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GPU Compute Mode/Persistence(ジーピーユーコンピュートモード)

NVIDIA非グラフィック設定。Compute Mode(nvidia-smi -c 0-3)・Default/Exclusive Process/Prohibited・Persistence Mode(nvidia-persistenced・daemon)・GPU Boost disable・Power Limit lock(nvidia-smi -pl 300W)・Clock Lock(nvidia-smi -lgc 2000)・MIG(Multi-Instance GPU・A100/H100)・vGPU(Virtual GPU・Enterprise license)・Compute 5.x〜12.x Capability・2026年AI推論運用必須。

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2026/4/25 更新
関連タグ
Compute Mode
Persistence
MIG
vGPU

概要

GPU Compute Mode/Persistence は、NVIDIA の非グラフィック設定で、サーバーや AI 推論ワークロードに最適化されたモードです。Compute Mode は nvidia-smi -c 0-3 で切替えられ、Default、Exclusive Process、Prohibited の 3 つの動作が選べます。Persistence Mode は nvidia-persistenced デーモンで有効化し、GPU がアイドル時にメモリを解放せず、起動遅延をゼロにします。2026 年には AI 推論運用が必須となるため、これらの設定はデータセンター・エッジサーバーで必須項目となっています。

主な特徴・仕組み

  • Compute Mode 切替:nvidia-smi -c 0(Default)→ -c 1(Exclusive Process)→ -c 2(Prohibited)でプロセス単位のリソース制御が可能。
  • Persistence Mode:nvidia-persistenced 起動で GPU が常駐し、 0.5 秒以下の起動時間を実現。
  • GPU Boost Disable:nvidia-smi -pm 0 でブースト制御を無効化し、安定したクロックを保証。
  • Power Limit Lock:nvidia-smi -pl 300W で 300W 固定。2025 年にリリースされた Power Limit API で 10% の電力削減を実現。
  • Clock Lock:nvidia-smi -lgc 2000 で 2000 MHz 固定。2026 年の AI 推論で 20% の性能向上を実証。
  • MIG (Multi‑Instance GPU):A100/H100 で 80GB メモリを 8 つに分割し、同時に 8 つのタスクを実行。
  • vGPU (Virtual GPU):Enterprise ライセンスで 12.5 vGPU を 1 台の GPU 上で稼働。
  • Compute Capability 5.x〜12.x:RTX 4090(Compute 8.6)、RTX 5090(Compute 12.0)など、最新アーキテクチャで AI 推論を高速化。
  • GPU Boost & Persistence 同時設定:RTX 4090 で 3,200 MHz ブースト+Persistence で 0.3 秒の起動遅延を実現。
  • メモリ保護:RTX 3090 で 24GB GDDR6X、DDR5-6000 互換性を保つため Persistence を必須に。

スペック比較表

GPUCompute CapabilityCUDA コアベースクロックブーストクロックメモリTDPPower LockClock Lock
RTX 40908.616,3842,520 MHz3,200 MHz24 GB GDDR6X450 W350 W2,800 MHz
RTX 509012.020,4802,700 MHz3,400 MHz32 GB GDDR7520 W400 W3,200 MHz
NVIDIA A1008.06,9121,410 MHz1,530 MHz80 GB HBM2e400 W350 W1,500 MHz

具体例・対応製品

  • RTX 5090:2025 年に登場し、Compute 12.0 で 12.5 TFLOPS FP32 を実現。Persistence Mode で 0.2 秒の起動遅延。
  • NVIDIA A100 80GB:MIG を 8 つに分割し、同時に 8 つの AI 推論ジョブを実行。Power Limit 300 W で 20% の省電力。
  • RTX 3090 Ti:2024 年末にリリース、Compute 8.6、30 GB GDDR6X。Persistence と Clock Lock で 1.5 秒の起動遅延を削減。
  • NVIDIA H100 80GB:2025 年に発表、Compute 12.0、80 GB HBM3e。MIG で 16 インスタンスに分割し、AI 推論スループットを 3 倍に。
  • RTX 4090:2023 年に登場、Compute 8.6、16 GB GDDR6X。Persistence と Power Lock で 0.4 秒の起動遅延と 350 W 固定。

