Fairchild 670 Compressor(フェアチャイルド670コンプレッサ)
米Fairchild 1959年発表業務用真空管ステレオコンプレッサ。20本真空管+Beatles使用ヘリテージ・US$2500当時
概要
Fairchild 670 Compressor は、米 Fairchild Recording Equipment Corporation が 1959 年に発表した業務用真空管ステレオコンプレッサ。20 本真空管使用 + Beatles 使用ヘリテージで、世界録音史最重要コンプレッサ機材の 1 台。
Beatles「Sgt. Pepper」「Abbey Road」のマスターバスコンプとして使用、現代では「世界一高価なヴィンテージコンプ」と称される。
販売価格は当時 US$2,500(1959 年、現代換算約 ¥3,500,000-5,000,000)、Vintage 完動品 ¥4,000,000-15,000,000 の希少コレクター市場価格、状態最高の 670 個体は ¥30,000,000 超え記録あり。
主な特徴・仕組み
- 発表年: 1959 年(コンプレッサ史最重要機)
- 形式: 業務用真空管ステレオコンプレッサ
- 真空管: 20 本(主要 12AX7/6BC8/6386/12BH7 等)
- 動作: バリオロス(Variable-mu)真空管圧縮
- アタック: 0.2 - 800 ms 可変
- リリース: 0.3 - 25 秒可変
- 圧縮率: 1.5:1 - 30:1
- 入出力: トランスバランスド(UTC トランス採用)
- THD: 0.1%(1V 出力)
- 質量: 35 kg
- 筐体: 業務用 19" ラックマウント 6U
スペック比較表
| 製品/規格 | 発表年 | メーカー | 価格(当時) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Fairchild 670 | 1959 | USA | US$2,500 | ステレオ最高峰 |
| Fairchild 660 | 1959 | USA | US$1,500 | モノラル版 |
| Manley Vari-Mu | 1995 | USA | US$5,000 | 現代復刻 |
具体例・対応製品
- Fairchild 670 中古: ¥4,000,000-15,000,000(2026 年中古市場)、極希少コレクター品。
- 現存個体は世界で 1,000 台未満と推定、Beatles + Capitol Records + Atlantic Studios 当時録音で広く採用。
自作PCでの選び方・注意点
65 年以上経過した歴史機材、Fairchild オリジナル工場 1970 年代廃業。Manley Vari-Mu(設計思想継承機)+ UAD Fairchild 670 プラグイン化版で現代代替実用利用。
関連用語との違い
| 用語 | 発表年 | 特徴 |
|---|---|---|
| Fairchild 660 | 1959 | モノラル版 |
| Manley Vari-Mu | 1995 | 設計思想継承機 |
| UAD Fairchild 670 | 2008 | プラグイン継承 |
よくある質問(FAQ)
Q1: バリオロス(Variable-mu)真空管圧縮とは? A: 真空管バイアス電圧変化で増幅率(mu)を自動可変、信号レベルに応じて圧縮特性が滑らかに変化する真空管特有の自然な圧縮方式、現代半導体コンプにない有機的音色キャラクタを実現。
Q2: Beatles 使用の意義は? A: 1965-70 年 Abbey Road Studios で Beatles 後期傑作のマスターバスコンプとして使用、独特の倍音 + 過渡応答が「Beatles サウンド」の形成に決定的影響。
Q3: 現代でも実用可能か? A: メンテナンス済み完動品は現代マスタリングスタジオで実用可能、Manley Vari-Mu + UAD プラグイン化版は現代録音現場で標準採用。
まとめ
- 米 Fairchild 1959 年発表の業務用真空管ステレオコンプ
- 20 本真空管 + バリオロス圧縮 + UTC トランス
- US$2,500(現代換算 ¥3,500,000-5,000,000)
- Beatles + Capitol Records 録音使用ヘリテージ
- 中古完動品 ¥4,000,000-15,000,000、極希少コレクター品