概要
Infinity Cacheは、AMDのRDNA2およびRDNA3アーキテクチャを採用したGPU(RX 6000/7000シリーズ)に搭載される高速オンダイキャッシュです。GPUとメモリ間のデータ転送ボトルネックを緩和し、特に解像度やテクスチャの品質が高い場合にパフォーマンスを向上させる役割を持ちます。高帯域幅メモリ(HBM)の代替として、コストと性能のバランスを取るために導入されました。
Infinity Cacheは、GPUダイチップレットとGDDR6メモリの間にあるL3キャッシュとして機能します。従来のL2キャッシュとは異なり、オンダイ(GPUチップ内に統合)されており、遅延が非常に低いです。GPUは、メインメモリからデータをフェッチする前に、まずInfinity Cacheをチェックし、キャッシュミスした場合のみメインメモリにアクセスします。これにより、GDDR6メモリの帯域幅の制約を効果的に回避し、特に、VRAMへのアクセス頻度が高いレイトレーシングや高解像度テクスチャの描画時にパフォーマンスを向上させます。キャッシュサイズやアソシエビティ(アソシエビリティ)は、GPUモデルやチップレット構成によって異なります。キャッシュヒット率がパフォーマンスに大きく影響します。