AI・機械学習
中級
Granite Code 34B(グラナイトコードサンジュウヨンビー)
IBMが開発したエンタープライズ向けコード生成LLMファミリー。3B/8B/20B/34Bの4サイズを提供し、Apache 2.0ライセンスで商用利用可能。コード生成・説明・修正・変換の4タスクに対応。
0 回閲覧
0 いいね
2026/6/8 更新
関連タグ
LLM
IBM
エンタープライズ
コード生成
Apache 2.0
Granite Code とは
Granite Code は、IBM が 2024 年にリリースしたエンタープライズ向けコード生成大規模言語モデル(LLM)シリーズです。企業の開発現場での実用的なコード作業を支援するために設計されており、116 のプログラミング言語に対応します。IBM の AI プラットフォーム Watsonx の中核モデルとして採用されています。
モデルサイズバリエーション
Granite Code シリーズは 4 つのサイズを提供しており、用途に応じて選択できます。
- Granite-Code-3B (4GB VRAM): エッジデバイス・CI/CD 自動化
- Granite-Code-8B (8GB VRAM): ローカル開発支援・コードレビュー
- Granite-Code-20B (20GB VRAM): 中規模エンタープライズ運用
- Granite-Code-34B (32GB VRAM): 高精度コード生成・大規模リポジトリ解析
4 コアタスク設計
Granite Code は以下の 4 つのコアタスクを明示的に学習目標として設計されています。
- コード生成(Code Generation): 自然言語の指示からコードを生成
- コード説明(Code Explanation): 既存コードの動作を自然言語で説明
- バグ修正(Bug Fixing): エラーのあるコードを修正して動作させる
- 言語変換(Code Translation): ある言語のコードを別の言語に変換(例: Python → Java)
特にコード説明と言語変換は、レガシーシステムのモダナイゼーション(COBOL → Java 移行等)に重要なタスクであり、IBM の企業向け AI 戦略と一致しています。
エンタープライズ向け設計
データガバナンス
- 学習データはライセンスが明確なコードリポジトリのみを使用
- コピーライト問題のリスクを低減
- 学習データソースが文書化・公開されており、法的責任の所在が明確
IBM Watsonx 統合
- IBM Watsonx Code Assistant として企業向けサービスに統合
- Red Hat Ansible Lightspeed(Ansible Playbook 自動生成)に採用
- z/OS(メインフレーム)上の COBOL コードモダナイゼーションへの適用事例あり
対応言語(主要 116 言語中)
- 汎用: Python / Java / C / C++ / JavaScript / TypeScript / Go / Rust
- Web: HTML / CSS / React / Angular / Vue
- データ: SQL / R / MATLAB
- エンタープライズレガシー: COBOL / Fortran / RPG(IBM AS/400 専用言語)
- インフラ: Terraform / Kubernetes YAML / Dockerfile / Ansible
ベンチマーク性能
- HumanEval: Granite-Code-34B 76.8% / CodeLlama-34B 62.4% / StarCoder2-15B 46.3%
- MBPP: Granite-Code-34B 72.3% / CodeLlama-34B 67.5% / StarCoder2-15B 58.8%
- DS-1000: Granite-Code-34B 32.6% / CodeLlama-34B 25.8% / StarCoder2-15B 28.3%
ライセンスと公開情報
Granite Code シリーズは完全な Apache 2.0 ライセンスで提供されており、商用利用・改変・再配布が無制限に許可されています。Hugging Face(ibm-granite/granite-34b-code-instruct)で公開されており、GGUF 形式も提供されています。学習データの詳細・評価レポートも同時公開されており、透明性への取り組みが評価されています。