CPUのヒートスプレッダーを取り外して冷却性能を向上させる改造手法
Delid(デリッド)は、CPUのIHS(Integrated Heat Spreader)を取り外し、ダイとIHS間のサーマルインターフェース材を高性能な材料に交換することで、大幅な冷却性能向上を実現する改造技術です。
der8auer Delid-Die-Mate 2
1. CPUをツールに設置
2. ネジを徐々に締める
3. IHSがスライドして外れる
4. 安全かつ確実
価格: 約4,000-5,000円
# ヒートガンで接着剤軟化
温度: 150-170℃
時間: 1-2分
注意: CPU損傷リスク
材料:
- イソプロピルアルコール99%
- プラスチックスクレーパー
- マイクロファイバークロス
手順:
1. 古いTIM完全除去
2. 接着剤残渣除去
3. ダイ表面を鏡面仕上げ
| 材料 | 温度低下 | リスク | |------|---------|--------| | 高性能ペースト | 5-10℃ | 低 | | 液体金属 | 15-25℃ | 高 | | はんだ付け | 20-30℃ | 極高 |
オプション1: 接着剤なし
- メリット: 再Delid容易
- デメリット: 取り扱い注意
オプション2: シリコン接着剤
- 四隅に少量
- 圧着は最小限に
Intel Core i9-9900K(例):
Delid前: 95℃(Prime95)
Delid後: 75℃(液体金属使用)
改善: 20℃
オーバークロック余地:
前: 5.0GHz全コア
後: 5.2-5.3GHz全コア
症状: 起動しない
原因: 液体金属がコンデンサに付着
対策: アルコールで完全清掃
症状: 温度が下がらない
原因: TIM塗布量不適切
対策: 再Delidして適量塗布
### ダイレクトダイ冷却
- **IHS完全除去**: 究極の冷却
- **専用ブラケット**: 必須
- **リスク**: 極めて高い
### IHSラッピング
- **IHS研磨**: 0.1-0.3mm薄く
- **効果**: 5-10℃改善
- **Delid不要**: 低リスク
### 投資額
- **Delidツール**: 4,000-5,000円
- **液体金属**: 2,000-3,000円
- **作業時間**: 1-2時間
- **失敗リスク**: CPU価格全額
### 得られる価値
- **性能向上**: 5-10%
- **静音化**: ファン速度低下
- **寿命延長**: 低温動作
- **OC余地**: 200-300MHz向上
Delidは大幅な冷却性能向上をもたらしますが、CPU保証を完全に失い、破損リスクも伴います。十分な知識と適切なツール、慎重な作業が必要で、極限の性能を求める上級者向けの改造です。