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CMR/SMR(シーエムアールエスエムアール)

HDD記録方式。CMR(Conventional・従来型・ランダム書込高速)・SMR(Shingled Magnetic・シングル化・容量10-20%向上も遅い)、Seagate IronWolf 8TB(CMR)・IronWolf Pro 24TB(CMR・HAMR)・Exos M 32TB HAMR(2025年Q4)・WD Red Pro 24TB CMR・Ultrastar DC HC690 SMR 26TBが2026年代表、NASはCMR必須。

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2026/4/25 更新
関連タグ
CMR
SMR
HAMR
24TB

概要

HDD の記録方式には、従来型の CMR(Conventional Magnetic Recording)と、容量を 10‑20 % 向上させる SMR(Shingled Magnetic Recording)がある。CMR はランダム書込が高速で、NAS などの頻繁な書き込みに適している。一方 SMR は書き込み時に隣接トラックを重ねて記録するため、書き込み速度は遅いが、同じディスク面積で容量を増やせる。2026年時点で、企業向けの高容量モデルは HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording)を採用し、32 TB 以上の容量を実現している。

主な特徴・仕組み

  • CMR
    • トラックを隣接せずに平行に配置。書き込み時にトラック全体を上書きする必要がないため、ランダムアクセスが高速。
    • 例:Seagate IronWolf 8TB(7200 RPM、3.5"、256 MB キャッシュ)
  • SMR
    • トラックを重ねて記録(シングル化)。書き込み時に隣接トラックを再書き込みする必要があるため、連続書き込みは高速だがランダム書き込みは遅い。
    • 例:WD Red Pro 24TB(5400 RPM、3.5"、1.5 MB キャッシュ)
  • HAMR
    • 高温を利用して磁気領域を一時的に軟化させ、より細かいトラックを記録。2025年に登場した Exos M 32TB は 32 TB 容量を実現し、2026年に HAMR を採用した Ultrastar DC HC690(26 TB、3.5")が発表された。
    • 書き込み速度は SMR と同等だが、容量と耐久性が大幅に向上。

スペック/製品比較表

記録方式典型的な速度容量対応用途代表製品
CMR100 MB/s 以上8 TBNAS, デスクトップSeagate IronWolf 8TB
SMR50 MB/s 以上24 TBNAS, ストレージサーバWD Red Pro 24TB
HAMR80 MB/s 以上32 TBエンタープライズExos M 32TB
例120 MB/s 以上26 TBエンタープライズUltrastar DC HC690

具体例・対応製品

  • Seagate IronWolf 8TB
    • 7200 RPM、3.5"、256 MB キャッシュ。CMR で高いランダム書き込み性能を持つ。
  • IronWolf Pro 24TB
    • 5400 RPM、3.5"、1.5 MB キャッシュ。SMR で 24 TB 容量を実現。
  • Exos M 32TB
    • 7200 RPM、3.5"、256 MB キャッシュ。HAMR で 32 TB 容量を実現。2025年に登場。
  • WD Red Pro 24TB
    • 5400 RPM、3.5"、1.5 MB キャッシュ。SMR で 24 TB 容量。NAS 専用。
  • Ultrastar DC HC690
    • 7200 RPM、3.5"、256 MB キャッシュ。HAMR で 26 TB 容量。2026年に発表。

自作PCでの選び方・注意点

  • 書き込み頻度が高い場合は CMR を選択。
  • 大容量が必要で、書き込みは主に連続時のみなら SMR を検討。
  • エンタープライズ向けは HAMR を選ぶと 10‑20 % 容量増加と耐久性が得られる。
  • NAS 用には WD Red Pro 24TB など、SMR で安定した動作を保証するモデルが推奨。
  • 3.5" と 2.5" の差は熱設計と電力消費に影響。デスクトップは 3.5"、ノートは 2.5" が一般的。
  • キャッシュ容量は 256 MB 以上が望ましい。
  • 7200 RPM は 5400 RPM より高速だが、消費電力が増える。
  • 2025年以降の HAMR 製品は 32 TB 以上が主流。
  • 2026年に発表された Ultrastar DC HC690 は 26 TB で高耐久。
  • 10‑20 % 容量増加は SMR の特徴で、書き込み性能に影響が出る点を理解すること。

関連用語との違い

  • CMR vs SMR
    • CMR はトラックを重ねずに平行に配置。SMR は重ねて記録。
  • SMR vs HAMR
    • SMR はトラック重ねで容量増加。HAMR は熱を利用して磁気領域を軟化させ、細かいトラックを記録。
  • HAMR vs MAMR
    • MAMR(Magneto‑Anisotropic Magnetic Recording)は磁気方向を変えることで容量増加。HAMR は熱を利用。

よくある質問

Q: CMR と SMR の主な違いは何ですか?
A: CMR はランダム書き込みが高速で、SMR は容量を増やすためにトラックを重ねて書き込み、書き込み速度は遅いです。

Q: NAS 用にどちらを選べばよいですか?
A: 書き込み頻度が高い場合は CMR、連続書き込みが主で容量重視なら SMR が適しています。

Q: 2026年に登場した HAMR 製品はどのようなメリットがありますか?
A: 32 TB 以上の容量と高耐久性を備え、SMR と同等の速度で書き込みが可能です。

まとめ

CMR は高速ランダム書き込みを求める用途に最適で、SMR は容量を 10‑20 % 向上させることができる。2025年以降、HAMR 技術が 32 TB 以上の高容量を実現し、2026年に Ultrastar DC HC690 などが登場した。自作PC での選択は、書き込み頻度、容量要件、電力消費を総合的に判断し、NAS 用なら SMR、デスクトップなら CMR、エンタープライズなら HAMR を検討することが重要です。

この記事について
カテゴリーストレージ
難易度上級
作成日2026/4/20