ミネソタ大学 1991年発表の階層メニュー型情報検索プロトコル。RFC 1436+World Wide Web前身+1995年ライセンス問題で衰退+RetroNet保護。
Gopher protocol (ゴーファー プロトコル) は Mark P. McCahill (ミネソタ大学情報技術局) が1991年に発表した階層メニュー型インターネット情報検索プロトコル。プロトコル名はミネソタ大学のマスコット「Golden Gopher (ゴールデン地リス)」に由来。RFC 1436 (1993年3月) で IETF が標準化し、当時の学術機関 (大学/研究所) のドキュメント検索の事実上標準として急速普及。Tim Berners-Lee の World Wide Web (HTTP) 1991-1992年と並行発展した競合先駆プロトコルで、当初は Gopher の方が普及度・使い勝手が上だった。しかし1995年4月にミネソタ大学が商用ライセンス課金宣言 ($5,000-$50,000/年) → 学術コミュニティ離反 → 同時期に W3C が WWW を完全無償化 → WWW 圧勝の急速衰退史を刻む。2026年現在はRetroNet (Floodgap.com 等) で復古運動として小規模生存中。
| プロトコル | 発表年 | 用途 | 普及期 |
|---|---|---|---|
| FTP | 1971 | ファイル転送 | 1971-現在 |
| Telnet | 1969 | 遠隔ログイン | 1969-現在 |
| Gopher | 1991 | 階層メニュー情報検索 | 1991-1995 |
| HTTP | 1991 | ハイパーテキスト | 1991-現在 (主流化) |
| WAIS | 1991 | 全文検索 | 1991-1995 (Gopher並み衰退) |
| HTTPS | 1995 | 暗号化HTTP | 1995-現在 |
Gopher protocol は2026年現在 historical interest 用途のみ で、実用的なウェブブラウジングには使えない。Lynx textbrowser (1992年〜) なら現代Linux/macOS で lynx gopher://gopher.floodgap.com でアクセス可能。Firefox/Chrome は Gopher サポート 2010年で削除済みで、専用ブラウザ (OverbiteFF Firefox 拡張等) が必要。注意点として Gopher RetroNet 上には1995年以前の貴重な学術文書 (PDF前身の TXT/PostScript ファイル等) が保存されているため、レトロインターネット文化研究には依然価値あり。ライセンス課金宣言が WWW 勝利の決定打となった逸話は、オープンスタンダードと商業ライセンスのトレードオフを学ぶ格好の歴史的事例。
Q1: なぜ Gopher は WWW に負けた? A: 1995年4月のミネソタ大学商用ライセンス課金宣言 + W3C の WWW 完全無償化政策が決定的。Gopher 学術コミュニティが一斉に WWW へ移行した。
Q2: 現代で Gopher を試すには?
A: Lynx textbrowser (Linux/macOS デフォルト) で lynx gopher://gopher.floodgap.com 入力可能。または Firefox + OverbiteFF 拡張機能でも対応。
Q3: Gopher のメリットは何だった? A: 階層メニュー UI で迷わない・転送効率良い (テキストのみ)・1991年当時の遅い回線でも快適。WWW のハイパーリンクは自由度高だが当時のユーザには複雑だった。