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DisplayPort 2.1 (DP80・2023)(ディスプレイポート2.1)

VESAが策定した次世代映像伝送規格。USB-C Alt Modeとの統合により、最大80Gbpsの超広帯流を実現し、高解像度・高リフレッシュレートな次世代ディスプレイへの接続を可能にする。

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2026/5/17 更新
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DisplayPort 2.1 (DP80・2023)

概要

2023年にVESAより発表されたDisplayPort 2.1は、映像伝送における帯域幅のボトルネックを解消するために設計された。最大の特徴は、USB-C Alt ModeにおけるUHBR20(Ultra High Bit Rate 20Gbps x 4 lanes = 80Gbps)への対応と、DisplayPort 2.0の仕様を統合した点にある。これにより、従来のDSC(Display Stream Compression)に依存することなく、4K/144Hzといった高解像度・高リフレッシュレート環境において、画質劣化のないロスレスな映像伝送が可能となった。次世代GPUや高性能Mini PCの普及に伴い、単一ケーブルでの超高精細出力と周辺機器への給電(Cable Power 5W)を両立する基盤として、2025年以降のハイエンド・ワークステーションおよびゲーミング環境における標準規格としての地位を確立している。

スペック表

伝送モード最大帯域幅 (Total)対応解像度/リフレッシュレート例特記事項
HBR3 (DP 1.4相当)32.4 Gbps4K / 120Hz (DSC利用)旧規格との互換性維持
UHBR1040 Gbps8K / 60Hz高効率な伝送の開始点
UHBR13.554 Gbps8K / 90Hz+中位帯域の拡張
UHBR20 (DP80)80 Gbps16K / 30Hz, 4K / 240HzDSCなしでのロスレス伝送

比較表:DisplayPort 1.4a vs DisplayPort 2.1

機能・性能DP 1.4aDP 2.1 (UHBR20)差異の意義
最大帯域幅32.4 Gbps80 Gbps約2.5倍のスループット向上
4K/144Hz伝送DSC必須ロスレス可能色情報の欠落を回避可能
USB-C Alt Mode制限ありUHBR20統合高速データ通信と映像の完全同期
給電機能限定的Cable Power (5W)バスパワー駆動デバイスへの安定供給

関連用語との違い

HDMI 2.1

HDMI 2.1は主にコンシューマー向けAV機器(TV、ゲーム機)に特化した規格であり、固定レートリンク(FRL)を採用している。一方、DisplayPort 2.1はPC周辺機器やプロフェッショナルな映像制作環境を想定しており、USB-C Alt Modeとの親和性が極めて高い。

USB4 / Thunderbolt 5

USB4や次世代のThunderbolt規格は「データ通信」に主眼を置いた汎用バス規格である。DisplayPort 2.1はそのデータストリームの中に映像信号をカプセル化して伝送する役割を担う。特にUHBR20をサポートするUSB4環境では、DP 2.1の帯域幅がシステム全体のパフォーマンスを決定づける。

FAQ

Q1: 「DP80」という名称はどこから来ているのでしょうか?

A1: これはDisplayPort 2.1における最大伝送レートである80Gbps(UHBR20モード時)を指す呼称です。USB-C Alt Modeの4レーン構成において、各レーンが20Gbpsの超高速通信を行うことで達成される理論上の最大帯域幅に基づいています。

Q2: 従来のDisplayPortケーブルはそのまま使用できますか?

A2: 下位互換性は維持されているため、旧規格の映像出力自体は可能です。しかし、UHBR20の性能(8K/60Hzや4K/240Hzのロスレス伝送)を引き出すには、DP 2.1認証を受けた高帯域幅対応の新しいケーブルが必要です。

Q3: DSC(圧縮技術)を使用しないことのメリットは何ですか?

A3: 最大のメリットは、色情報の欠落を防げる点です。従来のDSCを用いた伝送では、帯域節約のためにクロマサブサンプリング(4:2:2や4:2:0への圧縮)が行われることがありましたが、DP 2.1の広大な帯域があれば、4:4:4のフルカラー情報をそのまま伝送できるため、極めて高い忠実度を維持できます。

この記事について
カテゴリーディスプレイ
難易度上級
作成日2026/5/17