Cilium(シリウム)
eBPF基盤K8s CNI+ネットワーク/セキュリティ統合基盤。Cilium 1.17(2026年Q1)・Hubble(Flow観測)・Tetragon(セキュリティ強化)・Cilium Mesh・BGP・Gateway API・Ingress Controller・IPv6/DualStack対応、Isovalent→Cisco買収(2024)で企業採用加速。
概要
Cilium は eBPF を基盤にした Kubernetes CNI で、ネットワークとセキュリティを統合的に管理します。2026年Q1にリリースされた Cilium 1.17 は、Hubble(フロー観測)と Tetragon(セキュリティ強化)を組み込み、Cilium Mesh、BGP、Gateway API、Ingress Controller、IPv6/DualStack をサポート。Isovalent が 2024 年に Cisco に買収されたことで、企業向け採用が加速し、Cisco Nexus 9300 や Cisco SD‑WAN 3000 との連携が標準化されました。
主な特徴・仕組み
- eBPF カーネルモジュールにより、パケット処理を高速化し、CPU 使用率を 5.5% まで削減。
- Hubble はリアルタイムで 32GB のログを保持し、ネットワークフローを可視化。
- Tetragon は 1TB のセキュリティログを 10Gbps で収集し、脅威検知を 1.2GHz の処理速度で実現。
- Cilium Mesh は 128MB のメモリで 1,000 ノードのサービスメッシュを構築。
- BGP ルーティングは 2.5Gbps の帯域で動作し、クラスタ間の通信遅延を 1.5ms に抑制。
- Gateway API と Ingress Controller は 4.0GHz の CPU で 256GB のメモリを共有し、トラフィックを 100Mbps で分散。
- IPv6/DualStack は 10Gbps のスループットで、IPv4 と IPv6 の同時運用を実現。
スペック/製品比較表
| 製品 | バージョン | CPU 要件 | メモリ | スループット | 主な機能 |
|---|---|---|---|---|---|
| Cilium | 1.17 | 2.5GHz | 8GB | 10Gbps | ネットワーク/セキュリティ統合 |
| Hubble | 1.5 | 1.5GHz | 4GB | 5Gbps | フロー観測 |
| Tetragon | 2.0 | 3.0GHz | 16GB | 8Gbps | セキュリティ強化 |
| Cisco Nexus 9300 | - | 2.0GHz | 32GB | 40Gbps | エンタープライズスイッチ |
具体例・対応製品
- Cilium 1.17:Kubernetes 1.28 で動作し、1,200 ノードのクラスタを 5.5GHz の CPU で管理。
- Hubble 1.5:Grafana 7.5 と連携し、リアルタイムダッシュボードを提供。
- Tetragon 2.0:Falco 3.0 と統合し、コンテナの挙動を 1.2GHz で監視。
- Cisco Nexus 9300:Cilium Mesh と連携し、サービスメッシュを 128MB のメモリで実装。
- Cisco SD‑WAN 3000:BGP ルーティングを 2.5Gbps で処理し、クラウド間のトラフィックを最適化。
自作PCでの選び方・注意点
- CPU:Cilium 1.17 は 2.5GHz 以上のマルチコアが推奨。
- メモリ:最低 8GB、推奨 16GB。
- ストレージ:SSD 512GB 以上、NVMe なら 1TB で高速ログ取得。
- ネットワークカード:10Gbps 以上の NIC が必要。
- eBPF 対応カーネル:Linux 5.10 以上。
- GPU:Hubble の可視化に 4GB GDDR6 があると快適。
- 電源:650W 以上、80+ Gold 以上。
- ケース:エアフローが良好なミドルタワー。
関連用語との違い
- Calico:Cilium と同じく eBPF を利用するが、Calico は主に IP ルーティングに特化。
- Weave Net:従来のユーザースペースで動作し、パフォーマンスが Cilium より低い。
- Istio:サービスメッシュ機能は Cilium Mesh と重複するが、Istio は Envoy を使用。
- Cilium Mesh:Cilium の拡張で、サービスメッシュを 128MB のメモリで実装。
よくある質問
Q1. Cilium 1.17 は Windows でも動作しますか?
A1. 2025 年時点で Windows ではサポート外。Linux ベースが前提です。
Q2. Hubble のログはどこに保存されますか?
A2. 1TB のローカル SSD に保存し、必要に応じて外部ストレージへ転送。
Q3. Cisco Nexus 9300 と Cilium の連携は自動ですか?
A3. 2026 年の最新ドライバで自動認識され、BGP ルーティングが即時適用されます。
まとめ
Cilium 1.17 は eBPF を活用し、Kubernetes ネットワークとセキュリティを統合的に管理する次世代ソリューションです。Hubble と Tetragon の組み合わせで可視化と脅威検知を同時に実現し、Cisco 製品との連携でエンタープライズ環境への導入が容易になりました。自作PC で構築する際は CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークカードを十分に確保し、eBPF 対応カーネルを使用することで、2026 年の最新機能を最大限に活用できます。