Microsoft が 1980 年に MS-DOS 用に開発した世界初の FAT ファイルシステム。File Allocation Table (FAT) を 12-bit クラスタ番号で管理、フロッピーディスク 1.44MB 以下のメディアで標準採用、現代も USB FDD・組み込み機器・古いハードウェアで残存する歴史的ファイルシステム。
FAT12 (File Allocation Table 12-bit) は、Microsoft が 1980 年に MS-DOS 用に開発した世界初の FAT ファイルシステムで、File Allocation Table (FAT) を 12-bit クラスタ番号で管理する歴史的ファイルシステムです。フロッピーディスク 1.44MB 以下のメディアで標準採用され、現代でも USB FDD・組み込み機器・SD カード (旧式)・古いハードウェアで残存する 46 年の長寿規格。12-bit クラスタ番号で最大 4,084 クラスタを管理し、典型的な 4KB クラスタ × 4,084 = 約 16MB 容量限界がありますが、フロッピーディスク・初期ハードディスク (10MB IBM PC XT)・組み込み機器の標準として、MS-DOS 1.0 (1981) から Windows 11 まで継続的にサポートされる、シンプルな構造で実装容易性が長寿の理由となった重要な技術です。
| FAT 世代 | 年 | クラスタ番号 | 最大ボリューム | 最大ファイル |
|---|---|---|---|---|
| FAT12 | 1980 | 12-bit | 16MB | 16MB |
| FAT16 | 1984 | 16-bit | 2GB (4GB 拡張) | 2GB |
| FAT32 | 1996 | 28-bit | 8TB (実用 2TB) | 4GB |
| exFAT | 2006 | 32-bit | 128PB | 128PB |
| ReFS | 2012 | 64-bit | 1YB | 35PB |
FAT12 は 2026 年現在、レガシー互換性のためにのみ意識する技術。USB FDD ドライブ + 3.5" フロッピーで Windows 11 から FAT12 読込書込可能、format A: /fs:fat /q コマンドで FAT12 フォーマット可能。組み込み開発 (Arduino・ESP32・Raspberry Pi Pico) で SD カード接続・データロギング用途では FAT12/FAT16 が依然主流、容量小・実装容易・低リソースで電子工作に最適。Windows 11 標準で USB FDD 自動認識・MS-DOS フロッピーのデータ読込書込可能、新規 FAT12 フロッピー作成も FORMAT.EXE コマンドで可能。古い BIOS フラッシュアップデート・古い RAID コントローラ初期設定で稀に FAT12 フロッピーが必要となる場面あり。
Q1: FAT12 の最大容量は? A: 理論上 32MB (4KB クラスタ × 4084 = 16.3MB ですが、ボリューム上限としては 32MB)、実用上 1.44MB フロッピーまで。1990 年代後半以降 HDD では FAT16 に置換。
Q2: 現代でも使う場面は? A: フロッピーディスク・組み込み機器・古い BIOS フラッシュ用ストレージ・産業機器の限定的用途、新規 PC では FAT32/exFAT/NTFS が圧倒的主流。
Q3: FAT12 と FAT16 の互換性は?
A: ファイル名・属性は互換、クラスタ管理が異なるためフォーマット時に明示的に選択。Windows 11 の FORMAT コマンドで両方指定可能。