自作PCでの選び方・注意点

  1. ワークロードに合わせた Compute Mode を選択
    • バッチ処理が多い場合は Exclusive Process。
    • 高可用性が必要なら Prohibited を設定し、他プロセスとの競合を防ぐ。
  2. Persistence Mode の有効化
    • サーバーや長時間稼働する AI 推論では必須。nvidia-persistenced を systemd で自動起動設定。
  3. Power Limit と Clock Lock のバランス
    • 省電力が重要なら Power Lock を低めに設定し、Clock Lock で必要な性能を確保。
  4. MIG / vGPU の導入
    • 1 台の GPU で複数ユーザーやタスクを分離したい場合は MIG(A100/H100)または vGPU(Enterprise ライセンス)を検討。
  5. BIOS/UEFI の GPU 設定
    • PCIe スロットを PCIe 4.0/5.0 に設定し、最大帯域を確保。
  6. 冷却設計
    • RTX 5090 の TDP 520 W 以上に対応するクーラーボードを選定。
  7. 電源ユニット
    • RTX 5090 では 750 W 以上の 80+ Platinum PSU 推奨。
  8. ドライバーと CUDA ツールキット
    • 最新の NVIDIA ドライバーと CUDA 12.x をインストールし、Compute Capability を確認。
  9. 監視ツール
    • nvidia-smi で Power/Clock のロック状態を定期的に確認。
  10. サーバー OS の最適化
    • Linux で nvidia-persistenced を systemd ユニットに登録し、起動時に自動で Persistence を有効化。

関連用語との違い

用語主な用途主要差異
Compute ModeGPU のプロセス単位リソース管理Persistence とは別にプロセス単位で GPU を占有
Persistence ModeGPU のアイドル時メモリ保持Compute Mode で制御されるリソースとは独立
MIGGPU を複数仮想インスタンスに分割vGPU と混同されがちだが、ハードウェアレベルで分割
vGPU仮想化環境で GPU を共有ライセンスが必要で、MIG より柔軟なリソース割り当て
Power Limit Lock電力消費を固定Clock Lock と組み合わせることで性能と省電力を同時に最適化

よくある質問(FAQ)

Q1. Persistence Mode を有効にした場合、GPU の温度管理はどう変わりますか?
A1. Persistence Mode で GPU が常駐すると、GPU の温度は常に動作温度に近づきます。したがって、冷却システムは 70 °C を超えないように設計し、ファン速度を自動で上げる設定が推奨されます。

Q2. MIG と vGPU のどちらを選べば AI 推論に適していますか?
A2. AI 推論のスループット重視なら MIG(A100/H100)を推奨。MIG はハードウェアレベルで分割されるため、オーバーヘッドが少なく、推論ジョブの分離が容易です。vGPU は仮想化環境での柔軟性が高く、複数ユーザーが同時に GPU を共有する場合に適しています。

Q3. Compute Capability 12.0 の GPU は古いドライバーで動作しますか?
A3. 12.0 以降の Compute Capability をサポートする GPU は、NVIDIA ドライバー 535.x 以降でのみ動作します。古いドライバー(525.x 以前)では 12.0 GPU の一部機能が無効になるため、必ず最新ドライバーをインストールしてください。

まとめ

GPU Compute Mode/Persistence は、2026 年の AI 推論運用に不可欠な設定です。Compute Mode でプロセス単位のリソース管理を行い、Persistence Mode で GPU を常駐させることで起動遅延をゼロにし、Power Limit Lock と Clock Lock で電力と性能を最適化できます。MIG や vGPU を組み合わせることで、複数タスクやユーザーの同時実行が可能です。自作PC での構築時は、ワークロードに合わせた設定と冷却・電源設計を十分に検討し、最新のドライバーと CUDA ツールキットを導入することで、安定した AI 推論環境を実現できます。

この記事について
カテゴリーGPU
難易度上級
作成日2026/4/24