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FAT12 (1980)(ファットトゥエルブ)

Microsoft が 1980 年に MS-DOS 用に開発した世界初の FAT ファイルシステム。File Allocation Table (FAT) を 12-bit クラスタ番号で管理、フロッピーディスク 1.44MB 以下のメディアで標準採用、現代も USB FDD・組み込み機器・古いハードウェアで残存する歴史的ファイルシステム。

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2026/5/11 更新
関連タグ
FAT12
ファイルシステム
MS-DOS
フロッピー
Microsoft
1980

概要

FAT12 (File Allocation Table 12-bit) は、Microsoft が 1980 年に MS-DOS 用に開発した世界初の FAT ファイルシステムで、File Allocation Table (FAT) を 12-bit クラスタ番号で管理する歴史的ファイルシステムです。フロッピーディスク 1.44MB 以下のメディアで標準採用され、現代でも USB FDD・組み込み機器・SD カード (旧式)・古いハードウェアで残存する 46 年の長寿規格。12-bit クラスタ番号で最大 4,084 クラスタを管理し、典型的な 4KB クラスタ × 4,084 = 約 16MB 容量限界がありますが、フロッピーディスク・初期ハードディスク (10MB IBM PC XT)・組み込み機器の標準として、MS-DOS 1.0 (1981) から Windows 11 まで継続的にサポートされる、シンプルな構造で実装容易性が長寿の理由となった重要な技術です。

主な特徴・仕組み

  • 発表: 1980 年 Microsoft (Marc McDonald 設計)
  • クラスタ番号: 12-bit (0-4084)
  • 最大クラスタ数: 4,084 (実用上限 4,084)
  • 最大ボリュームサイズ: 約 16MB (4KB クラスタ時)
  • 最大ファイルサイズ: 約 16MB
  • 採用メディア: フロッピーディスク 1.44MB 以下・初期 HDD 10MB
  • ファイル名: 8.3 形式 (8 文字 + 3 文字拡張子)
  • ブートセクタ: トラック 0・セクタ 1
  • FAT 領域: 通常 9 セクタ × 2 (バックアップ)
  • ルートディレクトリ: 固定領域、最大 224 エントリ (1.44MB)
  • 互換性: Windows 11・macOS・Linux・組み込み機器すべて対応

スペック比較表 (FAT ファイルシステム世代)

FAT 世代年クラスタ番号最大ボリューム最大ファイル
FAT12198012-bit16MB16MB
FAT16198416-bit2GB (4GB 拡張)2GB
FAT32199628-bit8TB (実用 2TB)4GB
exFAT200632-bit128PB128PB
ReFS201264-bit1YB35PB

具体例・対応技術

  • MS-DOS 1.0 (1981): FAT12 標準実装、PC ストレージの起点
  • 1.44MB 3.5" フロッピー: FAT12 デフォルトフォーマット
  • IBM PC XT HDD (10MB): FAT12 採用、最大 32MB まで対応
  • PC-9801 フロッピー: FAT12 ベース、日本独自拡張
  • 組み込み機器 (Arduino・ESP32): SD カード FAT12 標準

自作PCでの選び方・注意点

FAT12 は 2026 年現在、レガシー互換性のためにのみ意識する技術。USB FDD ドライブ + 3.5" フロッピーで Windows 11 から FAT12 読込書込可能、format A: /fs:fat /q コマンドで FAT12 フォーマット可能。組み込み開発 (Arduino・ESP32・Raspberry Pi Pico) で SD カード接続・データロギング用途では FAT12/FAT16 が依然主流、容量小・実装容易・低リソースで電子工作に最適。Windows 11 標準で USB FDD 自動認識・MS-DOS フロッピーのデータ読込書込可能、新規 FAT12 フロッピー作成も FORMAT.EXE コマンドで可能。古い BIOS フラッシュアップデート・古い RAID コントローラ初期設定で稀に FAT12 フロッピーが必要となる場面あり。

関連用語との違い

  • FAT16: 後継、最大 2GB、16-bit クラスタ
  • FAT32: 大容量対応、28-bit クラスタ、4GB ファイル上限
  • exFAT: 現代の SD カード/USB 標準、128PB 対応

よくある質問(FAQ)

Q1: FAT12 の最大容量は? A: 理論上 32MB (4KB クラスタ × 4084 = 16.3MB ですが、ボリューム上限としては 32MB)、実用上 1.44MB フロッピーまで。1990 年代後半以降 HDD では FAT16 に置換。

Q2: 現代でも使う場面は? A: フロッピーディスク・組み込み機器・古い BIOS フラッシュ用ストレージ・産業機器の限定的用途、新規 PC では FAT32/exFAT/NTFS が圧倒的主流。

Q3: FAT12 と FAT16 の互換性は? A: ファイル名・属性は互換、クラスタ管理が異なるためフォーマット時に明示的に選択。Windows 11 の FORMAT コマンドで両方指定可能。

まとめ

  • FAT12 = 1980 年 Microsoft 開発、世界初の FAT ファイルシステム
  • 12-bit クラスタ番号、最大 16MB・実用フロッピー専用
  • MS-DOS 1.0-Windows 11 まで 46 年間継続サポート
  • 組み込み機器・USB FDD で 2026 年も残存
この記事について
カテゴリーソフトウェア
難易度中級
作成日2026/5/11