縦長の円柱形またはスリム筐体のデスク用扇風機。シロッコファンやクロスフローファンを内蔵し、広い送風面から均一な風を送れるのが特徴。
タワー型デスクファンは、縦長の筒状ボディにシロッコファンやクロスフローファン(貫流ファン)を内蔵した卓上扇風機である。床置き用のタワーファン(高さ70〜100cm)を小型化したデスクサイズ(高さ20〜40cm)の製品で、スリムな設計ながら上下方向に広い送風範囲を確保できる。
従来の羽根式ファンは中心部の風が弱く周辺部が強い偏りがあるが、タワー型はクロスフローファンの構造により送風面全体から均一な風を送る。PC作業中に顔から腹部まで広範囲を冷やせるため、1台で複数箇所の冷却ニーズに対応できる。
タワー型の多くはクロスフローファン(貫流ファン)を採用している。エアコンの室内機にも使われる方式で、横長のシリンダー状羽根が回転し、一方向から吸気して反対方向に送風する。ファンの全長にわたって風を発生させるため、送風面が広い。
一部のタワー型はシロッコファン(多翼送風機)を採用する。遠心力で空気を加速する構造で、静圧が高く狭い吹き出し口からでも安定した風を送れる。ダクト状の内部構造と組み合わせることで指向性の高い送風が可能。
| 製品名 | 高さ | 送風方式 | 風量段階 | 騒音 | 首振り | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ドウシシャ Pieria FTT-302U | 30cm | クロスフロー | 3段階 | 28dB〜 | 左右70° | ¥4,980 |
| スリーアップ TF-T2026 | 35cm | クロスフロー | 3段階 | 30dB〜 | 左右60° | ¥5,480 |
| 山善 YSR-VD902 | 25cm | シロッコ | 4段階 | 25dB〜 | なし | ¥3,980 |
| Dyson Pure Cool Me BP01 | 40cm | ブレードレス | 10段階 | 35dB〜 | 前後70° | ¥26,800 |
| 無印良品 USBタワーファン | 22cm | クロスフロー | 2段階 | 32dB〜 | なし | ¥3,990 |
| 比較項目 | タワー型 | スタンド型 | クリップ型 |
|---|---|---|---|
| 送風範囲 | 広い(上下方向) | 中程度(円形) | 狭い(局所的) |
| 設置面積 | 10×10cm程度 | 15×15cm程度 | 0(挟み固定) |
| 最大風量 | 大 | 中 | 小 |
| 静音性 | △(構造上やや大きい) | ○ | ○ |
| 携帯性 | △(やや大きい) | ○ | ◎ |
| 価格帯 | ¥3,000-8,000 | ¥1,000-3,000 |
タワー型はデスクの奥側(モニター横)に設置すると、手前に座るユーザーに向かって広い範囲に風を送れる。モニターとの距離が20cm以上あれば、モニターの排熱も拡散させる副次効果がある。
タワー型は背面または側面から吸気するため、壁や物に密着させると風量が低下する。背面に5cm以上の空間を確保する。また吸気フィルターにホコリが溜まりやすいため、月1回の清掃が必要。
USB給電モデルは少ないため、AC100V電源が必要な製品が多い。デスク上の電源タップの位置を考慮して設置場所を決める。最近ではUSB-C PD給電に対応したモデルも登場しつつあるが、まだ少数派。
クロスフローファンは構造上、通常の羽根式ファンより若干騒音が大きい傾向がある。最小風量で28〜35dB程度で、ささやき声(30dB)と同程度。最大風量では45〜55dBに達するモデルもあるため、静音重視なら最大風量時の騒音値を確認してから購入するとよい。
デスクサイズのタワーファンで空気清浄フィルター搭載モデルは少ない。Dyson Pure Cool Meのように空気清浄機能付きモデルは¥20,000以上と高価で、フィルター交換コスト(年¥3,000〜5,000)も発生する。花粉やホコリ対策が主目的なら専用空気清浄機の導入が費用対効果で勝る。
サーキュレーターは強い直進性のある風で室内の空気を循環させることが目的で、タワーファンは広い範囲にやわらかい風を送って人を涼しくすることが目的。デスクワークでの快適性を求めるならタワーファン、エアコンの効率向上を求めるならサーキュレーターが適している。
| ¥1,500-4,000 |
| デザイン性 | ◎(スリムで目立たない) | △ | △ |