キーボード手前に置いて手首を支えるクッション状のアクセサリー。タイピング時の手首の角度を自然に保ち、腱鞘炎や手根管症候群のリスクを軽減する。素材はジェル・メモリーフォーム・木製など多様。
キーボードリストレスト(Keyboard Wrist Rest)は、キーボードの手前に配置して手首や掌底を載せるためのサポートパッドです。長時間のタイピングで手首が不自然に反り返る(手首の背屈)状態が続くと、腱鞘炎・手根管症候群・反復性ストレス障害(RSI)のリスクが高まります。リストレストはこの角度を緩和し、手首をニュートラルポジションに近づけることで負担を軽減します。
柔らかいジェルが手首の形に合わせて変形し、均一に圧力を分散します。冷感があるため夏場に快適で、汚れたら拭き取りで清掃可能です。
| 製品名 | サイズ | 厚さ | 表面素材 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| エレコム MOH-012BK | 450×70mm | 18mm | ポリウレタン | ¥1,100 |
| サンワサプライ TOK-GELPNLBK | 453×70mm | 20mm | ライクラ | ¥1,800 |
| Kensington ErgoSoft | 462×71mm | 22mm | 合皮 | ¥3,200 |
| 3M WR310LE | 490×55mm | 25mm | 布 | ¥2,800 |
体温と圧力で沈み込み、手首の形状を記憶するフォーム素材です。ジェルより沈み込みが深く、長時間使用での圧力分散に優れます。
| 製品名 | サイズ | 厚さ | 表面素材 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| HyperX Wrist Rest | 457×88mm | 22mm | CoolGel布 | ¥2,500 |
| Glorious Padded Wrist Rest | 432×100mm | 25mm | ステッチ布 | ¥2,200 |
| Razer Ergonomic Wrist Rest | 450×75mm | 23mm | 冷却ジェル注入フォーム | ¥3,500 |
| Corsair MM300 Extension | 470×80mm | 18mm | マイクロファイバー | ¥2,800 |
天然木やバンブーで作られた硬質タイプです。沈み込まない安定した支持面を提供し、デスクのインテリアにも馴染みます。
弾力性が高く、水洗い可能な衛生的な素材です。医療用シリコンを使用した製品もあり、アレルギーリスクが低い利点があります。
| タイプ | 標準幅 | 対応キーボード | 代表製品 |
|---|---|---|---|
| フルサイズ | 440〜490mm | 104/108キー | エレコム MOH-012 / 3M WR310 |
| テンキーレス | 350〜380mm | 87キー / TKL | Glorious TKL / HyperX Compact |
| 60%/65% | 290〜320mm | 60〜68キー | Razer 60% / Keychron 専用 |
| マウス用 | 100〜130mm(正方形) | マウス横 | Kensington ErgoSoft マウス用 |
キーボードとリストレストの幅が合っていないと、端の部分が浮いて不安定になります。購入前にキーボードの横幅を計測してください。
リストレストは「タイピング中に手首を押し付ける台」ではなく、「タイピングの合間に手首を休ませる台」です。入力中は手首を軽く浮かせ、手全体を自由に動かせる状態が理想です。手首をリストレストに固定したまま指だけで打鍵すると、かえって手首への負担が増加します。
リストレストの上面がキーボードのスペースバーとほぼ同じ高さか、1〜2cm低い位置になるのが適切です。リストレストが高すぎると手首が逆に曲がり、低すぎると支持効果がなくなります。
キーボードの足(チルトスタンド)を立てて傾斜をつけた状態でリストレストを使うと、手首の背屈角度がさらに大きくなるため逆効果です。リストレストを使う場合は、キーボードの足を畳んでフラットな状態にすることを推奨します。
正しく使えば効果があります。米国労働安全衛生局(OSHA)のガイドラインでは、手首をニュートラルポジション(まっすぐ)に保つことが推奨されており、適切な高さのリストレストはこの姿勢の維持を助けます。ただし、タイピング中に手首を押し付け続ける誤った使い方では、手根管への圧迫がかえって増加するため逆効果です。
メカニカルキーボードは一般的にメンブレンキーボードより背が高い(キートップまで35〜45mm)ため、厚さ20mm以上のメモリーフォームまたはジェル素材が適しています。ロープロファイルメカニカル(Keychron K3 等)の場合は厚さ15mm前後の薄型モデルで十分です。木製はキーボードの高さに関わらず使えますが、高さ調整ができないため事前にキーボードとの高低差を確認してください。
素材によります。シリコン・TPU製は全体を水洗い可能です。ジェル製は表面の拭き取りのみ推奨(内部のジェルに水が浸入するリスク)。メモリーフォーム製はカバーが取り外し可能なモデルであればカバーのみ洗濯可能ですが、フォーム本体は水洗い不可です。木製は乾拭きのみ対応です。