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ラインインタラクティブ(ラインインタラクティブ)
UPSの給電方式の一つ。平時はAVRで電圧調整、停電時にインバータ切替。APC Smart-UPS・CyberPower PRシリーズが代表で、オンライン式より安価でPC用途に十分。切替時間4-6ms。
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2026/4/25 更新
関連タグ
UPS
AVR
APC
CyberPower
概要
ラインインタラクティブ(Line Interactive)は、UPS(無停電電源装置)の給電方式の一種で、主にPCやサーバー向けに設計されている。平常時は AVR(自動電圧調整)で入力電圧を一定に保ち、停電時にはインバータに切り替えて電力を供給する。オンライン式と比べてコストが抑えられ、切替時間は 4〜6 ms と高速であるため、データ損失やシステム停止のリスクを最小限に抑えることができる。
ラインインタラクティブは、安定した電圧供給と高速な切替を両立させるため、デスクトップPC、ミニPC、NAS、ルーター、IoT デバイスなど幅広い用途で採用されている。
主な特徴・仕組み
- AVR(自動電圧調整)により、入力電圧が ±10 % の範囲で変動しても出力電圧を一定に保つ。
- インバータ切替は 4〜6 ms で完了し、電源が途切れる時間を極小化。
- オンライン式に比べて構造がシンプルで、内部部品の数が少ないため価格が低い。
- 省エネ設計で、負荷が 30 % 以上の場合は高効率モード(90 % 以上)で運転。
- 低騒音設計で、ファン回転数は 2000 rpm 未満に抑えられる。
- 監視機能は LED インジケータと USB/RS‑232 接続で簡易監視が可能。
スペック/製品比較表
| 製品名 | 定格 VA | 定格 W | 切替時間 (ms) | AVR 精度 | 省エネ効率 | 価格帯 (USD) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| APC Smart‑UPS X 1500VA LCD 1500 | 1500 | 1500 | 4 | ±5 % | 92 % | 350 |
| APC Smart‑UPS 1000VA LCD 1000 | 1000 | 1000 | 5 | ±5 % | 90 % | 250 |
| CyberPower PR1500LCD | 1500 | 1400 | 6 | ±5 % | 91 % | 330 |
| CyberPower PR750LCD | 750 | 720 | 5 | ±5 % | 88 % | 170 |
| Eaton 9PX 1000 | 1000 | 1000 | 4 | ±5 % | 93 % | 260 |
具体例・対応製品
- APC Smart‑UPS X 1500VA LCD 1500
- APC Smart‑UPS 1000VA LCD 1000
- CyberPower PR1500LCD
- CyberPower PR750LCD
- Eaton 9PX 1000
- Eaton 9PX 1500
- APC Smart‑UPS 750VA LCD 750
- CyberPower PR1000LCD
- APC Smart‑UPS 1200VA LCD 1200
- Eaton 9PX 1500
自作PCでの選び方・注意点
- 電源容量
- CPU: Intel Core Ultra 9 285K 24 W, AMD Ryzen 9 7950X 170 W
- GPU: RTX 4090 450 W, RTX 3090 350 W
- マザーボード: 150 W
- 余裕を 20 % 以上確保
- 入力電圧と周波数
- 日本は 100 V 60 Hz、米国は 120 V 60 Hz、EUは 230 V 50 Hz
- AVR で ±5 % の範囲で調整されるか確認
- 切替時間
- 4〜6 ms が基準。データベースや仮想化環境では 10 ms 以上は許容できない場合がある
- 省エネモード
- 30 % 以上の負荷で 90 % 以上の効率が期待できる製品を選択
- 監視機能
- USB/RS‑232 接続で SNMP 監視が可能な製品は管理が容易
- 騒音レベル
- ファン回転数 2000 rpm 未満であれば、静音環境に適合
- 拡張性
- 1U、2U などのラックマウント型はサーバー向けに有利
- 保証期間
- 3 年以上の保証が付いている製品は長期運用に適している
関連用語との違い
- オンライン UPS
- すべての電力をインバータで供給し、入力電圧に関係なく出力が安定。
- ラインインタラクティブは AVR で入力電圧を補正し、インバータは停電時にのみ使用。
- オフライン UPS
- バッテリーに直接接続され、入力電圧が安定している時のみバッテリーを使用。
- ラインインタラクティブは AVR で電圧を安定させる点が異なる。
- ハイブリッド UPS
- オンラインとオフラインの機能を併せ持つ。
- ラインインタラクティブはオンラインよりも低コストで、オフラインよりも高速切替を実現。
よくある質問(FAQ)
- Q1: ラインインタラクティブはデータセンター向けに適しているのか?
- A1: 4〜6 ms の切替時間と AVR 精度により、データセンターのミッションクリティカル環境でも十分に使用できる。
- Q2: どのような環境でラインインタラクティブを選ぶべきか?
- A2: 高価なオンライン UPS を導入できない中小規模のオフィスや自作PC、NAS など、コストと性能のバランスを重視するケースに最適。
- Q3: ラインインタラクティブの省エネ効率はどの程度か?
- A3: 30 % 以上の負荷で 90 % 以上の効率が期待できる。負荷が低い場合は 80 % 前後になることが多い。
まとめ
ラインインタラクティブは、AVR による電圧安定化と高速インバータ切替を組み合わせた UPS 方式で、オンライン UPS と比べてコストが抑えられ、オフライン UPS よりも切替時間が短い。2025年に登場した最新モデルは 1500 VA 以上の容量を持ち、2026年にはさらに高効率化が進む見込みである。自作PCや小規模サーバー、NAS などで安定した電源を確保したいユーザーにとって、ラインインタラクティブは次世代の電源ソリューションとして注目される。