不可欠です。2026年に向けて、次世代データセンターはさらに高い可用性と省エネ性能を追求し、Tier IV への移行が進むと予想されます。

この記事について
カテゴリークラウド
難易度上級
作成日2026/4/19