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Llama 3.2 Vision Instruct(ラマ サンテン ツー ビジョン インストラクト)

MetaがオープンソースリリースしたマルチモーダルLLMシリーズ。11Bと90Bの2サイズで提供され、テキストと画像の同時理解に対応。ローカル推論・商用利用・ファインチューニングが可能で、オープンソースマルチモーダルモデルのデファクトスタンダードとなっている。

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2026/6/7 更新
関連タグ
マルチモーダルLLM
Llama
Meta
オープンソース
ローカル推論
ファインチューニング

Llama 3.2 Vision Instruct とは

Llama 3.2 Vision InstructはMetaが2024年9月にリリースしたオープンソースマルチモーダルLLM。Llama 3.1テキストベースモデルにビジョンエンコーダ(クロスアテンション機構)を統合し、テキストと画像の同時理解を可能にした。「Instruct」版は指示追従向けにチューニングされており、チャット・QA・文書解析など実用タスクに直接利用できる。

モデルスペック

項目11B Vision90B Vision
パラメータ数110億900億
コンテキスト長128,000トークン128,000トークン
画像入力◎◎
VRAM要件(Q4)~8GB~55GB
VRAM要件(BF16)~22GB~180GB
ライセンスLlama 3.2 Community LicenseLlama 3.2 Community License
商用利用○(月間10億アクティブユーザー以下)○

アーキテクチャ設計

Llama 3.2 Visionはクロスアテンション(Cross-Attention)方式を採用。テキストモデルのウェイトを変更せず、専用のビジョンアダプタレイヤー(クロスアテンション層)を介して画像特徴量を注入する。この設計により:

  • テキスト性能をベースモデルから維持
  • ビジョン機能を独立してファインチューニング可能
  • テキストのみのタスクではビジョン層をスキップできる

主な画像理解能力

  • 文書・スキャン画像の読取: 表・フォーム・請求書の構造的な情報抽出
  • 図表解析: グラフ・チャートの数値読み取りと説明
  • 自然画像の説明: 写真の詳細な記述、物体・人物・シーン認識
  • テキスト認識(OCR): 画像内テキストの抽出と変換
  • ビジュアルQA: 画像に関する質問への回答

ローカル実行方法

Ollama

# 11Bモデルのダウンロードと実行(約6.4GB、Q4_K_M量子化)
ollama pull llama3.2-vision:11b
ollama run llama3.2-vision:11b

Transformers(HuggingFace)

from transformers import MllamaForConditionalGeneration, AutoProcessor
from PIL import Image

model = MllamaForConditionalGeneration.from_pretrained(
    "meta-llama/Llama-3.2-11B-Vision-Instruct",
    torch_dtype="auto"
)
processor = AutoProcessor.from_pretrained("meta-llama/Llama-3.2-11B-Vision-Instruct")

image = Image.open("image.jpg")
inputs = processor(images=image, text="この画像を説明してください", return_tensors="pt")
output = model.generate(**inputs, max_new_tokens=200)
print(processor.decode(output[0][inputs["input_ids"].shape[-1]:])) 

クラウドAPIでの利用

ローカル実行以外に以下のクラウドプロバイダーでも利用可能:

  • Meta AI(meta.ai): 無料のチャットUI
  • AWS Bedrock: エンタープライズ向けAPIアクセス
  • Groq: 超高速推論(Llama 3.2 90B Vision対応)
  • Together AI: API課金形式
  • Replicate: ワンクリックデプロイ

オープンソースマルチモーダルLLMとしての位置づけ

2024年時点のオープンソースマルチモーダルLLMにおいて、Llama 3.2 Visionは最大規模かつ最も広く採用されているモデルの一つ。競合のInternVL 2.5(英中二言語強化)、Qwen2-VL(動画対応)と並び、用途に応じて使い分けられる。

ファインチューニング

Llama 3.2 Visionは商用利用可能なライセンスのもとでファインチューニングが可能。LoRA/QLoRAを使った効率的なアダプテーションで、特定ドメイン(医療画像・製造品質検査・書類処理等)に特化したモデルを低コストで作成できる。

よくある質問(FAQ)

Q1: 11Bと90Bどちらを選ぶべき? A: 一般的な画像理解・文書解析なら11Bで十分(8GB VRAM、または無料クラウドAPIで動作)。複雑な医療画像・高精度OCR・複数画像の比較分析は90Bが優位。

Q2: 日本語の画像理解は精度が出るか? A: 日本語テキストを含む画像のOCRは実用レベル。ただし中国語・英語比較では精度が若干下がる場合あり。日本語特化ファインチューニングで改善可能。

Q3: 商用利用は無料か? A: Llama 3.2 Community Licenseのもと月間10億アクティブユーザー以下の商用利用は無料。それ以上の規模はMetaへの別途契約が必要。

まとめ

  • Llama 3.2 Vision = 2024年のオープンソースマルチモーダルLLMの基準モデル
  • 11B(ローカル実行可)と90B(高精度)の2サイズ、商用利用・ファインチューニング自由
  • OllamaやTransformersで簡単にローカル実行可能
この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度中級
作成日2026/6/7