Home Assistant Yellow(ホームアシスタントイエロー)
Nabu Casaが開発したRaspberry Pi CM4搭載のHome Assistant専用基板。ZigbeeとThread/Matterを内蔵し、M.2 NVMe SSD拡張も可能な中上級者向けオールインワンホームオートメーションプラットフォーム。
Home Assistant Yellow とは
Home Assistant Yellowは、Nabu Casaが2022〜2023年にクラウドファンディング(Crowd Supply)で資金調達し発売した中上位向けHome Assistant専用ハードウェア。Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)を搭載したカスタム基板で、ZigbeeとThread/Matterのラジオを内蔵したスマートホームコントローラーとして設計されている。
Raspberry Pi Compute Module 4 搭載の意味
Home Assistant YellowはRaspberry Pi 4の「コンピュートモジュール版(CM4)」を搭載。CM4は標準のRaspberry Pi 4とほぼ同等のスペックを持ちながら、コネクタを省略してコンパクトな基板設計に組み込める形状をしている。
| CM4スペック | 詳細 |
|---|---|
| CPU | Broadcom BCM2711 Arm Cortex-A72 クアッドコア 1.5GHz |
| RAM | 1GB / 2GB / 4GB / 8GB(選択可) |
| ストレージ | 8GB / 16GB / 32GB eMMC(またはLite版でmicroSD) |
| Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
内蔵ワイヤレスモジュール
Home Assistant Yellowの最大の特徴は、Silicon Labs EFR32MG21チップによるZigbeeとThread/Matterの内蔵対応:
- Zigbee 3.0: 低消費電力センサー・照明・スマートプラグの標準プロトコル
- Thread/Matter: 2022年リリースの次世代スマートホーム統一規格に対応
- Z-Wave(オプション): 別売りアドオンモジュールで追加可能
外部USBドングル不要でこれらのプロトコルが利用できる点がGreenとの差別化ポイント。
M.2 NVMe SSD スロット
YellowはM.2 2242/2280フォームファクタのNVMe SSDを搭載できるスロットを備える。Home Assistantのデータベース(SQLiteまたはMariaDB)をNVMe SSDに移行することで:
- 書き込み耐久性の向上(eMMCよりSSDの方が長期耐久性が高い)
- データベースパフォーマンスの大幅改善(ヒストリー・統計の読み込み高速化)
- 容量拡張(250GB〜2TB SSDで数年分のセンサーデータを保存可能)
Home Assistant GreenとYellowの比較
| 項目 | HA Green | HA Yellow |
|---|---|---|
| CPU | Cortex-A55 1.8GHz x4 | Cortex-A72 1.5GHz x4 |
| RAM | 2GB | 1〜8GB(CM4依存) |
| ストレージ | 32GB eMMC固定 | eMMC + M.2 NVMe |
| Zigbee | なし(USB追加要) | 内蔵 |
| Thread/Matter | なし | 内蔵 |
| Z-Wave | なし | オプション追加可 |
| 価格 | 99ドル | 99ドル〜(CM4別途) |
まとめ
Home Assistant YellowはZigbeeとThread/Matterを内蔵し、M.2 NVMeでストレージ拡張もできる本格スマートホームプラットフォーム。Raspberry Pi CM4の汎用性とHome Assistant OSの利便性を組み合わせており、自作PCユーザーのように自分で組み上げることを楽しむ層に特に支持されている。